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ChatGPT版Spotify Wrapped爆誕 ─ 「今年、いちばん話した相手」はAIだった

ChatGPT版Spotify Wrapped爆誕 ─ 「今年、いちばん話した相手」はAIだった

2025年12月27日 00:06

年末の風物詩といえば、Spotify Wrappedのような「1年のまとめ」。音楽、学習、移動、語学…あらゆるアプリが“振り返り”を競う中、ついにChatGPTも参戦した。OpenAIが2025年12月22日(米国時間)に発表したのは、ユーザーごとの1年を可視化する「Your Year with ChatGPT(ChatGPTとの今年!)」だ。 TechCrunch


ただし、これは単なるお遊び機能ではない。どんな会話をし、何に悩み、何を学び、どんな癖(たとえば“—(エムダッシュ)”の多用)を持っているかまで“まとめ”として返ってくる。使い方次第で「自己理解の鏡」にも、「プライバシーを見直すきっかけ」にもなりうる。 euronews



「Your Year with ChatGPT」って何? まずは仕様を整理

OpenAI公式の説明によれば、「Your Year with ChatGPT」は2025年の利用を振り返る“任意の”年末体験で、会話の高レベルなテーマや、年間の利用統計をまとめて見せる仕組み。押し付け型ではなく、対象ユーザーでも自分で開かなければ開始されない。 OpenAI Help Center


現時点の提供範囲は限定的で、まず英語圏(米国、英国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド)でローンチ。さらにOpenAIのFAQでは、インドは「Go/Plus/Pro」の消費者向けプランに対して段階的に有効化すると明記されている。 OpenAI Help Center


一方、仕事用途で多いTeam/Enterprise/Education(BusinessやEdu等の系統を含む)は対象外。いわゆる“会社アカウントで毎日使ってる人ほど見られない”可能性がある点は、早めに押さえておきたい。 TechCrunch



何が見える?──詩、アワード、アーキタイプ、そして“エムダッシュ”

体験はスライド形式で進み、最初に“今年の雰囲気”を表す詩が出てくる例が報告されている。総メッセージ数、画像生成数、最も会話した日(chattiest day)などの統計が並び、さらに「アワード(最多質問トピック賞のような称号)」や「アーキタイプ(利用パターンの類型)」も提示される。 euronews


話題になったのが“—(エムダッシュ)”の使用数まで数える点。欧州メディアは「エムダッシュのやり取り」まで追跡すると紹介し、国内でも「そこまで数えるのか」と半ば笑い話として拡散した。 euronews


アクセス方法はシンプルで、条件を満たしていればホーム画面に入口が出る。出ない場合でも、ChatGPTに直接「Your Year with ChatGPT」を呼び出すよう尋ねることで起動できる、とOpenAIは案内している。 OpenAI Help Center



“見られる条件”がポイント:メモリ&履歴オン+一定の利用量

ここからが重要だ。利用できるのは、設定で Reference saved memories(保存メモリ参照) と Reference chat history(チャット履歴参照) がオンになっており、かつ最低限の会話量(minimum activity threshold)を満たすユーザーに限られる。活動量が少ない場合は「基本統計だけ」になることもある。 OpenAI Help Center


つまり裏を返せば、この機能が“面白いほど刺さる”のは、日常的にChatGPTに相談してきた人だ。仕事の下書き、学習、人生相談、深夜の独り言――そうした記録が“年末のまとめ”として帰ってくる。だからこそ、SNSで「便利!」と盛り上がるのと同時に、「それだけ分析できるほど会話が蓄積されているのか」という視点も一気に浮上した。 GIZMODO JAPAN(ギズモード・ジャパン)



SNSの反応:盛り上がりは“自慢”と“反省”の二極化へ

ここからはSNS(主にReddit等)で見られた反応を、傾向としてまとめる。なお、以下は一部の投稿・コメントの抜粋で、全体世論を統計的に代表するものではない点は留保しておきたい。


1) 「数字が出ると現実を突きつけられる」──依存の自覚・自己反省

もっとも象徴的なのは、“使いすぎ”の自覚だ。Redditでは「問題があるのは分かっていたが、ここまでとは思わなかった。反省する」という趣旨の投稿が注目を集めた。 Reddit


同じスレッド内でも「usage settingsで見ると刺さる」といった反応が続き、“年末の可視化”が軽いイベント以上の心理的インパクトを持ちうることが分かる。 Reddit


