メインコンテンツにスキップ
ukiyo journal - 日本と世界をつなぐ新しいニュースメディア ロゴ
  • 記事一覧
  • 🗒️ 新規登録
  • 🔑 ログイン
    • English
    • 中文
    • Español
    • Français
    • 한국어
    • Deutsch
    • ภาษาไทย
    • हिंदी
クッキーの使用について

当サイトでは、サービスの向上とユーザー体験の最適化のためにクッキーを使用しています。 プライバシーポリシー および クッキーポリシー をご確認ください。

クッキー設定

クッキーの使用について詳細な設定を行うことができます。

必須クッキー

サイトの基本機能に必要なクッキーです。これらは無効にできません。

分析クッキー

サイトの使用状況を分析し、サービス向上に役立てるためのクッキーです。

マーケティングクッキー

パーソナライズされた広告を表示するためのクッキーです。

機能クッキー

ユーザー設定や言語選択などの機能を提供するクッキーです。

「白タク」摘発が最多113件――訪日客急増の陰で広がる違法送迎と、旅行者ができる安全対策

「白タク」摘発が最多113件――訪日客急増の陰で広がる違法送迎と、旅行者ができる安全対策

2025年12月20日 16:44

1. いま何が起きている?——摘発「最多113件」という現実

警察庁への取材として報じられた内容によれば、2025年1月〜10月末までの白タク摘発件数は113件で過去最多。摘発人数は102人、そのうち外国籍が53人と半数超でした。外国籍の割合が明らかになったのは初めてとされています。 NEWSjp


ここで大事なのは、「白タクが目立つ=一部の観光地だけの話」ではない点です。空港・港湾・主要駅・人気観光地はもちろん、SNSで“ドアツードア送迎”が可視化されることで、地方でも需要が作られやすくなります。実際、行政側は空港などの交通結節点で来訪者が移動手段を確保できない“交通空白”を課題として挙げ、対策を進めています。 国土交通省運輸局+1



2. 「白タク」とは何か——合法タクシーとの決定的な違い

白タクの定義(ざっくり)

一般に「白タク」は、国の許可なく(または許可の枠を外れて)、自家用車などで有償の送迎を行う行為を指します。ニュースでは「無許可でタクシー営業をする白タク」として扱われています。 NEWSjp



旅行者の目線での“見分けの核”

旅行者向け啓発では、まずナンバープレートの色が強調されています。中部運輸局などが空港で配布するチラシは、「白色のナンバープレートは違法」と注意喚起し、許可のない自家用車で配車アプリ等を通じて有料送迎する行為が禁止され、違反者は重い罰則の対象になり得ると明記しています。 国土交通省運輸局


ただし例外もあります。白地でも特別デザインのナンバーで“緑の枠”がある場合、許可を持ったタクシーである可能性がある、と同じチラシで補足されています。ここは現場で混乱しやすいので覚えておく価値があります。 国土交通省運輸局



3. なぜ増えた?——「訪日客急増 × 予約の海外化 × 供給不足」

(1) 来日前に“手配が完結”する

白タクは、来日前にスマホのアプリやSNSなどで配車が手配でき、利用者が増えていると報じられています。 NEWSjp
旅行者側からすると「日本語ができなくても事前予約できる」「空港で迷わない」というメリットに見えますが、まさにその“便利さ”が違法行為の拡大装置になり得ます。



(2) 正規タクシーが捕まらない時間帯・場所がある

国交省は、タクシー不足の地域・時期・時間帯をアプリデータ等で特定し不足分を供給するため、タクシー事業者の管理下で一般ドライバー等を活用する「日本版ライドシェア(自家用車活用事業)」を創設したと説明しています。つまり、正規の側も“需要に供給が追いつかない局面”を前提に制度設計を進めているわけです。 国土交通省



(3) “名義借り”の疑い(合法の皮をかぶる)

報道では、都市圏で「2時間以上の契約」などが条件の都市型ハイヤー事業者が増え、白タク運転手が名義借りで流入している恐れがあるとして、国交省と警察庁が情報収集を進めているとも伝えられています。 NEWSjp
ここが厄介で、旅行者から見ると「予約できた=合法」と誤認しやすい領域が生まれます。



