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寒い朝、鳥は歌わない — 山の夜明けが“静かになる理由”がわかった

寒い朝、鳥は歌わない — 山の夜明けが“静かになる理由”がわかった

2026年01月04日 00:03

夜明けの「当たり前」が崩れる瞬間

春や夏の早朝、鳥たちが競い合うように鳴き交わす「夜明けの大合唱(dawn chorus)」。人間にとっては少し騒がしく感じることもありますが、鳥たちにとっては繁殖期の重要な“勝負時間”です。ところが山では、この合唱が ある条件で突然静かになる——そんな現象を、音を手がかりに生態系を読み解く「サウンドスケープ(音風景)生態学」の研究チームが突き止めました。 Phys.org


舞台は南アフリカの ゴールデンゲート・ハイランズ国立公園。標高が高く、南部アフリカでも冬が厳しい地域として知られ、ドラケンスバーグ山脈の一部(レソトと国境を接する山系)に位置します。研究者たちはこの“寒い山の湿地”で、鳥が歌い始める時刻が天候でどう変わるのかを追跡しました。 Phys.org



主役は「湿地のムシクイ」3兄弟

調査対象は、互いに近縁で、湿地のヨシ原などに暮らす小型の昆虫食のさえずり鳥3種です。 Phys.org


  • Little rush warbler(Bradypterus baboecala)

  • African yellow warbler(Iduna natalensis)

  • Lesser swamp warbler(Acrocephalus gracilirostris)


いずれも南部アフリカに広く分布し、山の湿地だけでなく、住宅地近くの池やダムのヨシ原でも見られるといいます。そして繁殖期には、夜明けの合唱に積極的に参加します。 Phys.org



そもそも「夜明けの合唱」って何?

夜明けの合唱は、ある生息地にいる複数の鳥種が、日の出前後に集中的に鳴く現象です。南半球では概ね 9月〜2月がこの合唱の季節になり、主目的は繁殖期の“相手探し”。多くの場合、オスが盛んに歌い、メスが呼び返すこともあります。 Phys.org


合唱は「みんなで同時に鳴けばいい」わけではありません。各種が目立つために、鳴く時間帯や周波数(音の高さ)をずらすことがあり、空間ならぬ“音のニッチ(すみ分け)”が起きます。人間にはカオスに聞こえても、当の“審査員”(同種のメス)には魅力的に聞こえる——研究記事はそう説明します。 Phys.org



研究のやり方:人が行かずに「音」を集める

今回のポイントは、山の湿地に研究者が張り付いて観察したのではなく、自動録音機を設置して長期間の音を集めたこと。鳥の声を遠距離・長時間で拾い、夜明けの合唱の“最初から最後まで”を記録しました。 Phys.org


録音データの中から特定の鳥の声を抽出するために、研究では Kaleidoscope Pro という解析ソフトも使用。さらに近隣の気象観測所のデータ(気温・湿度・風・雨)と、オンラインの月齢情報を組み合わせ、どの要因が「歌い始め」を動かすのかを数理的に評価しました。 Phys.org



結果:寒い朝は、ほんとうに“静か”になる

結論から言うと、3種すべてに共通していたのはこれです。


  • 暖かい日ほど早く歌い始める

  • 寒い日ほど歌い始めが遅れる Phys.org


直感的には「そりゃ寒ければ動きたくないよね」と思いますが、重要なのは、同じ湿地に暮らす近縁種でも、気温以外の要因への反応がバラバラだった点です。研究では要因ごとに、次のような違いが報告されています。 Phys.org


湿度

  • African yellow warbler:湿度が高いほど早く鳴く

  • Lesser swamp warbler:逆に遅く鳴き始める

  • Little rush warbler:影響なし Phys.org


風

  • Lesser swamp warbler/Little rush warbler:風が強いほど早く鳴く

  • African yellow warbler:影響なし Phys.org


雨

  • African yellow warbler/Little rush warbler:雨の日は開始が遅れる

  • Lesser swamp warbler:雨の日ほど早く鳴き始める Phys.org


月(明るい夜、満月付近)

  • Lesser swamp warbler/Little rush warbler:明るい夜の翌朝は開始が遅くなる

  • African yellow warbler:月齢の影響なし Phys.org


さらに、繁殖期の真ん中で最も早く、シーズン終盤に遅くなる傾向も示されました。 Phys.org

ここまで揃うと、夜明けの合唱は「日の出=一斉スタート」ではなく、**気象と月明かりに“開演時間を調整されるイベント”**だと見えてきます。



なぜ大事?—「音」は保全のセンサーになる

この研究が示す価値は、鳥の雑学が増えるだけではありません。記事では、山岳湿地が **気候変動の影響を受けやすい“早期警報システム”**のような存在になり得る、と説明しています。温暖化で湿地が縮小しているという研究知見も踏まえ、そこで暮らす生き物が局所的に姿を消すリスクがある。だからこそ、鳥の歌い始めの変化を追うことが、環境変化の兆候をつかむ手がかりになる、というわけです。 Phys.org


そして、音で追える利点は大きい。

  • 人が入りづらい場所でも、録音機なら継続的に観測できる

  • 種の出現だけでなく、“行動の変化”(歌い出しが遅い/沈黙が増える)も捉えられる

  • 気象データと組み合わせれば、**「今日は鳴くはず/鳴かないはず」**を予測するモデルにもつながる Phys.org


記事はこれを「鳥のための天気アプリ」にたとえています。気温や風、月明かりから、鳴く・繁殖する・静かにする…といった振る舞いを予測できれば、保全の優先順位づけにも役立つ、という発想です。 Phys.org


なお、この内容は学術論文としても「寒すぎると歌えない(Too cold to sing)」というテーマで報告されています。 Taylor & Francis Online



SNSの反応(現時点で拾える範囲+“ありがち反応”)

まず事実として、Phys.org側の表示ではこのページはコメント0で、シェア表示も非常に少ない状態です(公開直後という事情もありそうです)。 Phys.org


一方で、The Conversation AfricaのX投稿では「鳥はランダムに鳴いているわけではなく、天気や月明かりが“鳴く/黙る”を予測する」という趣旨で紹介され、研究の面白さを端的に押し出しています。 X (formerly Twitter)

 



この手の記事がSNSで広がるときに出やすい反応を、内容に即してまとめると次のようになります(※以下は“観測できた投稿の論旨”+“典型的な受け止め”の整理です):


  • 共感・体験談系:「確かに山の朝って日によって静かなときある」「雨の翌朝、鳥が少ない気がしてた」

  • 擬人化・かわいい系:「寒いと起きないの人間すぎる」「満月の翌朝に遅くなるの、寝不足ってこと?」

  • 保全・環境問題系:「湿地が縮むなら、音が減る未来もあるのでは」「“静けさ”が警報になるの怖い」

  • 技術に反応系:「録音機+解析ソフトでここまで分かるのすごい」「音のデータって、最強の非侵襲調査かも」

  • 実用・趣味系(バードウォッチング):「撮影や観察の時間を天気で最適化できそう」「雨の日に早起きする種がいるの意外」


参考記事

山の鳥たちが夜明けに歌う理由とは?そして、なぜ時には静かになるのか?生態学者が説明します
出典: https://phys.org/news/2026-01-mountain-birds-dawn-quiet-ecologists.html

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