テクノロジーの記事一覧

91件の記事があります

地中海の深海に建設中の欧州ニュートリノ望遠鏡KM3NeTが、2023年2月に観測史上最高クラスのエネルギーをもつ宇宙ニュートリノ(KM3-230213A)を捉えた。エネルギーは約220PeVで従来記録の約30倍。装置はシチリア沖のARCAと仏トゥーロン沖のORCAで構成され、水中で生じるチェレ...

NVIDIAがUberの膨大な実走行データを使い、自動運転向け世界モデル「Cosmos World」を後学習(ポストトレーニング)して精度と安全性を高める取り組みが報じられた。基盤はDGX...

米ミズーリ大学の研究チームが、ドローン画像とAIを組み合わせて水鳥(マガモやオナガガモなど)の個体数や生息環境を高精度に把握する手法を公開。開水面では95%以上、複雑環境でも80~85%の精度で自動カウントし、重複検出を避ける画像オーバーラップ判定や、SAMを活用したハビタット分割、LLMによ...

英ガーディアンは、米Vermillio(バーミリオ)が用いる「ニューラル・フィンガープリント」で生成AIの出力がどれほど既存の著作物に依拠しているかを試験。Doctor...

2025年10月10日、ScienceDailyはMIT発の新しいプライム編集改良版「vPE」を報じた。従来の課題だった“意図しない挿入・欠失(インデル)”を、Cas9の切断位置を微妙にずらすようにタンパク質工学で改変し、さらにRNAテンプレート末端を安定化するアーキテクチャを組み合わせること...

英国の研究が、ME/CFSを血液検査で判別できる可能性を示した。3Dゲノム(クロマチンの折りたたみ)から抽出した約200のバイオマーカーで、感度92%・特異度98%・総合精度96%を記録したという。ただし重症患者47人+健常61人の小規模な概念実証にとどまり、軽症例や類似疾患での識別、独立検証...

ミシガン州立大学の研究チームが、精子が卵子到達前に解糖系のフラックスを急増させる“分子スイッチ”を特定した。安定同位体トレーシングと質量分析で、アルドラーゼ活性の上昇とPPPからの資源シフトが明示され、精子が“オーバードライブ”に入る代謝再編成の全体像が描かれた。発見は、不妊診断・治療の高度化...

Anthropic・AISI・アラン・チューリング研究所は、わずか250本の悪意ある文書で600M〜13B規模のLLMにバックドアを植え付けられることを示した。攻撃はトリガー語(例:<SUDO>)でギブリッシュを出力させるDoS型。驚くべきは、必要な毒データ量がモデルやデータ量では...

竹を原料とした新しいバイオプラスチックが、持続可能な素材として注目を集めています。『Nature...

地上の巨大干渉計(LIGO等)が聴く十〜数百Hz帯と、パルサータイミング陣が聴くナノHz帯の間――“ミッドバンド(ミリHz〜数Hz)”は長年の空白域だった。英バーミンガム大・サセックス大の研究チームは、超安定光共振器と原子時計技術を組み合わせ、机上サイズでミリHz帯の重力波を狙う新概念検出器を...

AI搭載の脳トレアプリは、ユーザーの認知プロフィールを推定し、難易度や課題をリアルタイムに最適化する“個別化コーチ”へと進化している。欧州では、一定の安全性・有効性を満たしたアプリが公的保険の償還対象となり、処方できる脳トレが現実化。研究面では、作業記憶や注意制御など限定した領域で、小〜中程度...

顔認識はスマホ解錠や空港ゲートなど社会の基盤技術になった一方、プライバシーやバイアス、データ収集の難しさが長年の課題だった。そこで注目が集まるのが、GANや3Dモデリングで生成する合成データである。合成データは多様な人種・年齢・照明・姿勢を自在に増やせ、個人情報リスクも低い。市場も急拡大し、2...

ドイツ・ヴュルツブルク大の研究チームは、女性の長期月経記録を解析し、2010年以前は満月や新月と周期が重なりやすかったが、LED照明とスマホ普及以降は同期が大きく弱まったと報告した。同期は地球・月・太陽の重力が最も強まる1月に限り残る傾向があるという。人工光、とくに青色光は生体時計に強く作用し...

近年、北大西洋で「強い晴天乱気流」の発生頻度が1979~2020年で55%増えたとする研究が示され、乱気流は不快さを超えた安全課題として注目されている。こうした中、UCSBの数学者ビョルン・ビルニルとオスロ大のルイザ・アンゲルータ=バウアーが、流体を“粒の視点”で追うラグランジアンと“地点の視...

脳トレ・アプリは適応型AIにより、ユーザーの反応速度やミス傾向を学習し、難易度や課題をリアルタイムに最適化する“個別化コーチ”へ進化している。代表例のNeuroNationやPeakは研究連携や45+ゲームなどを掲げ、モチベ維持の仕掛けも充実。一方でドイツでは医療版「NeuroNation...

東京大学らのチームが、完全閉鎖型LED植物工場で大玉トマトとミニトマトの栽培に成功。大玉は温度・光の安定制御で生育指標が向上し、ビタミンC高値を示した一方、果重・糖度は温室優位で、安定供給かサイズ・甘さかの使い分けが明確に。ミニトマトではS字多段式栽培が光分布の均一化をもたらし、糖度+15%、...

iOS 26の「Call Screening」は、未知の番号からの着信時に発信者の名前と“用件”をiPhoneが先に確認し、その回答を画面表示してから出るかどうかを判断できる機能。Never/Ask Reason/Silenceの3モードで、Unknown...

Googleの画像編集モデル「Gemini 2.5 Flash Image(通称 Nano Banana)」が世界的にバズり、3Dフィギュリン化、90年代ボリウッド風のレトロサリー、“Hug My Younger...

オックスフォード大の研究は、デスクトップ壁紙やSNS画像、広告、PDFなどに埋め込まれた“人間には見えない命令”が、画面をスクショして操作するAI...

京都大学の竹内繁樹教授らが、量子暗号通信(QKD)ネットワークで複数の相手から特定の相手を選んで通信できる基盤技術を開発した。3個の光子を量子もつれ状態にすることで、回線の分岐点で宛先を切り替える仕組みに道を開く。これにより銀行決済や防衛情報、医療データなど高機密の通信を広域ネットワークで柔軟...