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うたた寝中の突然のビクッ!落ちる夢で目が覚める人へ:その“ドキッ”は脳の勘違いかもしれない

うたた寝中の突然のビクッ!落ちる夢で目が覚める人へ:その“ドキッ”は脳の勘違いかもしれない

2025年12月06日 10:07

1. 眠りに落ちる直前の「ビクッ」はなぜ起こる?

夜、ようやく今日のタスクを終えてベッドに入る。
意識がふわっと遠のきはじめたその瞬間、
――ドンッ!


足や腕が大きく跳ねて、自分で自分を起こしてしまう。
隣で寝ているパートナーを驚かせてしまったことがある人も多いはずです。


この現象の正式名称はハイピニックジャーク(hypnic jerk)。
日本語では「入眠時けいれん」「睡眠スタート」「睡眠時ミオクローヌス」などとも呼ばれます。世界的には、人の約70%が一生のどこかで経験するとされる、ごく身近な現象です。The Independent


特徴的なのは、ただビクッと跳ねるだけでなく、**「落ちる夢」「つまずく感覚」**とセットになっていること。階段を踏み外したり、崖から落ちたりする夢を見て、全身が硬直して目が覚めた――という声もよく聞きます。


2. 脳の“誤解”で起こる小さな暴走

では、体の中で何が起きているのでしょうか。

睡眠研究者たちは、ハイピニックジャークを**「脳の小さな誤解」として説明します。人が眠りにつくとき、筋肉は徐々にゆるみ、全身の力が抜けていきます。この自然な弛緩を、脳が一瞬、「転びそう」「落ちそう」**と誤認識してしまうことがあるのです。The Independent


その結果、「危ない! 体勢を立て直せ!」という指令が筋肉へ一気に送られ、全身、あるいは片側の手足がドンッと跳ねる……。この素早い筋収縮がハイピニックジャークです。


医学的には、こうした一瞬の筋のぴくつきを**ミオクローヌス(myoclonus)**と呼びます。その一種が、入眠時に起こるハイピニックジャークだと考えられています。ウィキペディア


多くの人にとっては痛みもなく、数秒で終わるごく短いイベントです。ただし、胸がドキドキしたり、呼吸が一瞬荒くなったり、「奈落に落ちるような感覚」が伴うこともあり、人によってはかなり不快に感じられます。


3. 病気のサインなの? 心配すべきケースとそうでないケース

結論から言うと、ハイピニックジャーク自体はほとんどの人にとって無害で、特別な治療は不要です。

問題は、それがどのくらい頻繁に起きているか、そしてほかの症状を伴っているかです。


通常は心配しなくてよい場合

  • たまに起こる程度

  • 痛みはなく、すぐに再入眠できる

  • 日中の生活に支障が出ていない

この程度であれば、体の構造上「そういうもの」と受け止めて大丈夫とされています。The Independent


注意したいケース

一方で、次のような場合には医師に相談した方が安心です。

  • ほぼ毎晩のように繰り返し起こり、眠れなくなっている

  • 筋肉のけいれんが日中も続く

  • 震えや動作のぎこちなさ、歩行のしづらさなど、他の神経症状を伴う


一部の研究では、ハイピニックジャークがパーキンソン病の早期症状の一つとして現れる可能性が指摘されています。もっとも、その場合はほかにも動きの鈍さや夢を実際に演じてしまう「レム睡眠行動障害」など、より典型的な症状が一緒に見られることが多く、ハイピニックジャークだけで病気を疑う必要はほとんどないとされています。The Independent


4. 薬やカフェインも関係する? 科学が見つけた引き金

入眠時けいれんには、生活習慣だけでなく薬や嗜好品が影響しているケースも報告されています。


抗うつ薬(SSRI)との関連

いくつかの症例報告では、SSRI系の抗うつ薬(エスシタロプラム、セルトラリン、フルオキセチンなど)を服用中の人に、頻回なハイピニックジャークが出現したという記録があります。薬を中止あるいは変更したところ改善した、というケースもあり、副作用の一つとして注意が呼びかけられています。The Independent


ただし、これは比較的まれな副作用であり、自己判断で薬をやめるのは厳禁です。「もしかして薬のせい?」と感じたら、必ず処方した医師に相談しましょう。


カフェイン・ニコチン・その他の刺激物

また、カフェインを含むエナジードリンクや、ニコチン、さらにはコカインのような強い刺激作用を持つ物質も、ハイピニックジャークの頻度を高める可能性が指摘されています。The Independent


寝る直前までカフェラテやエナジードリンクを飲み続けていたり、深夜までチェーンスモークしていたりすると、神経系が過度に興奮した状態のままベッドに入ることになり、脳の“誤作動”が起きやすくなるわけです。


5. 疲れ・ストレス・睡眠不足で増えるワケ

ハイピニックジャークが起こりやすい条件として、睡眠医学では次のような要因が挙げられています。The Independent

  • 睡眠不足・不規則な睡眠リズム

  • ストレスや不安の増大

  • カフェインやニコチンなど刺激物の過剰摂取

  • 寝る直前の激しい運動

寝不足やストレスで脳が“過緊張”状態にあるとき、眠りに入る瞬間の筋弛緩を「やっと休める」と受け止める余裕がなく、「急に力が抜けた=危険」と判断してしまいやすいと考えられます。