2) 「アーキタイプ何だった?」──共有祭りとコミュニティ化

一方で、Spotify Wrapped的な“共有の遊び”も強い。
「Strategist(戦略家)だった」「Explorer/Planner/Conceptualが出た」など、アーキタイプを見せ合うスレッドが立ち、半ば性格診断コンテンツとして消費されている。 Reddit


この流れは英語圏だけでなく、Bluesky上でも「ChatGPTに ‘Your Year with ChatGPT’ と送れば始まる」といったTips投稿が流れ、拡散の導線が整っている。 Bluesky Social


3) 「上位1%って、みんな言ってない?」──指標へのツッコミ

面白いのは、“ランキング風の見せ方”に対するツッコミだ。あるスレでは、上位1%表示が出た人が多すぎるのでは?という違和感がコメントとして出ている(「自分も1%で、知り合いもみんな1%。なんか汎用的に感じる」)。 Reddit


Wrapped系は「盛れる」ことがバズの燃料になる。その文脈で考えると、数字の設計はユーザー体験(気持ちよさ)と信頼性(納得感)の綱引きになりやすい。ここは今後の改善点として議論が残りそうだ。


4) 「見たいのに出ない」──地域制限・アカウント種別の不満

「Your Year with ChatGPTが表示されない」という投稿も目立つ。Redditでは「今は地域ロック」と説明するコメントや、アプリ更新を促す反応が見られた。 Reddit


OpenAI自身も、展開が段階的であること、対応国でないと表示されないことをFAQで明記している。 OpenAI Help Center


5) 「楽しそう。でも、結局“履歴オン推奨”なんだよね?」──プライバシーの再点検

最も重要な論点がここだ。アクセス要件が「メモリ参照&履歴参照オン」である以上、プライバシー重視でそれらをオフにしていた人は“見たければオンにする”誘導を受ける構造になる。eWEEKもこの点を「プライバシー要件が議論を呼ぶ」と整理している。 eWeek


OpenAIは「軽量で、プライバシー配慮で、ユーザーがコントロールできる」と説明し、データコントロール(メモリ削除・オフ、モデル改善設定のオフ等)も用意している。 OpenAI Help Center


一方、国内記事でも「まとめが作れる=1年分を分析できるだけの蓄積がある」と直球で指摘し、これを機に設定を見直すべきだと促している。 GIZMODO JAPAN(ギズモード・ジャパン)


特に注意したいのは、FAQが明記する「Improve the model for everyone(すべての人のためにモデルを改善する)」設定。これがオンだと、チャットや保存メモリがモデル改善に使われる可能性がある(Team/Enterprise/Educationは原則対象外)。つまり“まとめを楽しむ”話と、“データ提供の意思”は地続きだ。 OpenAI Help Center



ではこれは何のための機能?──OpenAIの狙いを読み解く

TechCrunchは、OpenAIがこの体験を「lightweight, privacy-forward, user-controlled(軽量・プライバシー配慮・ユーザー主導)」と位置付けている点を伝えた。 TechCrunch


しかし、プロダクト戦略として見れば、Wrapped系は“バズる導線”の塊でもある。共有したくなるカード、称号、性格類型、詩、画像──これらはSNS上の拡散を前提に設計しやすい。


さらに、これは単なるマーケ施策に留まらない。ChatGPTが「検索・ツール」から「伴走者・相談相手」へと役割を拡張している状況で、年末のまとめは“関係性”を演出する装置になる。TechRadarが指摘するように、統計よりも“あなたはどんな人?”に寄せていく設計は、ツールよりコンパニオンに近づくシグナルとも読める。 TechRadar



まとめ:見て笑って、設定を開いて、1年を取り戻す

「Your Year with ChatGPT」は、年末の一大イベントに生成AIが正式参戦した象徴だ。使い倒した人ほど笑えるし、刺さる。だからこそSNSは「共有祭り」と「自己反省」で二極化した。 Reddit


ただし、楽しむ前に一度だけ立ち止まりたい。
この体験は、メモリと履歴に依存して成り立つ。OpenAIはユーザーがデータをコントロールできると明言しているのだから、年末のこのタイミングで「メモリ」「履歴」「モデル改善」の設定を“自分の意思”で点検し直すのが、いちばん健全な付き合い方かもしれない。 OpenAI Help Center


参考記事

ChatGPTがSpotify Wrappedのような年末レビューを開始
出典: https://techcrunch.com/2025/12/22/chatgpt-launches-a-year-end-review-like-spotify-wrapped/

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