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「制服は“みんな同じ”じゃなくていい」――中学・高校で広がる“100通り制服”とユニクロ既製品OKの波。背景にあるお金・ジェンダー・学校の力関係の変化

「制服は“みんな同じ”じゃなくていい」――中学・高校で広がる“100通り制服”とユニクロ既製品OKの波。背景にあるお金・ジェンダー・学校の力関係の変化

2025年10月26日 13:17

1. 「100通り制服」ってなに?

最近の学校は「このブレザーとこのネクタイだけ」とは限らない。公式に、複数のトップス・ボトムス・小物を認めている。だから、生徒ごとに見た目が違うのに、全部“正しい制服”になる。報道では「100通り以上の組み合わせ」と紹介されている。
狙いはおしゃれではなく、快適さと安全だ。暑い日はハーフパンツ、寒い日はズボン+カーディガン、防犯上スカートは避けたい子はスラックス。日常で使いやすい服を学校が認める形だ。



2. ユニクロ既製品OKの高校が象徴的

埼玉県の県立高校では、ユニクロの既製アイテムをそのまま制服の選択肢として導入した例が報じられている。
ポイントは「男女わけなし」と「値段が下がる」だ。ジャケット・パンツ・スカートなどを性別関係なく選べる。さらに、量販の既製品なので価格が安い・サイズが豊富・買い足しが簡単という利点がある。ベーシックなセットを低コストでそろえられるという紹介もある。



3. なぜ今こうなった?3つの背景

① 暑さと動きにくさの限界。
昔の制服は厚手でタイト。猛暑日や通学の自転車にはつらい。だから「もっと動きやすい服で登校させて」という声が上がった。


② ジェンダー固定ルールへの拒否感。
「女子はスカートしかダメ」という校則は、今はもう受け入れられにくい。女子がズボンを選べる学校は一気に増え、逆に男子がスカートを選べる仕組みまで用意された例もある。
制服が“性別ラベル”ではなく“通学用の服”になる方向だ。


③ 家計への圧力。
指定制服は一式で数万円〜10万円超になることもある。成長期の買い替えも高い。
「量販ブランドで同じような見た目のものを安く買えるなら、そっちでいいよね?」というのは、保護者にとって切実。



4. これは“校則ゆるゆる化”ではない

「好き勝手な私服OK」という話ではない。学校ごとに、色・形・ロゴなどのガイドラインはある。
違うのは、“学校が一方的に押しつける”から“生徒と学校で決める”に変わったこと。生徒会などが提案し、先生と相談し、正式ルールにする流れが報じられている。
制服を通して、学校と生徒の力関係がよりフラットになっている。



5. 課題もある

自由度が上がると、ファッションやブランドで差が見えやすくなるのでは?という指摘はある。
また、指定制服だと「お下がり文化」が回しやすい一方、既製品ベースだと年でモデルが変わる可能性がある。「上の学年の服がそのまま使える」とは限らない。
そして最終ライン(丈・色・露出など)を誰がどこまでOKと判断するのかは、これからも揉めやすい領域だ。



6. それでも広がると見られている理由

一番大きいのはコストと安心感だ。家計の負担が下がり、本人も動きやすくて防寒・防犯にもなるなら、納得する保護者は多い。
さらに「スカートは嫌」「ハーフパンツで通いたい」といった個々の声を、学校がちゃんと制度にしてくれる。その学校は“息がしやすい学校”として評価され、学校側もイメージアップにつながる。
制服は今や、学校の「価値観の見える化ツール」になった。



7. 制服のこれから

完全私服にする学校はまだ少ない。毎朝コーデを考えるのが面倒、経済格差が表に出やすい、安全面で生徒の所属校が分かりづらい、などの理由がある。
だから今主流になりつつあるのは「標準服+選択肢」という折衷案だ。ある程度そろった見た目は保ちつつ、その中で自分に合う形や素材を選べる、という形。
“100通り制服”は、まさにこの次世代型制服のわかりやすい名前になっている。



8. 親世代・先生世代へのメッセージ

昔は「制服=しつけ」だった。でも今は「制服=サポート」に意味が変わってきている。
・暑さや防犯への現実的な対応
・性別で押しつけない安心感
・家計の負担を抑える合理性
・自分で選び責任を持つ、という小さな“社会経験”
これらは、次の3年間をどれだけストレス少なく過ごせるかに直結する。
制服はもう「みんな同じ格好をさせる道具」ではない。学校と生徒が一緒に作る“生活インフラ”に近い。


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