また、深夜のジム通いや、寝る直前の激しい筋トレは交感神経を刺激し、心拍数や体温を上げます。本来なら落ち着いていくはずの時間帯に体をフル稼働させてしまうため、ベッドに入っても神経が高ぶったまま。結果として、入眠時の小さな刺激に対して過敏に反応し、ハイピニックジャークが増えることがあります。


6. SNSでバズる「寝落ちビクッ」体験談

このハイピニックジャーク、近年はSNSでも“あるあるネタ”として人気です。


X(旧Twitter)やTikTokでは、次のような投稿が日々シェアされています。

  • 「寝落ちしかけて足がビーン!ってなって、ベッドの柵に全力キック。自分の悲鳴で目が覚めた」

  • 「会議中に居眠りしそうになった瞬間、全身がビクッ。しかもマイクON。伝説の赤っ恥…」

  • 「落ちる夢見て、ベッドでジャンプしたみたいに跳ねた。隣の猫がドン引きしてた」

(※上記は実際の投稿を元にした“あるある風”の再構成です)


ハッシュタグ「#hypnicjerk」「#寝落ちビクッ」「#sleep twitch」などを検索すると、**「心臓止まるかと思った」「幽霊に触られたかと思った」**といった悲鳴のような声から、
「今日もハイピニックジャーク出たので、そろそろ寝不足を反省します」
と、自分の生活習慣のバロメーターとして受け止める声まで、さまざまなリアクションが並んでいます。


また、パートナー側からは、

  • 「妻が寝入りばなに突然ドンッ!って跳ねるから、毎回地震かと思って飛び起きる」

  • 「彼氏のハイピニックジャークが激しすぎて、たまにベッドから落ちそうになる」

といった投稿も。


一人の体の現象が、同じベッドで眠る人の睡眠にも影響することが、SNSの声からもよくわかります。


7. 今日からできる“ハイピニックジャーク対策”5カ条

とはいえ、「無害」と言われても、あまりに頻繁に起こると、本人も周囲もぐっすり眠れません。そこで、入眠時けいれんを和らげるために、今日からできるセルフケアをまとめてみました。


1. 睡眠リズムを整える

毎日できるだけ同じ時間に寝て、同じ時間に起きる。
たったこれだけで、体内時計と睡眠の質はかなり安定します。就寝前のルーティン(歯磨き → 軽いストレッチ → 読書など)を決めておくのも効果的です。


2. カフェインは「就寝6時間前まで」を目安に

コーヒー、紅茶、エナジードリンク、緑茶、コーラなど、カフェインを含む飲み物は意外と多いもの。寝る6時間前を過ぎたらカフェインは控えると決めておくと、入眠時の神経の高ぶりを抑えやすくなります。


3. 寝る前スマホをやめ、光と情報の刺激を減らす

ベッドの中でSNSをスクロールし続けると、ブルーライトと情報の刺激で脳は覚醒モードのまま。
少なくとも寝る30分前にはスマホを手放し、照明を落としてリラックスタイムに切り替えることが、ハイピニックジャークだけでなく、全体的な睡眠の質向上にも役立ちます。


4. 適度な運動は“夕方まで”に

運動自体は睡眠にとってプラスですが、激しい運動を就寝直前に行うと逆効果です。ジョギングやジムトレーニングはできれば夕方までに済ませ、寝る前はヨガやストレッチ、深呼吸など“クールダウン系”の動きを取り入れましょう。


5. 「また来るかも」と不安になりすぎない

ハイピニックジャークが続くと、「次もまたビクッとなるかも」と身構えてしまい、それ自体がストレスとなって睡眠を妨げることがあります。


そんなときは、

「これは体が休もうとするときにたまに起こる、よくある現象」

と認識を言い換えてみてください。不安が和らぐだけでも、頻度が減る人もいます。


8. それでもつらいときは専門家へ

セルフケアを試しても、

  • 週に何度も激しいけいれんが起きる

  • 不眠や強い不安感が続き、日常生活に影響している

  • 動きのぎこちなさや震えなど、他の神経症状も気になる

といった場合は、睡眠外来や神経内科、精神科などの専門医に相談することをおすすめします。


睡眠時無呼吸症候群やレストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)など、別の睡眠障害が隠れている場合もあり、専門的な検査や治療が必要になることもあるからです。


9. 「ビクッ」としたら、まずは自分に“お疲れさま”

ハイピニックジャークは、私たちの体が「そろそろ休みたい」と訴えているサインとも言えます。

SNSで笑い話として共有される一方で、ストレスや睡眠不足、生活リズムの乱れといった、現代人の疲れを映し出す鏡でもあります。


もし今夜また、眠りに落ちる直前に体がビクッと跳ねたら――
「危ない!」と焦る前に、こうつぶやいてみてください。

「今日も一日お疲れさま。ちゃんと休めって、体が教えてくれてるんだな」


そして、カフェインの量やスマホ時間、寝る前の過ごし方を少しだけ見直してみる。
その小さな一歩が、明日のあなたの睡眠を、そして日中のパフォーマンスを、きっと変えてくれるはずです。



参考記事

睡眠専門家が、うたた寝中に突然体がビクッとする現象を解説
出典: https://www.independent.co.uk/life-style/health-and-families/sleep-twitch-causes-hypnic-jerk-b2878254.html

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