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植生が都市の暑さを増幅?「緑化=涼しい」は条件付きだった:乾燥都市で“植物が暑さを増やす”理由

植生が都市の暑さを増幅?「緑化=涼しい」は条件付きだった:乾燥都市で“植物が暑さを増やす”理由

2026年01月07日 11:31

「木を植えれば涼しい」は“どこでも通じる正解”ではない

猛暑の都市で、緑化は定番の暑熱対策として語られてきた。街路樹がつくる日陰、葉から水が蒸発する蒸散(=気化熱)による冷却は、たしかに多くの都市で効果がある。だが、Phys.orgが2026年1月5日に紹介した研究は、その常識に「乾燥」という強い但し書きを付けた。乾いた都市では、緑が必ずしも涼しさを生まず、場合によっては“正味で温める”可能性があるという。 フィジ.org


研究は何を比べたのか:761都市を“植生100% vs 人工面100%”で推定

研究チームは世界105カ国・761都市を対象に、高解像度の土地被覆データと衛星由来の地表面温度(LST)などを組み合わせ、機械学習で「その場所が完全に植生(樹木・草地・農地)だった場合」と「完全に人工面(建物・舗装など)だった場合」の温度差(∆T)を推定した。定義はシンプルで、∆T=T_veg−T_built-up。マイナスなら冷却、プラスなら温暖化だ。 PMC


※注意:LSTは“地表の熱さ”で、歩行者の体感や気温(2m気温)と一致しない場合がある。研究側も、都市形状や日陰配置などの微気候を平均化しているため、結果をそのまま“体感”に直結させないよう注意を促している。 PMC


結論の核心:草地は78%で冷やすが、乾燥都市では“温める側”に回る

全体としては「緑は冷やす」が多数派だ。草地は78%、樹木は98%のケースで人工面より低温だった。さらに平均的な冷却の強さも、樹木(平均∆T −3.71℃)が草地(−1.44℃)や農地(−1.86℃)より大きい。 PMC


しかし、問題は乾燥地帯で起きる“反転”だ。年降水量が約1000mm未満という経験的な閾値を下回る乾燥都市に偏って、草地・農地が人工面より高温になる都市が最大22%あった。樹木でさえ、乾燥地域の13都市(全体の約2%)では温暖化側に振れた。 PMC


ここで見落としがちなのは、「緑化=樹木」だけではないという点だ。都市政策では“緑被率”を一括りの指標として掲げがちだが、同じ緑でも草地・農地・樹木で挙動が違う。そして乾燥条件では、その差が決定的になる。


なぜ逆効果が起きるのか:蒸散が弱ると「アルベド負け」する

涼しさの主役は蒸散だ。ところが乾燥都市では水が不足し、蒸散(=潜熱として熱を逃がす力)が弱まりやすい。すると、もう一方の要素であるアルベド(反射率)や熱貯蔵の変化が前面に出る。


Phys.orgの記事では、乾燥都市では植生の「低いアルベド(反射が少ない)」と「熱貯蔵の変化」が、限られた蒸散を上回り、放射的に正味の温暖化を生む、と説明されている。 フィジ.org


論文側も、乾燥地では「蒸散による冷却が、アルベド起因の放射温暖化と熱貯蔵の変化に押し負ける」と整理している。 PMC


要するに、水がないと“気化熱エンジン”が回らない。その状態で、反射しにくい(=日射を吸収しやすい)地表が増えると、コンクリートより熱い緑が生まれてしまう。直感に反するが、熱収支としては筋が通る。


もう一つの警告:極端高温期には、緑の冷却が“失速”する

さらに重要なのが「猛暑のピークで効き目が落ちる」点だ。研究では、極端に暑い夏を「LSTが過去の夏の85パーセンタイルを超える月」と定義し、その期間の冷却性能を検証した。すると、樹木は25%の都市で冷却に失敗し、草地と農地はそれぞれ71%、82%の都市で冷却に失敗した。 フィジ.org


論文の議論でも、極端高温下で樹木がより粘り強い(深い根・葉量・粗度などで蒸散と乱流交換を維持しやすい)一方、草や作物は浅根で水不足に弱く、蒸散が落ちやすいと説明している。 PMC


この結果は、政策の評価軸を変える。「平年の平均を下げた」だけでは不十分で、命に関わる“ピークの数日〜数週間”に何が効くかが問われる時代になっている。


じゃあどうする? 緑化を「気候適応型」に組み替える

結論は「緑化は無意味」ではない。むしろ樹木は多くの都市で強い冷却を示し、共便益(生物多様性、雨水管理、ウェルビーイングなど)も大きい。 PMC


ただし、乾燥都市では“やり方”が決定的に重要になる。

  • 乾燥都市は「水」と一体で設計
    蒸散を期待するなら水が要る。灌水の効率、在来の耐乾性樹種、土壌改良、雨水貯留など「水の設計」を前提にしない緑化は、効果が出にくいどころか逆効果のリスクがある。 PMC

  • 草地の拡張より「樹冠の配置」
    研究結果からは、乾燥条件で草地・農地が不利になりやすい。一方、樹木は相対的に強い。日陰を“人がいる場所”に落とす配置、街路の動線設計と一体で樹冠を使う発想が効いてくる。 PMC

  • 高アルベド素材・日陰構造物と“組み合わせ”
    Phys.orgの記事でも、乾燥都市では水効率の高い種の優先や、補完的な冷却策の併用が提案されている。緑に全部背負わせず、クールルーフなど反射を上げる手段、シェード、風の道などを組み合わせるのが現実的だ。 フィジ.org


SNSの反応(確認できた範囲)

今回は公開直後で、広範な反応を網羅できるほど投稿が多い状況ではなさそうだ。Phys.orgの記事ページ上でも、取得時点で「43 shares」「コメント1」と表示されている。 フィジ.org


一方で、公式アカウント経由の拡散は確認できる。たとえばPhys.orgのLinkedIn投稿では、「乾燥都市(年降水量1000mm未満)では草地・農地が建物より高温になり得る」「極端高温では樹木でも冷却に失敗する場合がある」と要点をまとめ、リアクション(Like)が付いている(取得時点で3)。 LinkedIn


また、Science X / Phys.orgのThreads投稿(見出しと要旨の提示)も検索結果上で確認できる。 Threads


SNSで実際に起こりやすい議論は、概ね次の2方向に分かれるだろう。

  1. 「緑化は正義」からの軌道修正:「地域の水条件を無視した芝生・緑被率政策は危ない」

  2. 対策の現実論:「乾燥都市はクールルーフやシェード等、緑以外も同時にやるべき」
    ——ただし、個別の一般ユーザー投稿の量や傾向は時点によって大きく変わるため、本稿では“確認できた範囲”に限って記述した。 フィジ.org


参考(主な出典)

  • Phys.org: “Vegetation might exacerbate urban heat island effect in very dry cities” (2026-01-05). フィジ.org

  • Guo, Z. et al., Science Advances (2026): “Global urban vegetation exhibits divergent thermal effects: From cooling to warming as aridity increases.”(PMC全文) PMC


参考記事

植生は非常に乾燥した都市において、都市のヒートアイランド効果を悪化させる可能性がある
出典: https://phys.org/news/2026-01-vegetation-exacerbate-urban-island-effect.html

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