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“配慮不足”と“心よりお詫び”の行間を読む――セブン-イレブン〈中国(台湾)〉表記炎上の深層

“配慮不足”と“心よりお詫び”の行間を読む――セブン-イレブン〈中国(台湾)〉表記炎上の深層

2025年07月15日 17:14

目次

  1. 事件の経緯と炎上のタイムライン

  2. 謝罪文をめぐる二次炎上――何が不足していたのか

  3. 台湾表記問題の歴史的・国際法的背景

  4. 中国マーケットと多国籍企業のジレンマ

  5. SNS時代のリスクコミュニケーション考

  6. 日本社会独特の「行間」文化と国際的リテラシー差

  7. コーポレートブランドに求められる“ポジション”

  8. 台湾・中国・日本・国際世論――四者の視点比較

  9. 今後の展望と提言

  10. まとめ




1. 事件の経緯と炎上のタイムライン

7月11日 ― 投稿

  • 「#711Day」を意識した制服投票企画。14地域を列挙し、香港・広東も「中国(香港/広州)」と括弧付きで併記。台湾は「中国(台湾)」とされた。Taiwan News

7月12日 ― 削除と謝罪

  • 批判が殺到し投稿削除。同日23時過ぎに謝罪文を掲載。「配慮に欠ける」「真摯に受け止める」としつつ、問題の具体語を伏せた。TBS NEWS DIG

7月13~14日 ― 国際報道・二次炎上

  • 台湾メディアや日本の大手報道が続々と取り上げ、外国人向け英字メディアも拡散。Taiwan Newsフォーカス台湾 - 中央社日本語版




2. 謝罪文をめぐる二次炎上――何が不足していたのか

  1. 主語と目的語の欠落

    • 「この度の投稿」という婉曲表現で「台湾」を再記載せず。結果、謝罪相手が曖昧になり“逃げ”と受け取られた。

  2. 具体的再発防止策の不在

    • 定型句のみで、どの工程で誤表記が生じたのか説明がなかった。

  3. 多言語対応の欠如

    • 日本語のみでは台湾・国際読者に届かず、台湾Newsが英訳を補足する形に。Taiwan News




3. 台湾表記問題の歴史的・国際法的背景

  • 1971年の国連総会2758号決議以降、多国籍企業は「One China」原則に配慮を求められる一方、台湾の事実上の自治を巡る表記ガイドラインは統一されていない。

  • 近年は「Taiwan, China」表記をめぐり航空会社・IT企業でも同様の炎上が相次ぐ。フォーカス台湾 - 中央社日本語版




4. 中国マーケットと多国籍企業のジレンマ

  • 中国本土に約6,000店、台湾には約6,800店を展開するセブン。両市場を失うリスクは巨額。

  • しかし、“二兎を追う”曖昧戦略は両方の消費者を敵に回す可能性が高い。




5. SNS時代のリスクコミュニケーション考

  • スピード ― 初動対応は12時間以内が理想。削除後に24時間近く沈黙したことが火に油を注いだ。

  • 透明性 ― “説明責任”を果たさない謝罪は評判修復にならない。

  • マルチリンガル発信 ― 関係する言語全てで同時対応が必須。




6. 日本社会独特の「行間」文化と国際的リテラシー差

  • 日本語のビジネス文書では「お詫び」「関係者各位」で意図が伝わるが、外国人読者は“誰に何を”が書かれていなければ理解できない。

  • 省略を美徳とする文化が、国際SNSでは誤解を生む例と言える。




7. コーポレートブランドに求められる“ポジション”

  • 明確な基準作り ― 国家・地域名の表記はガバナンス文書で統一。

  • 多元的対話 ― マーケットごとにローカルチームの意見を吸い上げる。

  • 社内教育 ― 「国際政治感覚」を社員のソーシャルメディア研修に組み込む。




8. 台湾・中国・日本・国際世論――四者の視点比較

視点主要論点期待される対応
台湾主権尊重・呼称問題明確な「台湾」表記・真摯な謝罪
中国「一つの中国」原則「中国台湾省」などの表記徹底
日本企業炎上リスク中立的で丁寧なコミュニケーション
国際表現の自由とCSR透明性と説明責任




9. 今後の展望と提言

  1. グローバル企業の基準統一

  2. ローカル文化・政治感度の強化

  3. AIによる表記チェック導入

  4. 透明性ある謝罪+行動計画公開




10. まとめ

セブン-イレブンの「中国(台湾)」表記炎上は、単なる呼称ミスではなく、企業が直面する「地政学×SNS」の縮図である。謝罪文が“モヤモヤ”を残したのは、曖昧さが国際消費者に通用しなくなった時代の象徴と言える。企業は今後、政治リスクとブランド価値を両立させる明確なポリシーと対話姿勢を求められるだろう。





🔍 参考記事一覧(外部リンク・日付順)

  1. 2025年7月11日|セブン&アイ公式X投稿(現在削除済)

  2. 2025年7月12日|セブン&アイホールディングスの謝罪文(公式)

  3. 2025年7月13日|Yahoo!ニュース「“中国(台湾)”表記でセブンが謝罪」

  4. 2025年7月13日|中央社フォーカス台湾(日本語版)「セブンが中国台湾表記で謝罪」

  5. 2025年7月14日|毎日新聞「『配慮欠いた』と謝罪も…“モヤモヤ”残る謝罪文」

  6. 2025年7月14日|New York Times(英語)「Japan’s 7-Eleven Apologizes for ‘Taiwan as China’ Label」

  7. 2025年7月15日|BBC News(英語)「7-Eleven Japan sparks controversy over Taiwan naming」




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