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デンプンを好むゾウムシやコクゾウムシなどの害虫は、トウモロコシや豆類の種子を食い荒らし、畑から倉庫まで甚大な被害を与える。野生の祖先種は、害虫の消化酵素「αアミラーゼ」を妨げるタンパク質を持ち、種子を“消化不能”にして身を守ってきたが、人間による栽培化でその力は弱まったとされる。ブラジルなどの...

英PNASに掲載された新研究は、鳥類77種・哺乳類87種のデータを解析し、「体サイズが速く進化した系統ほど悪性腫瘍の有病率が低い」ことを示した。一方、良性腫瘍では同様の低下は見られず、鳥類では“種分化の速さ”が腫瘍の増加と結び付くという対照的な像も浮上。進化の速度が“がん防御”の獲得と絡み合う...

チェコ工科大学らの研究が、竹を含む“バイオ由来”食器33製品を調査し、約3割でメラミンが検出、うち複数がEUの移行基準(2.5mg/kg)を超過したと報告。熱い・酸性の飲食物ほど移行が増え、竹製と表示されつつ実態はメラミン樹脂+竹粉の“複合プラ”も少なくない。EUは2021年以降、竹粉など未承...

ドイツ・ライプツィヒ大学とiDivの研究チームが、欧州全域の12,000種の植物と26,000種の微小植食者(ハモグリバエ、タマバエ、アブラムシ等)による12.7万件の相互作用データを解析。外来植物は導入からの経過時間と分布域の広がりが大きいほど、在来植物並みに多様な「食べられ方」を示し、一般...

カナダの研究者アリソン・テイラーは、大学生の生存戦略を「サーカス芸」で描き出す。学業と仕事を同時に回す〈ジャグリング〉、落ちないように調整する〈綱渡り〉、無理を重ねる〈コンターション=曲芸的柔軟〉、エネルギーを削る〈ソードスワローイング〉。2018〜23年の調査では、多くの学生が学期中も就労し...

2025年11月10日(米国時間)、Wikipediaを運営するウィキメディア財団は、生成AI開発企業に対し、同サイトのコンテンツをスクレイピング(無断一括収集)で取得する行為をやめ、有料のWikimedia...

コロラド大学の全球解析によれば、世界人口の99%超が「空気・水・気候・食・生物多様性」の環境由来の人権の少なくとも一つで脅威にさらされ、45%(約34億人)は三つ以上、9,500万人は五つ全ての脅威に直面。ホットスポットは南アジア。米欧の排出が他地域の死亡や極端気象を増幅する越境影響も定量化。...

欧州宇宙機関(ESA)の磁場観測衛星スウォームが、地球磁場が弱い「南大西洋異常帯(SAA)」の領域拡大と、アフリカ方面への弱化加速を示した。2014年以降、弱磁場域は「欧州大陸の半分」規模に広がり、衛星は通過時に機器停止やデータ欠損のリスクが高まる。原因は地球外核—マントル境界の「逆フラックス...

スウェーデン・ウプサラ大学らの研究チームが、ヨーロッパで一般的な赤レンガハキリバチ(Osmia...

ロボット掃除機RoombaのiRobotが深刻な資金難に直面。2025年Q3の現金同等物は2,500万ドル未満で、追加調達の当てがないとCEOが認めた。アマゾンへの売却破談後、負債と競争激化が重く、貸出契約の一時的な制約免除は12月1日まで延長。事業は継続中だが、最悪の場合は破産申請も示唆され...

ハワイの野生ブルーベリー「オヘロ(Vaccinium)」の祖先が北米ではなく北東アジア(日本のV....

ドイツ紙は、厚手の冬用ジャケットを着たままのチャイルドシート着座が、腹部などへの負荷を高め危険だと指摘。ADACのテストでも低速域でもリスクが示され、短距離の送迎でも対策は必須とされる。実践策は、アウターを脱がせてからハーネスを適正に締め、上からコートやブランケットを掛ける、薄手の重ね着、車内...

インドのディープテック市場は2030年に300億ドルへ拡大する見通し。現在の市場規模は90〜120億ドル(FY2025)で、過去5年で2.5倍に成長。牽引役は防衛テックとロボティクスで、ヒューマノイドの製造コストは米国比で約73%低い。RDI基金(10兆ルピー)など政策資本が長期開発を後押しし...

深海採掘で海底から吸い上げた資材を処理する際に生じる排出濁水(プルーム)が、中層(約200〜1,500m)で本来のエサ粒子を栄養価の低い粒子で希釈し、食物網を“静かに飢えさせる”可能性が示された。粒子食の動物プランクトンは約半数強、これらを食べるマイクロネクトンは約6割に達し、影響はマグロなど...

帯状疱疹の原因である水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)の再活性化が認知症リスクを押し上げる可能性を、1億人超の医療データを用いた最新研究が補強しました。帯状疱疹ワクチン接種者は3年後の認知症リスクが有意に低下し、複数回の帯状疱疹発症者ではリスク上昇。機序は未解明ながら、ワクチンは脳の健康にも波及...

米国の肥満危機とGLP-1薬(オズエンピック等)の急拡大が重なり、南部~中西部・アパラチアの「ホットスポット」で処方率が突出。ウェストバージニアは約24%、ケンタッキーも2割超など、肥満・糖尿病が多い州と高使用州が重なる傾向が明確だ。保険適用や収入、地域文化が普及を左右し、SNSでは「人生が変...

英国で、学校にも仕事にも就いていない16〜24歳が約94.8万人(2025年6月時点)に達し、近く100万人を超える見通しとなった。政府は11月9日、元保健相アラン・ミルバーン氏が率いる独立調査を開始し、2026年夏に提言をまとめる。若者NEETの背景には、長期の病気・障害、とくにメンタルヘル...

Z世代の女性の間で、恋愛・セックス・デートアプリから距離を置く「#boysober」が広がっている。発端は米コメディアンの1年禁デート実践で、自己肯定やメンタル回復を狙う“期間限定のセルフケア”として支持が拡大。一方で“男性嫌悪”と誤解され反発も。背景には、若年層の性交頻度や対面の社会的時間の...

フランス政府は、SHEINのマーケットプレイスで児童に類似した性的人形や武器類が見つかったことを受けて是正を要求。SHEINが第三者販売の停止と該当品の削除に踏み切ったため、11月8日に「厳格な監視下」での継続運営を容認した。一方、11月5日のパリ・BHV常設店オープンは行列と抗議が並立し、S...

デリー首都圏で大気質指数(AQI)が400超の観測点が相次ぎ、全市平均も361に達して「レッドゾーン」と報じられた。複数地点で「深刻(Severe)」に入り、要因はスタブル(農業残渣)焼き約3割、交通15%超などと推計。今後数日は「とても悪い」域が続く見通し。SNSには「目が焼ける」「空港から...

Rutgers大などの新研究は、成層圏に二酸化硫黄をまき日射を反射させて地球を冷やす「成層圏エアロゾル介入(SAI)」が、主要穀物(トウモロコシ・コメ・コムギ・ダイズ)のタンパク質含有量を下げる可能性を示した。CO₂上昇は穀物のタンパク質を低下させる一方、気温上昇はむしろ押し上げる傾向があり、...