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巨大化したジムニーが映す“日本カスタム魂”──NATS「Jimny J1」の衝撃

巨大化したジムニーが映す“日本カスタム魂”──NATS「Jimny J1」の衝撃

2025年07月14日 17:36

目次

  1. NATSと東京オートサロンの位置づけ

  2. ジムニーJ1誕生の背景

  3. ボディワーク──2台合体&ワイド化の工学的挑戦

  4. “観音開き”6ドア構造のメカニズム

  5. エアサスと超ローダウンの仕組み

  6. V6パワーユニットとシャシー移植

  7. インテリアと12基オーディオシステム

  8. オフロード性能は本当に失われたのか

  9. メディアとSNSの反響分析

  10. 法規・車検・公道走行の壁

  11. 海外メディアが見た“和製ハマー”

  12. 学生プロジェクトが育てる人材と技術

  13. 今後の派生モデルとNATS次期計画

  14. まとめ──カスタム文化の未来像




1. NATSと東京オートサロンの位置づけ

千葉県にキャンパスを構える日本自動車大学校(NATS)は1997年から卒業制作としてカスタムカーを製作し、毎年東京オートサロンへ出展してきた。学生主体で設計・板金・溶接・塗装・電装まで行うスタイルは「実践型教育」の象徴だ。



22. ジムニーJ1誕生の背景

2024年のテーマは「City Off-Roader, Street Style」。コンパクト4×4の代表格ジムニーを“都市映えSUV”へ振り切ることで、来場者に強烈なインパクトを与える狙いがあった。


2.1 ジムニーの基本像

1970年デビュー以来、ラダーフレーム+パートタイム4WDで“走破性のアイコン”と称されてきたジムニー。しかしJ1はそのイメージを「真逆」に振ることで新境地を開いた。



3. ボディワーク──2台合体&ワイド化の工学的挑戦

  • 合体方法:1台目を縦にカットし、2台目のBピラーを切断して中央に溶接。

  • 拡幅量:純正比+約800 mm。ヘッドライトも左右4灯構成へ。

  • 全長延長:リヤ側フレームも延長し、荷室容量を倍増。
    この大胆な加工は箱型モノコックではなく、ジムニーが梯子フレーム車である利点を最大活用している。



4. “観音開き”6ドア構造のメカニズム

左右3枚ずつのドアは前後逆ヒンジを組み合わせた観音開き。リヤゲートはジムニー純正横開きを2枚接合し、巨大な両開きカーゴドアとして再利用。ヒンジ強度確保のためピラー部に補強板を追加溶接。



5. エアサスと超ローダウンの仕組み

エアフォースジャパン製「スーパーパフォーマンスキット」を四輪に装着し、静止時は“着地寸前”のベタ車高、走行時には最大80 mmリフトアップが可能。フロア下は専用クロスメンバーで平坦化し、石跳ねよりも都会の段差対策を優先。



6. V6パワーユニットとシャシー移植

  • エンジン:スズキ・エスクード用2.5 L V6(J24B型)約160 ps。

  • シャシー:同エスクード梯子フレームを流用。

  • 駆動方式:FR固定。4WD機構は撤去し、重量増に伴う伝達ロスを削減。
    これにより「ジムニーなのに6気筒」というギャップと、低速トルクの厚みが話題を呼んだ。



7. インテリアと12基オーディオシステム

拡張カーゴには12スピーカー&2サブウーファーをビルドイン。ルーフラックにBMX2台を積載し「西海岸カスタム」テイストを演出。内装はビンテージレザー+イエローステッチで統一。



8. オフロード性能は本当に失われたのか

最低地上高はわずか70 mm。アプローチ/デパーチャー角は純正比で半減し、実質オフロード走行は困難。しかし梯子フレーム+大トルクV6により「砂浜やフラットダート程度なら“走れる”」との実走報告もある。



9. メディアとSNSの反響分析

  • 国内:「デカすぎてジムニーに見えない」「学生作品とは思えぬ精度」と賞賛。

  • 海外:Carscoopsは“slammed Hummer H1 replica”と評し、Motor1は“Shakotan Jimny J1”と紹介。
    SNSでは「速そう」「悪路ムリそう」の二極化コメントが拡散した。



10. 法規・車検・公道走行の壁

車幅・排気量ともに普通車枠に入るが、車検取得には灯火類位置・サイドスリップ・騒音規制など多数の課題が残る。現状はイベント専用車両としてトレーラー搬送されている。



11. 海外メディアが見た“和製ハマー”

インドや豪州メディアは「軽SUV文化の発想力を象徴」と高評価。北米メディアは「ジムニーが入手困難な市場での羨望を煽る」と分析した。



12. 学生プロジェクトが育てる人材と技術

溶接・FRP成形・CAN通信改造など全工程を学生が担当。産学連携で部品供給を受けながらも“商売抜き”の自由度が革新的デザインを生む。自動車メーカーOB講師による品質監修で公差管理を徹底。



13. 今後の派生モデルとNATS次期計画

NATSは2026年に「C91 Supra」「Vellfire Sedan」など新作を準備中。Jimny J1もエアロ刷新とハイブリッド化を検討しているという。



14. まとめ──カスタム文化の未来像

Jimny J1は“走破性の象徴”ジムニーをあえて都会志向に振り切ることで、カスタムカーの多様性と教育的価値を示した。オフロード性能は後退したが、学生たちが得た設計・製作・プレゼン経験は代え難い。日本発の自由な発想が世界の自動車ファンを魅了する──その好例として今後も語り継がれるだろう。



🔗 参考記事一覧(外部リンク・日付順)

  • Carscoops「Two Conjoined Suzuki Jimnys Create A Slammed Hummer H1」(2024-01-16)

  • くるまのニュース「スズキ斬新“デカいジムニー”に再注目!」(2025-07-02)

  • Motor1「This Hummer Replica Was Built By Merging Two Suzuki Jimnys」(2024-01-16)

  • IndianAutosBlog「Bizarre Cars: 2 Jimnys Combined, Draw Power from a V6 Engine」(2024-01-16)

  • CarBuzz「Two Suzuki Jimny Crossovers Become One Extremely Low Hummer Lookalike」(2024-01-17)

  • CarExpert「This fake Hummer is two Suzukis in disguise」(2024-01-17)


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