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老眼の常識が変わるかも : 30分で近くが見える — 一次投与で最長10時間、VIZZが切り拓く“読書メガネの次”

老眼の常識が変わるかも : 30分で近くが見える — 一次投与で最長10時間、VIZZが切り拓く“読書メガネの次”

2025年08月18日 00:13

老眼治療“第2章”のはじまり?

米国食品医薬品局(FDA)が、近見障害(老眼)を点眼で是正する新薬VIZZ(アセクリジン1.44%)を承認した。対象は成人の老眼。30分ほどで近くが見えやすくなり、その効果は最長10時間続くとされる。承認は2025年7月31日付。企業側は10月にもサンプルを配布し、年末(Q4半ば)に広範な流通を開始する計画を明かしている。LENZ Therapeutics, Inc.NDTV ProfitHCP Live


何が新しいのか:仕組みの“キモ”は「瞳孔を選択的に絞る」

VIZZの最大の特徴は、アセクリジンというムスカリン受容体作動薬を用い、“主に瞳孔に効かせる”点だ。虹彩括約筋を収縮→瞳孔径をサブ2mmまで小さくし、ピンホール効果で焦点深度を拡大。近くがくっきり見えやすくなる。一方で水晶体を引っ張る毛様体筋への刺激は最小限に抑える「pupil-selective」な設計だという。既存の薬理学(ピロカルピン)に比べ、近見改善のための“光学経路”をより純粋に使う発想と言える。NDTV Profit


エビデンス:三つのCLARITY試験

承認根拠は、ランダム化・二重マスク・対照のPhase3が三本柱。CLARITY1/2(466例、42日間の1日1回投与)で有効性と安全性、CLARITY3(217例)で6か月の長期安全性を確認した。一次評価項目の詳細は公表要旨の範囲だが、日常生活での近見機能の改善を統計的に裏付けた点が評価の核になった。NDTV Profit


Vuity、Qlosiとの違い

老眼点眼といえば2021年承認のVuity(ピロカルピン1.25%)、2023年承認のQlosi(同0.4%)が既に実臨床にある。Vuityは1日1回(必要時は1日2回が承認済み)で15分程度で効き始め、最長6時間の改善が示される。一方Qlosiは低用量で快適性を重視した設計が強み。VIZZはここに“アセクリジン/瞳孔選択性”で参入した格好だ。薬理は似て非なる“縮瞳ルート”だが、効き方(持続・暗所での体感)や副作用プロファイルに差が出る可能性がある。AbbVie News CenterFDA Access Data


どれくらい“見える”ようになるのか

企業とメディアの要約では、「投与後30分で近見が改善し最長10時間持続」という表現が並ぶ。従来のピロカルピン製剤の“最長6時間”を超える数字はインパクトが大きい。ただし、見え方は照明条件に依存する。ピンホール効果は明所で威力を発揮する一方、暗所では瞳孔が開けず入光量が不足し、暗いレストランや映画館では“見づらい”体感に転ぶ場合がある。NDTV ProfitAbbVie News CenterReddit


いつ手に入る?価格は?

米国内は10月にサンプル配布、年末に商業流通というロードマップが示されている。価格は現時点で公式情報が限られ、保険償還も不透明だ。ピロカルピン製剤の経験では自己負担が課題になりやすいが、VIZZの実勢価格・カバレッジは今後の発表待ちである。HCP Live


SNSで何が語られているか(声の要約)

  • 「読書メガネが要らなくなる日常」を期待するポジティブな反応:Instagramやニュース拡散ポストでは“1億人超の米国成人が恩恵”という希望的なメッセージが目立つ。Instagram

  • 一方で、眼科関係者を名乗るユーザーは“暗所での視認性低下”“初期〜中等度の老眼で効果が高い”といった現実的な限界を指摘。既存のVuity使用経験から「費用面のハードル」への懸念も共有されている。Reddit

  • Redditの科学・テク系コミュニティでは“10時間持続”“瞳孔選択性”など機序の新規性が評価される一方、「副作用プロファイルはどうか」「実地での快適性は?」といった実装面の問いが多数。Reddit


リスクと副作用、適応のリアリティ

縮瞳薬全般に共通する可能性として、頭痛・眼痛・視界の暗さ・一時的な近視化などが報告されうる。ピロカルピン系では日常使用時の“快適性”がしばしば話題になった。VIZZは毛様体筋刺激が“最小限”とされる設計だが、実臨床の快適性は今後の使用データの蓄積を待つ必要がある。年齢に関しては、一般に老眼が進行するほど“縮瞳だけで解決”しづらくなるため、早期〜中等度での満足度が高い可能性は指摘されている。NDTV ProfitReddit


日本への波及は?

今回の承認は米国でのもの。現時点で日本での承認や供給計画は公表情報が限られ、導入時期は不透明だ。ただ、老眼の有病率は日本でも高く、光学・薬理のハイブリッドな“選択肢の拡張”として注目度は高い。臨床導入には、暗所視や作業シーン(夜間運転など)への影響評価、費用対効果、日常アドヒアランスなど、地に足のついた議論が求められるだろう。Nature


“メガネの次”をどう設計するか

VIZZは、老眼に対してレンズ(眼鏡・コンタクト)や手術以外の“薬理+光学”という第三のルートを太くする存在だ。臨床的には、

  • 使いどころ:読み書きやPC作業など“明所の近見タスク”で一日のピークに合わせて投与。

  • 注意場面:暗所の活動(映画・バー・夜間運転)や長時間の精密作業。

  • 位置づけ:完全なメガネ代替ではなく“タスク最適化の道具箱”の一つ。
    この現実的な落としどころが、SNSでの熱狂と専門家の慎重論の“間”にある。Reddit

参考記事

老眼鏡は不要?近くの視力を改善する「Vizz」点眼薬がFDAの承認を取得
出典: https://www.ndtvprofit.com/trending/no-need-for-reading-glasses-vizz-eye-drop-that-improves-near-vision-has-fda-nod

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