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OpenAIは本当にIPOするのか? 孫正義が仕込む“第二のアリババ”

OpenAIは本当にIPOするのか? 孫正義が仕込む“第二のアリババ”

2025年06月28日 00:29

1. 孫正義が描く「ASI時代」の覇権構想

2025年6月27日、ソフトバンクグループ(SBG)の第45回定時株主総会で孫正義会長兼社長は「今後10年で人工超知能(ASI)のプラットフォームを主導する」と高らかに宣言した。すでに生成AIブームをけん引したOpenAIやマイクロソフト、グーグルらの先行を意識しつつも、「日本発で“第3の極”を築く」野望を隠さない。発言直後、東京市場でSBG株は前日比3%超上昇し、投資家の期待感を映し出した。 investing.comreuters.com


2. OpenAIへ総額320億ドル——「後悔」と「執念」

孫氏は総会で「OpenAIに最初から賭けなかったことを後悔している」と述懐したうえで、昨秋からの累計投資契約額が320億ドルに達したと明かした。さらに最大400億ドルまで追加出資する枠組みで合意済みとされ、OpenAIの想定企業価値3000億ドルに照らしてもSBGの存在感は際立つ。孫氏は「OpenAIはいずれ必ず上場する」と公言し、自社が最大の戦略株主として議決権と事業シナジーを握るシナリオを描く。 investing.comstocktwits.com


3. 5000億ドル級「Stargate」計画——ASIインフラの心臓部

SBGとOpenAI、オラクル、NVIDIA、MGXは米国にAIとロボティクスの巨大インフラ群「Stargate」を建設する計画だ。総額5000億ドルとされるプロジェクトの財務リードはSBGが担い、孫氏は「莫大な電力と半導体を一極集中で確保し、人類の知を凌駕する演算装置をつくる」と説明した。FTはこの他に「TSMCを巻き込んだ1兆ドル規模のアリゾナ複合施設案」も報じており、構想は国家プロジェクト級に膨らみつつある。 investing.comft.com


4. Ampere買収6.5億ドルとArm上場益——半導体戦線の布陣

2024年に34年ぶりの大型IPOとなったArm株売り出し益で弾みを付けたSBGは、25年5月に米Ampere Computingを65億ドルで買収すると発表した。Ampereは低消費電力のサーバー向けArm系CPUを手掛けており、Stargate向けデータセンターの“純国産”化を狙う布石だ。加えてT-Mobile株売却で48億ドルを確保し、持ち分売却益を潤沢な「AI火薬庫」に転換している。 reuters.com


5. 財務健全性とリスク——「レバレッジ依存」再来の懸念

WeWork破綻やVision Fund減損で苦い経験を持つ孫氏は「今は資本余力が十分だ」と強調するが、再びレバレッジに踏み込む構図は否定できない。短期間で数兆円単位のコミットメントを重ねれば、金利上昇局面での調達コストや為替変動リスクが顕在化する。投資家のSNSでは「かつてのアリババ神話の焼き直し」「SBG版“テスラロードマップ”」との賛否が交錯している。 ft.com


6. 市場・アナリストの反応

大和証券はリポートで「Arm分割上場益とAmpere統合効果で26年度営業利益は2兆円台」と試算し、株価目標を12,000円に引き上げた。一方、米投資銀行の一部アナリストは「OpenAI上場時に想定株価が剥落すればSBGの含み益は急減しかねない」と警鐘を鳴らす。


7. SNSを眺める——熱狂と冷笑のリアル

  • Stocktwits(個人投資家掲示板)

    • 強気派:「孫はArmで当てた。今回もAIの本丸を押さえた」

    • 弱気派:「小売りセンチメントは“bearish”。OpenAIはバブル頂点」 stocktwits.com

  • Reddit r/wallstreetbets

    • 「IPO直後に暴落したらナンピンするわ」「2000年のドットコムを思い出す」など辛辣なミーム投稿が散見。 reddit.com

  • 日本語X(旧Twitter)

    • 技術者層:「ASIは理論上10^18 FLOPS規模。電力は大丈夫か?」

    • 一般層:「また孫さんの“エッジの効いた賭け”が始まった」


8. 国内スタートアップへの波及

生成AIを用いたSaaS系スタートアップ各社は、SBGの出資先であるOpenAI APIの優遇料金を巡り「SBGエコシステムに参加すべきか」の判断を迫られている。シリーズAラウンドでSBGのVision Fund 3が提示するバリュエーションは、競合VC比で平均1.4倍とのデータもある。


9. グローバル競合の出方

マイクロソフトはOpenAIとの排他契約を保持しつつAzureクラウドとの相乗りを加速。グーグルはGeminiを“AI OS”に位置付け、SBGのASI構想に対抗する動きを見せる。中国勢では百度の「ERNIE 5」が国家プロジェクト指定を受け、規制面での優位性を強調しており、地政学リスクが技術アライメントに影を落とす。


10. 今後10年のシナリオ——三つの岐路

  1. IPOウィンドウが好転:OpenAIが25〜26年中に上場し、SBGは評価益を原資にStargateを前倒し。

  2. 金利高・株安シナリオ:資本コスト上昇でSBGのレバレッジ耐性が試され、既存投資のリストラが必要。

  3. 技術的ブレークスルー停滞:ASI実現が遅延し、投資回収期間が長期化。孫氏の引退時期と重なれば事業継承問題が再燃。


11. 結語

孫正義が仕掛ける「ASIロードマップ」は壮大だが、実態はハイリスク・ハイリターンの“知のベンチャー投資”と言える。OpenAI上場の成否、Stargateの実装速度、そして資本市場の気まぐれ——多層に絡む変数をどう制御し、人類史に残る社会インフラを築けるか。資本家・起業家・政策当局の三者が同時に試される「第二のAIバブル元年」が、いま幕を開けた。



参考記事

ソフトバンク、AIプラットフォームでのリーダーを目指す。OpenAIの上場を予想:孫CEO
出典: https://www.investing.com/news/stock-market-news/softbank-aims-to-lead-in-ai-platforms-sees-openai-going-public-ceo-son-4113908

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