YouTube広告、空前の98億ドル突破 ─ “テレビ化”が牽引するレッドオーシャンの勝ち筋

YouTube広告、空前の98億ドル突破 ─ “テレビ化”が牽引するレッドオーシャンの勝ち筋

1. 13%増、98億ドル――YouTubeが再び“二桁成長”へ

Alphabetが23日発表した2025年4–6月期決算によると、YouTubeの広告売上は98億ドルと前年同期比13%増。アナリスト予想(9.6 Bドル)をきっちり上回り、全社売上964億ドルの成長ドライバーとなった。TechCrunchザ・タイムズ


2. 原動力は「リビングルーム・ファースト」

Nielsenの最新レポートでは、YouTubeが米国テレビ画面視聴時間シェアで3ヵ月連続首位(12.4%)。スマホ主体だった視聴習慣が、CTV経由へ重心を移したことが高単価広告の獲得につながった。TechCrunch


3. “Peak Points”とAIが単価を押し上げる

5月に導入された「Peak Points」広告は、動画の最高潮シーン直後にスポットを挿入する新フォーマット。視聴維持率に影響を与えず、CPMを10〜15%上積みできると広告代理店は試算する。加えて、Google AIによるクリエイティブ最適化が広告効果を平準化し、広告主がCTV枠を指名買いしやすくなった。Digital Information World


4. 追随するNetflix・Amazon、迫る“広告コンテンツ戦争”

Netflixは「今年中に広告売上を倍増させる」方針を先週の決算で表明したが、実額は推定30億ドル前後とされ、YouTubeとの差は依然大きい。Amazon Prime VideoやHBO Maxも広告枠を拡充し、CTV広告費の奪い合いは激化している。TechCrunch


5. SNSで二分する“喝采”と“ため息”

 


  • 投資家サイド:X(旧Twitter)では「広告部門が想定超え」「クラウド32%増でダブルエンジン」とポジティブなポストが相次ぎ、$GOOGL は時間外で190ドル台にタッチ。X (formerly Twitter)

  • クリエイターサイド:Redditのr/YouTubeCreatorsでは「動画の途中に入る非スキッパブル広告が増え、離脱率が悪化」とのスレッドがHot入り。中規模チャンネルほど収益UPと視聴維持率低下のジレンマに悩む声が目立った。Reddit

  • 一般視聴者:Xでは #YouTubePremium がトレンド入りし「課金しないと見づらい」という批判と「コンテンツ無料なら広告は仕方ない」との擁護が拮抗。


6. 生成AI規制とライブスポーツが次の焦点

7月上旬、YouTubeはAI量産動画への一斉BANを可能にするガイドライン改訂を発表。質の低い“AIスロップ”排除でブランドセーフティを高め、広告単価改善を狙う。一方、9月に予定されるNFLゲームのグローバル無料配信は、新規視聴者獲得と大型スポンサー誘致のテストケースとなる。TechCrunchDigital Information World


7. まとめ――広告費の潮流を握るのは「画面」と「体験」

テレビとモバイルのハイブリッド視聴環境でユーザー体験を損なわずに広告をマネタイズできるかが勝敗を分ける。YouTubeは既にCTV広告市場で“ゲームチェンジャー”となりつつあるが、NetflixやAmazonが追い上げる2025年後半は、広告フォーマットとAI活用のイノベーションがさらに激化する見通しだ。


参考記事

YouTubeの広告収入が増加し、約100億ドルに達しました。
出典: https://techcrunch.com/2025/07/23/youtube-sees-a-rise-in-ad-revenue-to-reach-nearly-10-billion/