4. 白タクを使うリスク——“安い/早い”より高くつくことがある

旅行者向けの公的チラシでは、白タク利用時に

  • 警察から職務質問を受ける場合がある

  • 事故でけがをした場合、補償が受けられない恐れがある
    といった具体的リスクが明示されています。 国土交通省運輸局

さらに同資料では、安全面の比較として、正規タクシーは「プロドライバー」「乗務前のアルコールチェック」「事故時は会社が対応」「保険(例:旅客1名につき8,000万円以上)を義務づけ」といった要素が示され、白タクはそれらが期待できない(または不明確)と整理されています。 国土交通省運輸局



ここから先は、旅行者が実際に遭遇しやすい“トラブル類型”です(一般論としての注意点です)。

  • 料金トラブル:メーターがない/見積りと違う/現金のみで高額請求

  • 事故対応の混乱:保険・連絡先・事業者の所在が不明確で手続きが進まない

  • 安全上のリスク:運転経験の質が担保されない、長時間運転で疲労、深夜帯の不安

  • 犯罪・詐欺被害:観光客を狙った“現金を引き出させる”“別の場所へ連れて行く”など(国や地域を問わず起きうる類型)

「旅行を安全に終える」ことを目的にするなら、移動は“いちばんケチってはいけない部分”になりがちです。



5. 法的にはどう扱われる?——白タクは「違法」

日本の制度では、旅客を運ぶ事業には許可・登録などの枠組みがあり、無許可の営業には罰則が用意されています。たとえば道路運送法の罰則条文として、一定の違反に対し「三年以下の拘禁刑若しくは三百万円以下の罰金」等が規定されています。 Lawzilla|迷わない法令データベース


また、旅行者向けの啓発資料でも「違反した場合は3年以下の懲役もしくは300万円以下の罰金、又はその両方」と明記されています。 国土交通省運輸局


※旅行者(乗客)側の法的な扱いはケースにより異なる可能性があるため、本記事では「一般にこう」と断定はしません。ただ、公的チラシが「利用した場合、警察から職務質問を受ける場合がある」と明示している以上、“利用者側も巻き込まれ得る”行為であることは押さえておくべきです。 国土交通省運輸局



6. 訪日旅行者向け:白タクを避ける「実践チェックリスト」

ここからは、**日本に来る外国人(短期旅行者)**がそのまま使える形でまとめます。ポイントは「迷わず、合法な動線に乗る」ことです。



A. 空港・港・駅での鉄則

  1. 公式のタクシー乗り場(Taxi Stand)から乗る
    空港到着ロビー周辺で「Taxi?」「Cheaper」「Fixed price」など声をかけてくる人がいても、基本はスルー。公式乗り場は案内表示があり、列に並ぶ仕組みが多いです。
    成田空港では、行政・警察・空港会社・タクシー協会などが連携して、白タク防止の会議や啓発活動(チラシ配布、声かけ)を実施すると公表しています。つまり“白タクが出やすい場所”として対策が組まれている現実があります。 国土交通省運輸局

  2. プレート色の原則:緑=事業用、白=自家用
    旅行者向け資料は「白色のナンバープレートは違法」と明確に注意しています。 国土交通省運輸局
    ただし特別デザインで“緑の枠”がある白地プレートは合法タクシーの場合がある、という注記もあるため、迷ったら「乗り場で待つ」「空港スタッフに確認」が安全です。 国土交通省運輸局

  3. 車内表示・領収書を確認

  • 料金表示がメーター(または明確なルール)になっているか

  • 会社名・車両番号・運転者情報が提示されているか

  • 支払い後に領収書(レシート)を出せるか



B. “配車アプリで予約したい”ときのコツ

  • 公式・正規のタクシー配車として運用されているサービスを優先(都市部は特に)。

  • 予約画面で「Taxi」「Licensed taxi」「運行事業者」などの表記が曖昧な場合は要注意。

  • 連絡先が海外の個人番号だけ、キャンセル規約が極端、支払いが現金のみなどは避ける。


(補足)日本政府は、タクシー不足の解消策として、タクシー事業者の管理の下で一般ドライバー等を活用する「自家用車活用事業(日本版ライドシェア)」を制度化したと説明しています。少なくとも“合法に近い枠組み”を作って供給不足に対処しようとしているので、旅行者も「合法サービスを選ぶ」動機づけがしやすいはずです。 国土交通省



