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スズキ、“インド人社員の母の味”を再現したレトルトカレーを発売――多文化共生を食で体現する新戦略

スズキ、“インド人社員の母の味”を再現したレトルトカレーを発売――多文化共生を食で体現する新戦略

2025年06月25日 16:44

目次

  1. はじめに――社員食堂から生まれた“母の味”

  2. 第1章 スズキとインドの深い結びつき

  3. 第2章 鳥善×スズキ、協業の舞台裏

  4. 第3章 商品の特徴と4つのフレーバー

  5. 第4章 パッケージデザインに込めた想い

  6. 第5章 ベジタリアン対応と宗教・文化配慮

  7. 第6章 インド人従業員のリアルな声

  8. 第7章 浜松という“国際都市”の現在地

  9. 第8章 日本レトルト市場でのポジショニング

  10. 第9章 ESG経営とブランド戦略の相乗効果

  11. おわりに――スズキ流ダイバーシティの次なる一歩

  12. 参考記事一覧

  13. 記事リンク



はじめに――社員食堂から生まれた“母の味”

「大根サンバル」「トマトレンズダール」など聞き慣れない名前のカレーが、スズキ本社社員食堂の人気メニューになったのは2024年1月。最初の試食会でインド人技術者たちが「母の味そのもの」と歓声を上げたのが開発の出発点だった。newsdig.tbs.co.jpsuzuki.co.jp



第1章 スズキとインドの深い結びつき

スズキは乗用車シェア50%超※を誇るインド最大手自動車メーカー Maruti Suzuki を通じ、40年以上にわたって現地社会と共生してきた。浜松本社にもエンジニアを含む多数のインド人が在籍し、今やダイバーシティ経営の要となっている。pref.shizuoka.jp

※2024年度 Maruti Suzuki Annual Report より。



第2章 鳥善×スズキ、協業の舞台裏

老舗料亭を源流に持つ鳥善は、浜松市内で婚礼やケータリングを手掛ける地元企業だ。同社は「海外人材の食環境を改善したい」というスズキの相談を受け、社員食堂向けにインドベジタリアンメニューをレシピ化。2024年の導入後、再現性と保存性を高めるため約1年かけてレトルト化にこぎ着けた。suzuki.co.jp



第3章 商品の特徴と4つのフレーバー

フレーバー主な素材辛さパッケージアイコン
大根サンバル大根・人参・トゥール豆★★★Hayabusa(大型二輪)
トマトレンズダールレンズ豆・トマト★★スイフト(小型車)
茶ひよこ豆マサラ皮付きひよこ豆・玉ねぎ★★★★ジムニー(軽SUV)
青菜ムングダールムング豆・小松菜★V-STROM 1050DE(ADV)



4品とも180g入り・税込918円。高たんぱく&低脂質の豆類中心で、動物由来原料・アルコール・五葷を一切含まないハラール&ジャイナ対応。car.watch.impress.co.jp



第4章 パッケージデザインに込めた想い

四輪デザイン部が手掛けたボックスは“食後も飾りたくなる”をコンセプトに、車両イラストとスパイス柄を大胆に配置。4箱を横に並べると1枚のイラストが完成する“つながるアート”で、コレクター心理をくすぐる。開発チームは「車づくりと同じく“ワクワク感”を大事にした」と語る。suzuki.co.jpcar.watch.impress.co.jp



第5章 ベジタリアン対応と宗教・文化配慮

イスラム教・ヒンドゥー教・ジャイナ教など多様な背景を持つインド人にとって食の制限はビジネスパフォーマンスを左右する重要課題。スズキは原材料管理を徹底し、同社のグジャラート工場で培ったハラール管理手法を逆輸入。2024年の社員食堂導入時点で“完全ベジ”を実現している。newsdig.tbs.co.jppref.shizuoka.jp



第6章 インド人従業員のリアルな声

「トゥール豆の酸味とタマリンドの香りがまさに実家の味」(ITエンジニア/マハラシュトラ州出身)
「小松菜のムングダールは健康志向の日本人同僚にも好評」(品質管理/グジャラート州出身)


アンケートでは「1週間に3回以上食べたい」が6割を占め、語学面で孤立しがちな外国人社員同士の交流機会も増えたという。newsdig.tbs.co.jp



第7章 浜松という“国際都市”の現在地

浜松市は高度外国人人材誘致に積極的で、インド人居住者は県内最多クラス。市は2023年度から「浜松カレーフェス」を後援し、地元企業と外国人コミュニティの交流を推進。今回のレトルト化は市の多文化共生戦略にも合致し、観光PR素材としての活用も検討されている。asahi.com



第8章 日本レトルト市場でのポジショニング

日本のレトルトカレー市場は年間約600億円規模で伸び率は緩やかな横ばい。一方、植物性タンパク質・エシカル消費ニーズの高まりで“ベジタリアン×本格スパイス”カテゴリーは未成熟。競合には大塚食品の「ボンカレーベジ」などがあるが、企業IPを絡めた製品は稀有で差別化余地が大きい。english.kyodonews.net



第9章 ESG経営とブランド戦略の相乗効果

スズキは「インドで生まれ 日本で磨き 世界へ届ける」を掲げ、2025年ESG中期計画で“多文化共生の成果指標”を設定。今回のカレーは

  1. D(Diversity):食文化対応で外国籍従業員の定着率向上

  2. E(Environment):肉不使用でCO₂削減&豆類の低環境負荷PR

  3. S(Society):地域企業との共創による浜松活性化

    という三重の効果が期待される。自動車×食の越境コラボは、ブランドロイヤルティを広げる新たなタッチポイントになり得る。suzuki.co.jp



おわりに――スズキ流ダイバーシティの次なる一歩

「カレーはインドと日本をスプーン一杯でつなぐ」。発売初日にオンラインストアが一時混雑した事実は、食が持つダイレクトな共感力を雄弁に物語る。今後は“ご当地×インド”の限定味や、インドフェスでのプロモーションも検討中といい、スズキが紡ぐ“味覚の国際協創”はまだ始まったばかりだ。



参考記事一覧

  • スズキ社ニュースリリース「鳥善とスズキ、インドベジタリアンレトルトカレーを発売」(2025-06-25)suzuki.co.jp

  • Car Watch「スズキと鳥善、レトルトカレー4種を共同開発 インド出身社員の『母親の味』を再現」(2025-06-25)car.watch.impress.co.jp

  • 毎日新聞「自動車の『スズキ』がレトルトカレー発売 インド人従業員向けに開発」(2025-06-25)mainichi.jp

  • 朝日新聞「食を通じて多文化共生 スズキ、社食のカレーをレトルトで発売」(2025-06-25)asahi.com

  • SBS NEWS「社員食堂でインド人向けベジ料理提供開始」(2024-02-02)newsdig.tbs.co.jp

  • Suzuki Global News「Torizen and Suzuki Start Collaboration to Improve Food Environment for Foreign Employees」(2024-02-01)globalsuzuki.com

  • Kyodo News「Japan retort food pioneer taps India, home of curry」(2018-06-21)english.kyodonews.net

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