#朝シャワー派 と #夜シャワー派の戦いに終止符? 衛生的なのはどっちだ

#朝シャワー派 と #夜シャワー派の戦いに終止符? 衛生的なのはどっちだ

1. 永遠のテーマ「朝と夜、どっちでシャワー浴びる問題」

「出社前に浴びないとスイッチが入らない」「いや、一日の汚れを落としてからじゃないと布団に入れない」。
SNSで定期的にバズるこの論争、あなたはどちらの陣営でしょうか。


イギリスのニュースサイト The Independent に掲載された微生物学者のコラムは、この終わりなきバトルに、かなりはっきりした答えを出しました。結論を一言でいうと——“衛生面だけで見れば朝シャワーがやや有利” というものです。The Independent


とはいえ、「じゃあ今夜から夜シャワー禁止!」という話ではまったくありません。この記事では、科学的な視点とSNS上のリアルな声をまぜながら、

  • なぜ朝シャワーが“やや”有利なのか

  • それでも夜シャワーが重要な理由

  • ライフスタイル別・おすすめシャワープラン

を整理してみます。



2. 微生物学者が推すのは「朝シャワー」

Independent に掲載された記事を書いたのは、英国レスター大学の臨床微生物学の講師、プリムローズ・フリーストン氏。彼女は、朝と夜のシャワーを比べたうえで、自身は**完全な“朝派”**だと明言しています。The Independent


理由はシンプルで、「私たちは眠っている間にもかなり“汚れる”から」。

  • 就寝中も汗をかく

  • 皮脂や古い角質がはがれ落ちる

  • 肌の常在菌(とくにニオイの元になる菌)がそれらをエサに増える

さらに、それらがすべてシーツや枕カバーに移っていく


朝起きたとき、私たちの体とベッドは、汗・皮脂・菌・ダニのエサになる角質で“見えない汚れの交換”をし終えた状態になっています。Sleep Foundation


この状態のまま、

  • そのまま着替えて出社

  • 満員電車で汗をかく

  • 一日中ジャケットの中で過ごす

こうなると、体臭の元になる菌にとっては「パーティータイム」です。
フリーストン氏が「朝シャワー推し」なのは、寝ているあいだに付着した汗・菌・皮脂をいったんリセットしてから一日を始められるから。



3. 夜シャワーの“弱点”はベッドリネンとのセット運用

「じゃあ夜シャワーはダメなの?」というと、もちろんそんなことはありません。


夜にシャワーを浴びる最大のメリットは、

  • 外気の汚れ(排気ガス、PM2.5など)

  • 花粉やホコリ

  • 日焼け止めやメイクの残り

  • 一日の汗と皮脂

ベッドに持ち込まないですむこと。これは、皮膚トラブルやアレルギー持ちの人にとってかなり重要です。Health


ただし、フリーストン氏が指摘するのは、夜シャワーをしてもベッドリネンをこまめに洗わないと、結局ベッドが“菌の温床”になるという点。The Independent


  • 毎晩寝るたびに、新しい汗と角質をシーツに供給

  • ダニやカビ、ニオイ菌が繁殖

  • そこで一晩中、顔や体をこすりつけて眠る

想像しただけで、ちょっとゾッとしませんか。

医療機関や睡眠関連の専門サイトでも、シーツは週1回程度の洗濯が推奨されています。汗をかきやすい人、ペットと一緒に寝る人、アレルギー体質の人は、3〜4日に一度のペースにしたほうが良いという意見も。Cleveland Clinic