C. もし声をかけられたら(その場の対応テンプレ)

  • 「No, thank you. I will use the official taxi stand.」で終了

  • しつこい場合:近くの警備員・空港スタッフ・駅係員へ

  • すでに荷物を積まれそうなら:積ませない/ドアを開けない(安全第一)



7. 訪日旅行者向け:タクシーの“基本マナー”も押さえる(安全+トラブル回避)

旅行者が「タクシー不安」を感じる原因の一部は、違法タクシーだけでなく“文化の違い”もあります。JNTOは日本のタクシー利用について、空車表示の色分け、ドアが自動で開閉すること、チップが不要であることなどを案内しています。こうした基本を知っておくと、焦って“怪しい勧誘”に流されにくくなります。 日本旅行



8. 日本側の対策:旅行者任せにしないために、何が効くか

白タク問題は「旅行者が気をつければ終わり」ではありません。供給不足や情報の非対称性がある限り、違法ビジネスは形を変えて入り込みます。ここでは、報道・行政資料から読み取れる方向性と、実務的に効きやすい打ち手をまとめます。



(1) “空港・港湾”での多機関連携を常態化

成田では、運輸局(千葉運輸支局)が対策会議を開催し、空港警察署・入管・空港会社・タクシー協会などが参加、会議後に現地で啓発活動(声かけ・チラシ配布)を行うと公表しています。こうした枠組みを単発ではなく、繁忙期ごとの定例運用にする価値があります。 国土交通省運輸局



(2) “多言語の短文”を、旅の動線に刺す

中部運輸局の啓発資料は、英語・中国語などで「白ナンバーは違法」「利用すると職務質問の可能性」「事故補償の恐れ」まで短く強く書いています。デジタルサイネージも含め、旅行者が“判断する瞬間”に届く設計が重要です。 国土交通省運輸局



(3) 名義借り・偽装の芽を潰す

都市型ハイヤーをめぐる“名義借り流入”の恐れは、合法事業の顔をした抜け道になり得ると報じられています。実態把握と監視(監査、アプリの送客構造の追跡、空港構内の客引き対策など)をセットで進める必要があります。 NEWSjp



(4) 正規の供給不足を埋める(合法で)

国交省は「交通空白」解消や、タクシー不足の時間帯等に不足分を補う制度(日本版ライドシェア)を説明しています。違法の取り締まりと同時に、合法の供給を増やす・待ち時間を減らすことが、長期的には最も効きます。 国土交通省運輸局+1



9. 旅行者が“もし白タクを予約してしまった”と気づいたら

被害を広げないための現実的な手順です。


  1. 乗らない(またはすぐ降りる):安全な場所(空港・駅・ホテルのロビー等)へ

  2. 情報を記録:車の写真(ナンバー・車種・色)、やり取りしたアカウント(SNS/アプリ)、領収書の有無

  3. 現地スタッフに相談:空港警察・案内所・ホテルフロント

  4. 緊急時:日本は警察110、救急119(言語が不安なら、近くのスタッフに助けを求める)


※公的資料でも「利用した場合、警察から職務質問を受ける場合がある」とされるため、隠さず、落ち着いて経緯を説明するのが得策です。 国土交通省運輸局



10. まとめ:白タクは“旅の失敗要因”になりやすい。だから最初に遮断する

  • 2025年は白タク摘発が過去最多113件、摘発102人のうち外国籍53人と報じられ、訪日客急増の裏で違法送迎が拡大していることが浮き彫りになりました。 NEWSjp

  • 旅行者にとっては、事故補償・料金・安全の不確実性が大きく、公的機関も具体的リスクを明示しています。 国土交通省運輸局

  • 対策はシンプルで、**「公式乗り場」「正規タクシー」「信頼できる公式案内」**に乗ること。

  • 日本側は、空港等での連携取り締まりと、合法供給の拡充・周知を同時に進めることが重要です。 国土交通省運輸局+1

← 記事一覧に戻る

お問い合わせ |  利用規約 |  プライバシーポリシー |  クッキーポリシー |  クッキー設定

© Copyright ukiyo journal - 日本と世界をつなぐ新しいニュースメディア All rights reserved.