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教科書が揺らぐ ― 「地球史上最悪の大絶滅」後、海は3百万年で復活していた?

教科書が揺らぐ ― 「地球史上最悪の大絶滅」後、海は3百万年で復活していた?

2026年01月01日 10:32

「大絶滅のあと、海の生態系はゆっくり回復した」――そんな“教科書的ストーリー”に、北極圏から強烈な異議申し立てが届いた。ノルウェー領スヴァールバル諸島(スヴァールバル諸島最大の島スピッツベルゲン)で発見・解析された化石群が示すのは、地球史上最悪級の大量絶滅(ペルム紀末の大量絶滅=“Great Dying”)の直後、海が想像以上のスピードで複雑さを取り戻していた可能性だ。ScienceDaily



「90%超が消えた海」から、わずか300万年で?

ペルム紀末の大量絶滅(約2億5,200万年前)は、海の生物の9割以上が姿を消したとされる未曾有の危機だ。原因としては、温室効果ガスの急増に伴う強烈な温暖化、海の酸素欠乏、酸性化、そして巨大火成活動などが議論されてきた。ScienceDaily


問題は「その後、どれくらい早く海は立ち直ったのか」。長く優勢だった見方は、食物網の再構築には数百万年単位の“段階的回復”が必要で、海棲脊椎動物(四肢動物=両生類や爬虫類が海へ進出する流れ)もゆっくり進んだ、というものだった。ScienceDaily


ところが今回、北極圏スピッツベルゲンの化石層(ボーンベッド)が提示したのは、絶滅から「最短で約300万年後」には、すでに捕食者を頂点にした複雑な食物網が成立していたという像だ。ScienceDaily



発見の舞台は「北極の山腹に残る海底」

発見地点は、現在の北極圏に位置するスピッツベルゲン島。英国ナチュラル・ヒストリー・ミュージアム(NHM)の解説では、山(Mount Marmier)の斜面に、約2億4,900万年前(中期前期三畳紀ごろ)の化石密集層が露出しているという。海底だった泥が岩になり、地殻変動で持ち上がって“山腹の化石層”として現れているわけだ。自然史博物館


この層から研究チームが集めたのは、歯・骨・鱗などを中心に3万点超。さらに“コプロライト(化石化したフン)”まで含まれる。ScienceDaily


ScienceDailyの紹介によれば、発見自体は2015年で、そこから発掘・洗い出し・同定・解析に約10年を要した。ScienceDaily(NHM側では2014年発見と説明しており、少なくとも「2014〜2015年にかけて見つかり、その後長期解析」という流れと見てよさそうだ。自然史博物館)


採集も“根性論”ではない。ScienceDaily記事では、1㎡のグリッドを敷いて合計36㎡を系統的に掘り、総重量800kg超の試料を回収したとされる。点在する化石ではなく、同じ層から大量に出る“濃密なスナップショット”だからこそ、当時の生態系を立体的に復元できる。ScienceDaily



出てきたのは「海に出たての四肢動物」だけじゃない

このボーンベッドが面白いのは、出土生物の“バリエーション”だ。ユーレカアラート(AAASの要約)では、頂点捕食者級の魚竜類(ichthyosaurs)や小型の魚竜類近縁、甲殻類など硬い獲物を砕く系統、半水棲の主竜形類(archosauromorphs:ワニなどの遠縁)、塩分変動にも耐えたとされる初期両生類(temnospondyls)に加え、さまざまな魚類・サメ類が複数の栄養段階に分布していたと説明される。EurekAlert!


ScienceDailyでも、1m未満の小型でイカ状の獲物を狙うタイプから、5mを超える巨大な頂点捕食者までが同じ場所で示唆される、と紹介されている。ScienceDaily


「絶滅の直後はスカスカの海で、そこに少しずつ生物が戻る」ではなく、「かなり早い段階で“食う・食われる”が成立していた」――このギャップが、今回のニュースの核心だ。



“回復が遅い”は本当に普遍だったのか?

ここで重要なのは、研究が「地球全体の海が一斉に回復した」と主張しているわけではない点だ。NHMの解説では、絶滅後の回復は場所によって差があり、スヴァールバル周辺は“早く立ち直った地域”だった可能性が示唆されている。自然史博物館


つまり今回の発見は、「回復は遅い」という一般論を完全否定するよりも、「少なくとも一部の海域では、想定より早く多様で複雑な生態系が成立し得た」ことを、化石の密度と層序の制約(地層の時間幅が比較的絞れる)で強く示した、と受け取るのが筋が良い。EurekAlert!


さらにAAASの要約では、海棲四肢動物の系統のいくつかは、絶滅“直後”どころか、絶滅“以前”から多様化と海への適応を進めていた可能性にも触れている。EurekAlert!


もしこれが支持されるなら、「大絶滅が終わってから、海へ進出する余裕が生まれた」のではなく、「環境激変の渦中からすでに、海という新天地へ向かう進化の流れが走っていた」ことになる。進化史の“起点”がずれるのだ。



いまの地球に、どうつながるのか(慎重に)

こうした“回復の速さ”の話は、どうしても現代の気候変動と結びつけて語られがちだ。ただ、三畳紀初期の海と現代海洋は、地形も生物相も化学環境も違う。単純な類推は危険だ。


それでも、示唆がないわけではない。

  • 回復は一様ではない:地域によって「避難所(レフュージア)」のように機能し、生物多様性の再起動が早い場所があり得る。自然史博物館

  • 食物網の再構築は“直線”ではない:種の数が増える順番ではなく、捕食者を含む複雑さが意外に早く成立するケースがある。ScienceDaily


大事なのは、「自然は回復するから大丈夫」と楽観する材料にするのではなく、「回復の条件は何か」「どこが回復の起点になるのか」を考える材料として読むことだ。



SNS/ネット上の反応(確認できた範囲)

今回の研究は学術誌 Science に掲載されたとされ、専門家・科学好きのコミュニティでも“リンク共有”を中心に拡散している。ScienceDaily


  • Bluesky:古生物学者として知られるThomas R. Holtz, Jr.名義の投稿で、本研究の Science 論文ページ(DOI: 10.1126/science.adx7390)へのリンクが共有されている(2025-11-13付)。短評というより「まずは読もう」という共有型の反応だ。Bluesky Social

  • ニュース共有/コミュニティ型サイト:ロシア語圏の「Голос Науки」のニュース一覧では、本ScienceDaily記事が2025-12-30に掲載され、一覧上で「38 0」といった反応指標(サイト上の表示)とともに並んでいる。コメント欄への導線はあるが、少なくとも一覧表示上は“コメント0”に見える。Golos Nauki

  • Reddit(自動転載系サブレ):Times of Indiaの関連記事が、AutoNewspaper系の投稿として立っている(科学ニュースが機械的に投下されるタイプ)。議論スレというより“見出しの集積”に近い形だ。Reddit


総じて、現時点で確認できる範囲では「驚きの感想で大炎上」というより、専門寄りのタイムラインで論文リンクやニュースリンクが静かに回っている印象が強い。



参考記事

地球の最悪の大量絶滅の後、驚くほど速い海洋の回復が続いた
出典: https://www.sciencedaily.com/releases/2025/12/251227004157.htm

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