夜シャワーが「無意味」なのではなく、“夜シャワー+ヘタなベッド運用”が問題というわけです。



4. 朝シャワーが「ニオイ対策」に強い理由

朝シャワーの強みは、なんといっても日中の体臭対策です。


私たちの汗そのものはほぼ無臭ですが、汗をエサにして増える皮膚常在菌が、ニオイの強い物質(硫黄を含む化合物など)を作り出します。The Independent

  • 夜、寝ているあいだに汗+菌+皮脂がたまる

  • 朝、すでに“ニオイ予備軍”が肌の上にスタンバイ

  • そのまま服を着て仕事や学校へ

  • 満員電車や会議室の暑さで汗が追加投入される


ここで朝シャワーを浴びておくと

  • 前夜〜就寝中に増えた菌と汗をいったんリセット

  • 清潔な肌にデオドラントを使える

  • “今日一日分”の汗だけが勝負になる

つまり、「ニオイのスタートラインに立ち直す」ようなイメージです。


さらに、皮膚科医らは朝シャワーのメリットとして、

  • 目覚めをよくし、血行を促す

  • 眠気やだるさをリセットして仕事モードに切り替えやすい

  • 寝汗でむくんだ顔をスッキリさせる

といった点も挙げています。Health


SNSでは「朝シャワー=戦闘モード」説

X(旧Twitter)やTikTokでは、日本でも

「朝シャワーしない日は仕事のキレが2割落ちる気がする」
「夜お風呂入っても、朝もう一回浴びないと“人としてのスイッチ”が入らない」

といった“メンタルエネルギー系”のコメントが目立ちます。


科学的に完全証明されているわけではありませんが、
**「自分なりの“出陣ルーティン”としての朝シャワー」**は、集中力や気分に良い影響を与えている可能性があります。



5. それでも夜シャワーが手放せない理由

では、「全員今すぐ朝シャワーに切り替えよう!」といえるかというと、そう単純でもありません。

多くの皮膚科医は、夜のシャワー/入浴には次のような強みがあるとしています。Health


  • 外出時に付着した花粉・大気汚染物質を落とせる

  • 日焼け止めやメイク、整髪料などをしっかり洗い流せる

  • 体温を一度あたためてから下げることで、入眠しやすくなる

  • 部屋や布団を「外の汚れ」から守れる

アレルギー持ちの人からは、SNS上でも

「花粉症だから、夜シャワー・夜洗髪しないと、鼻が詰まって眠れない」
「子どもがアトピー気味なので、保育園から帰ったらすぐお風呂」

といった声が多く、日本の生活環境(花粉、黄砂、PM2.5)では夜シャワーの重要性はかなり高いといえます。



6. 科学が教える「本当の主役」はシーツと枕カバー

ここまで来ると、だんだん見えてきます。

  • 夜:外から持ち帰った汚れを落とす時間

  • 朝:ベッドで一晩過ごしたあとの汚れを落とす時間


そして、そのどちらにも関わってくる“裏ボス”がベッドリネンの衛生管理です。

複数の専門家や機関の情報をまとめると、シーツ・枕カバーについては概ね次のような目安が推奨されています。The Independent


  • 標準:週1回 洗濯

  • 汗をかきやすい、ペットと寝ている、アレルギー持ち:3〜4日に1回

  • お湯(60℃前後)が使えるなら、ダニや菌の除去に有効


フリーストン氏は、シーツを放置しすぎると

  • ダニのフンや死骸が増えて喘息やアレルギーを悪化させる

  • カビ(場合によっては肺に影響する種類)も増えうる

と警鐘を鳴らしています。The Sun


どの時間にシャワーするかより、「どんな状態のベッドに毎晩8時間も体を預けているか」のほうが、衛生や健康へのインパクトは大きい
これが、今回の議論の「オチ」に近い部分です。



7. SNSから見える「生活スタイル別・おすすめシャワー習慣」

ここからは、XやInstagramの投稿、英語圏のコメントなどをざっくり眺めて見えてきた、代表的なパターンを「モデルケース」としてまとめてみます(実際の投稿を要約・再構成しています)。


ケース1:バリバリ働くビジネスパーソン

  • 平日は**朝シャワーを“必須”**にして仕事モードをオン

  • 夜は、ジムに行った日だけしっかり浴びる/湯船につかる

  • スーツやワイシャツにニオイをつけたくないので、デオドラントも朝シャワー後に

→ このタイプは、「朝シャワー+必要に応じて夜も」型が多い印象。


ケース2:子育て家庭・保育園児がいる家庭

  • 帰宅後すぐに子どもをお風呂に入れて、外の汚れと花粉を落とす

  • 親も一緒に夜シャワー/入浴

  • 朝は時間がないので、基本的にシャワーなし。気になる日は時短シャワー

夜シャワー重視だが、花粉シーズンや汗の多い夏場には理にかなった運用。


ケース3:ジム・部活・筋トレ勢

  • トレーニング直後はもちろんシャワー(多くは夜)

