科学の記事一覧 - 2ページ目

132件の記事があります

米ワシントン・ポストは、若い女性の大腸ポリープと超加工食品の関連を示す研究を紹介した。24年間にわたり約2万9千人の看護師を追跡した結果、超加工食品を1日約10食分とるグループは、約3食分のグループより大腸ポリープのリスクが45%高かったという。ただし観察研究であり「因果関係」は証明されていな...

デンプンを好むゾウムシやコクゾウムシなどの害虫は、トウモロコシや豆類の種子を食い荒らし、畑から倉庫まで甚大な被害を与える。野生の祖先種は、害虫の消化酵素「αアミラーゼ」を妨げるタンパク質を持ち、種子を“消化不能”にして身を守ってきたが、人間による栽培化でその力は弱まったとされる。ブラジルなどの...

英PNASに掲載された新研究は、鳥類77種・哺乳類87種のデータを解析し、「体サイズが速く進化した系統ほど悪性腫瘍の有病率が低い」ことを示した。一方、良性腫瘍では同様の低下は見られず、鳥類では“種分化の速さ”が腫瘍の増加と結び付くという対照的な像も浮上。進化の速度が“がん防御”の獲得と絡み合う...

スウェーデン・ウプサラ大学らの研究チームが、ヨーロッパで一般的な赤レンガハキリバチ(Osmia...

深海採掘で海底から吸い上げた資材を処理する際に生じる排出濁水(プルーム)が、中層(約200〜1,500m)で本来のエサ粒子を栄養価の低い粒子で希釈し、食物網を“静かに飢えさせる”可能性が示された。粒子食の動物プランクトンは約半数強、これらを食べるマイクロネクトンは約6割に達し、影響はマグロなど...

ドイツのUFZらが、ミツバチとゼブラフィッシュを用いて作物保護剤(殺虫・除草・殺菌剤)の低濃度曝露が生む行動変化を横断比較。ミツバチでは採餌や蜜加工、育児行動が低下し、魚胚では学習・記憶系の応答が変調。実際の小河川で見つかる“農薬カクテル”では濃度によって支配的な作用が除草剤様から殺菌剤様へと...

バーミンガム大学の無作為化試験(若年男性40人)で、着座2時間の直前に**高フラバノール・ココア(総フラバノール約695mg)**を飲むと、腕・脚の血管内皮機能(FMD)の低下が見られなかった一方、低フラバノール対照(約5.6mg)ではFMD低下や拡張期血圧の上昇が確認された。体力レベル(高・...

チンパンジーとボノボの社会関係は、人間のように「内側の親密な友人から外側の浅いつながりへ」と広がる層構造をもつ――そんな国際研究がiScienceに発表された。24群のグルーミング(毛づくろい)データを数理モデルで解析した結果、ボノボは時間を広く分配し、チンパンジーは少数の相手に集中、しかも加...

韓国・DGISTらの研究チームが、葉の老化開始を左右する新たな分子スイッチを発見。核で転写された長鎖ノンコーディングRNA「CHLORELLA」が細胞質を経て葉緑体へ移動し、葉緑体にあるPEP転写複合体に結合して光合成遺伝子群の発現を調節する。CHLORELLAの発現はGLK転写因子により維持...

地球最強生物クマムシのタンパク質Dsupは、DNAに寄り添ってラジカルや放射線から守る“分子シールド”。2019年の基礎研究でヌクレオソーム結合が示され、2025年にはmRNAでマウス組織に一時的に発現させ放射線損傷を低減できることが報じられた。医療(放射線治療の副作用軽減)、宇宙(宇宙線対策...

UCサンディエゴらの研究チームが、腸のぜん動を“周波数が段差状に同期する”現象として数理的に解き、食物が一方向に運ばれ混和される仕組みを説明した。非一様な振動子系に勾配を与えたGinzburg–Landauモデルで、周波数の「階段(プレートau)」と、それを隔てる位相欠陥、さらに非線形効果が生...

台湾・国立台湾大学らの研究が、軽い皮膚刺激で皮下脂肪の「脂肪分解(リポリシス)」が起こり、放出された一価不飽和脂肪酸(MUFAs)が毛包幹細胞を活性化して発毛を促す仕組みをマウスで示した。鍵は、マクロファージ→脂肪細胞→毛包幹細胞という局所代謝シグナルの連携で、CD36...

北極のボウヘッドクジラは200年近く生き、がん発症が少ない。その秘密として、DNAの二本鎖切断の修復を助ける「CIRBP」というタンパク質が注目された。最新のNature論文とPhys.orgの解説によれば、クジラではCIRBP量が他の哺乳類の約100倍。ヒト細胞に導入すると修復効率が上がり、...

人間が長期間にわたり持続できる代謝出力の上限は、安静時代謝量(BMR)の約2.5倍。Current...

米テキサス大学オースティン校とポルト大学の共同研究が、近赤外LED光とSnOx(錫酸化物)ナノフレークを組み合わせる新しい“光温熱”(フォトサーマル)治療を報告。LEDによりナノ材が局所的に発熱し、がん細胞を選択的に死滅させ、健常細胞への影響は最小化される。培養細胞では皮膚がんで最大92%、大...

ワシントン大学がPEDOT:PSS微粒子からなる導電性グラニュラー・ハイドロゲルを開発。粒子は注射や3Dプリントで自在に成形でき、密着後は多孔質ネットワークとして生体信号の取得・刺激に機能する。実証としてバッタ触角の嗅覚信号を記録。硬い金属電極の代替となり得る柔らかい電極の有力候補で、再生医療...

Cedars-Sinaiの研究チームは、ヒトのiPSC(人工多能性幹細胞)から作った“若い”単核食細胞(mononuclear phagocytes)を老齢マウスとアルツハイマー病モデルに短期間点滴投与し、記憶テストの改善、海馬の「mossy...

mRNA新型コロナワクチンを免疫チェックポイント阻害薬(ICI)開始前後100日以内に接種した進行肺がん・メラノーマ患者は、未接種群に比べ生存中央値が37.3か月対20.6か月と大幅に延長した、との後ろ向き研究が報じられた。ワクチンが免疫活性化を通じICIの効果を底上げした可能性が示唆される。...

最新の大規模解析は、抗うつ薬の短期的な身体副作用(体重・血圧・心拍・代謝)に薬ごとの差が大きいと示した。NYT...

米テネシー大学などの研究チームが、温室効果ガス一酸化二窒素(N₂O)をN₂へ還元する全く新しいタンパク質ファミリー(通称L-N2OR/L-NosZ)を特定した。既知の還元酵素NosZの系統Ⅰ・Ⅱとは配列が大きく異なるが、立体構造と機能は保存され、実験と質量分析でN₂O還元活性を確認。酸性土壌で...

2024年、地球の大気中CO₂は観測史上最大ペースで増え、年増加量は約3.7ppmに達した。衛星解析は、長年“炭素の吸い込み役”だったアマゾンが2023〜24年に吸収力を大きく落としたことを示す。主因は高温と記録的干ばつで、弱いエルニーニョにもかかわらず影響が増幅された可能性が高い。ところが、...

IncyteはESMO 2025(10/17–21、ベルリン)で二つの候補薬のフェーズ1データを発表。TGFBR2×PD-1二重特異性抗体INCA33890は、多数の既治療例を含むMSS大腸がんでORR 15.2%、安全性は概ね許容範囲とした。2026年に登録試験開始を計画。KRAS...