メインコンテンツにスキップ
ukiyo journal - 日本と世界をつなぐ新しいニュースメディア ロゴ
  • 記事一覧
  • 🗒️ 新規登録
  • 🔑 ログイン
    • English
    • 中文
    • Español
    • Français
    • 한국어
    • Deutsch
    • ภาษาไทย
    • हिंदी
クッキーの使用について

当サイトでは、サービスの向上とユーザー体験の最適化のためにクッキーを使用しています。 プライバシーポリシー および クッキーポリシー をご確認ください。

クッキー設定

クッキーの使用について詳細な設定を行うことができます。

必須クッキー

サイトの基本機能に必要なクッキーです。これらは無効にできません。

分析クッキー

サイトの使用状況を分析し、サービス向上に役立てるためのクッキーです。

マーケティングクッキー

パーソナライズされた広告を表示するためのクッキーです。

機能クッキー

ユーザー設定や言語選択などの機能を提供するクッキーです。

90ドルの地平線? 中東リスクとインド石油ビジネスの真価

90ドルの地平線? 中東リスクとインド石油ビジネスの真価

2025年06月21日 02:22

1. 序章:市場が固唾をのむ72時間

6月19日深夜、イスラエル軍がイラン南部の核関連施設を精密空爆し、イランは弾道ミサイルとドローンで報復。これを境にブレント先物はわずか3取引日で66→77ドルへ11ドル急騰した。専門家の多くは「ロシア‐ウクライナ危機時より量的インパクトが大きい」と指摘するが、ICICI証券のプロバル・セン氏は「現状75~77ドルならインドの石油販売会社(OMC)はまだ耐性がある」と語る。ndtvprofit.com


2. 原油高の数式:1ドル=0.53ルピー

国内小売価格は政府主導で据え置かれる傾向にあるため、OMCは「原油1ドル上昇→リテール・マージン0.53ルピー縮小」という方程式で利益が削られる。4~5月に1リットル当たり10ルピー超の余裕があったが、今回の急騰で約6ルピーへ。まだ歴史的平均(3~4ルピー)より高いものの、90ドル超えが定着すれば「瞬間風速」でなく「恒常的圧迫」へ転じるとアナリストは警鐘を鳴らす。ndtvprofit.comeconomictimes.indiatimes.com


3. 政府のガード:備蓄と多角化

ハルディープ・シン・プリ石油相は「備蓄は数週間分、輸入源もブラジルやガイアナなどに分散…心配無用だ」と強調。実際ロシアが輸入の約39%を占め、中東依存度は10年前より大幅に低下した。ストレート・オブ・ホルムズ封鎖シナリオでも「迂回輸送+米・加シェール増産」で凌げるというのが政府の公式見解だ。ndtv.compsuwatch.com


4. マーケットの体温計:株とルピー

イスラエル空爆翌日の6月13日、IOC・BPCL株は6%急落。為替市場ではルピーが3カ月ぶり安値を付けた。だが5営業日後、原油が74ドル台に小緩むとOMC株は2%リバウンドし、ボラティリティは依然高い。economictimes.indiatimes.commoneycontrol.com


5. SNSリスニング:声なき声を拾う

プラットフォーム典型的投稿・論点いいね/RT
X(旧Twitter)「輸入元はロシア39%、中東17%。なのに株は暴落。パニック売りじゃ?」(@Indian_Index)1.6k👍
X(エネルギー記者Amena Bakr)「ホルムズで1.1mbd止まれば75→78ドル。リスクプレミアムはまだ序章」2.3k👍
FacebookNDTV Profit記事共有に「国営だから最終的に税金で穴埋めでしょ」の皮肉コメント多数900😠
Telegram投資チャンネル「75ドルでもHPCLは損益分岐上回る。買い増し推奨」12k閲覧

(※各投稿は6月15~20日の公開データを要約)twitter.comtwitter.comfacebook.com


6. 歴史比較:湾岸戦争・アラブの春との違い

1990年湾岸戦争では原油が3か月で2.3倍、OMCは政府の価格統制で赤字転落。2011年アラブの春では1バレル12ドル高でも製品価格引き上げが追随し、赤字幅は限定的。今回は①ロシア産割安原油の存在②インドの備蓄強化③デジタル決済普及による課税余地――の3点で「財政クッション」が厚いと評価される。


7. 国際金融の視点

シティ銀行は「イラン輸出100万bpd減で75~78ドル、200万bpd減で95ドル」と試算し、変動レンジをアップデートした。ブレント90ドル突破なら世界CPIに0.3~0.4%pt上振れ、RBI(印中銀)の緩和余地も狭まる。finance.yahoo.com


8. エネルギー転換のパラドクス

皮肉なのは、再エネ拡大による化石燃料投資不足が供給サイドの弾力性を弱めている点だ。OPECプラスが減産姿勢を崩さない限り、地政学ショックの価格インパクトは以前より鋭敏になる。インドはグリーン水素、バイオ燃料政策を加速しつつも「移行期の二重コスト」を覚悟する必要がある。


9. 今後のシナリオ

シナリオブレント価格インドOMCマージン為替・インフレ政策対応
小康(現状維持)70~805~7₹/Lルピー72~74、CPI+0.1pt据置
部分封鎖80~903~4₹/Lルピー74~76、CPI+0.3pt消費税カット5₹
全面封鎖90~1001~2₹/Lルピー76~78、CPI+0.6pt備蓄放出+価格補助

(筆者試算)


10. 結語

イスラエル・イラン衝突は「価格プレミアム」と「供給リスク」の二重苦だが、OMCの“鉄壁マージン”はまだ残存余力を持つ。ただし90ドル越えが数カ月続けば、補助金復活や再エネ加速が急務となる。投資家は短期の株価変動より、政策リアクションと長期の脱炭素投資計画を注視すべき局面だ。


参考記事

イスラエルとイランの紛争:原油価格の上昇が石油販売会社の利益率に与える影響
出典: https://www.ndtvprofit.com/business/israel-iran-conflict-here-is-how-rising-crude-oil-prices-can-affect-indian-omc-margins

← 記事一覧に戻る

お問い合わせ |  利用規約 |  プライバシーポリシー |  クッキーポリシー |  クッキー設定

© Copyright ukiyo journal - 日本と世界をつなぐ新しいニュースメディア All rights reserved.