  • 汗の残りやニオイが気になるので、翌朝も軽く浴びる人が一定数

  • 「朝+夜のダブルシャワー」だが、どちらも5〜7分で済ませる短時間派が多い

→ ニオイと清潔感を気にする層は、“短時間×高頻度”の二回スタイルに落ち着いている様子。


ケース4:敏感肌・アトピー・アレルギー体質

  • 夜は必ずシャワーか入浴+保湿

  • シーツや枕カバーは3〜4日に一度洗う

  • 朝は肌の乾燥が気になるため、シャワーは毎日は浴びず、ぬるま湯で顔だけ洗う日も


→ このタイプは、「皮膚科医の指示+生活の工夫」が最優先
 シャワーの時間帯より、湯温・時間・保湿・洗剤選びを重視しています。Cleveland Clinic



8. 科学とライフスタイルから導く「現実的な結論」

ここまでの話をまとめると、今回の元記事や各種専門家の意見から導ける“現実的な結論”は次のようなものです。

  1. 衛生面だけでいえば、わずかに朝シャワーが有利

    • 一晩で増えた汗・菌・ニオイの元を洗い流してから服を着られる

    • 日中の体臭対策として効率的

  2. 夜シャワーは「外の汚れと花粉」を家に持ち込まないために超重要

    • 日本の花粉・大気汚染環境を考えると、夜のリセットは捨てがたい

    • 特にアレルギー・敏感肌の人にとってはマスト

  3. どちらを選ぶかよりも「シーツ&枕カバーを週1回以上洗う」ほうが重要

    • ダニ・カビ・ニオイ菌の温床を断つ

    • 夜シャワー派でも、ここを押さえれば衛生面のマイナスをかなり減らせる

  4. ベストは“自分の生活に合わせたハイブリッド運用”

    例えば、こんな組み合わせが考えられます。

    • 平日

      • 朝:5〜7分の短時間シャワーで目覚め&ニオイ対策

      • 夜:汗をかいた日、花粉のひどい日は必ずシャワー or 入浴

    • 休日

      • 夜のリラックス入浴をメインにして、朝はシャワーなし or 顔だけ洗う

    • 通年

      • シーツ・枕カバーは最低週1回、ペット同室なら3〜4日に1回洗濯



9. 最後に:あなたの“気持ちのよさ”も無視しなくていい

各種の健康記事を見ても、「朝と夜、どちらが医学的に絶対正しい」という決定的なエビデンスはありません。多くの専門家は、

「どちらにもメリットがあり、最終的には本人の好みや生活に合わせるのがベスト」Cleveland Clinic

としています。


今回の微生物学者の主張は、あくまで**“ニオイとベッドまわりの衛生”という一点にフォーカスしたときの話**。
私たちがシャワーを浴びる理由は、それだけではありません。


  • 朝のシャワーで「よし、今日もやるぞ」と気合いが入る

  • 夜の入浴で「今日も一日終わった」とリセットできる


こうしたメンタル面のメリットも、立派な理由です。

ですから、今日からいきなり「朝派 or 夜派」を乗り換える必要はありません。


  • 今の自分のライフスタイル

  • ニオイやアレルギー・肌トラブルの有無

  • ベッドリネンの洗濯頻度

をいったん見直したうえで、“自分にとって気持ちよく、かつ合理的なシャワー習慣” をデザインしてみてください。


もしかしたら、あなたのベストアンサーは、
「朝シャワー+週末は夜ゆっくり湯船」
「平日は夜オンリー+花粉シーズンだけ朝も」
のような、“第三の選択肢”かもしれません。



参考記事

朝のシャワーと夜のシャワー、どちらがより衛生的?真実はこちら
出典: https://www.the-independent.com/life-style/health-and-families/shower-morning-night-better-hygiene-b2879047.html