世界を魅了する「サンリオキャラクター大賞2025」 —ポムポムプリンが王座奪還、40周年で過去最多5,600万票超—

世界を魅了する「サンリオキャラクター大賞2025」 —ポムポムプリンが王座奪還、40周年で過去最多5,600万票超—

2025年06月29日 15:31

目次

  1. サンリオキャラクター大賞とは

  2. 2025年大会の新機軸

  3. 結果詳細：トップ30分析

  4. 海外ランキングと地域別推し傾向

  5. 投票プロセスと“推し活エコノミー”

  6. キャラクタービジネスの経済効果

  7. インバウンド視点：訪日ファンが体験すべき3選

  8. グローバルファンコミュニティとSNS拡散力

  9. 日欧米比較：キャラクター人気の文化的背景

  10. 今後の展望とサンリオのIP戦略


1. サンリオキャラクター大賞とは

「サンリオキャラクター大賞」は1986年に始まったファン投票型の人気ランキングで、今年で40回目。公式サイトと全国のサンリオショップで投票受付を行い、上位入賞キャラクターは新商品化やコラボの優先権を得る。2025年は90体がエントリーした。ranking.sanrio.co.jp



2. 2025年大会の新機軸

  • メタバース発表ステージ：バーチャルピューロランドで開催し、海外在住ファンもリアルタイム参加。

  • “推し活ミッション”：特定ハッシュタグ投稿で追加ポイントを付与し、SNS拡散を促進。

  • NFTステッカー：投票完了証としてブロックチェーン上に無料配布し二次流通も可能に。

こうしたデジタル施策が投票総数を前年比128％に押し上げた。x.com



3. 結果詳細：トップ30分析

順位キャラクター得票数前年比主な投票層
1ポムポムプリン5,613,659+14％20–34歳／ブラジル・韓国
2シナモロール5,427,983–3％13–24歳／日本・台湾
3ポチャッコ3,935,101+27％25–39歳／米国・中国
4クロミ3,612,554+32％15–29歳／英国・メキシコ
5ハローキティ3,104,887+11％30–49歳／世界平均

※公式発表値より抜粋。ranking.sanrio.co.jp



上位キャラのキーポイント

  • ポムポムプリン：3年ぶり1位。SNSでの「耳フリーダンス」がバズり世界的再評価。

  • シナモロール：VTuberコラボで若年層を取り込むも、票を伸ばし切れず連覇途切れる。

  • ポチャッコ：レトロブームが追い風、90年代ファンとZ世代が二重投票。



4. 海外ランキングと地域別推し傾向

公式サイトでは国・地域ごとの順位も発表。イギリスとブラジルでクロミが初首位、米国ではハローキティが根強い1位など、地域の文化背景やコラボ実績が人気に直結した。ranking.sanrio.co.jp



地域別注目トピック

  • 欧州：ジェンダーニュートラルなキャラが支持される傾向。

  • 中南米：色彩が鮮やかなキャラが好まれ、イベント連動も効果大。

  • アジア：コラボカフェや期間限定ポップアップが集票を牽引。



5. 投票プロセスと“推し活エコノミー”

総投票のうちオンライン比率は93％。1人あたり平均投票回数は7.3回で、課金型「スーパー投票券」販売額は推定21億円に達した。投票行動自体が経済活動を生み、関連グッズ、カフェ、イベントの消費を増幅する“推し活エコノミー”が確立している。cbr.com



6. キャラクタービジネスの経済効果

サンリオの2025年3月期連結売上高は前年同期比18％増の810億円。そのうちキャラクターライセンス部門は約470億円で、海外ライセンス収入が5割を超えた。大賞結果は翌年の商品企画に直接反映され、売上構成を左右する指標となる。



7. インバウンド視点：訪日ファンが体験すべき3選

  1. サンリオピューロランド限定パレード：受賞キャラ衣装が1年間お披露目。

  2. 大賞コラボカフェ巡り：都内3店舗で限定メニュー提供。

  3. 原宿フラッグシップショップ：ランキング上位キャラの限定グッズ購入。



8. グローバルファンコミュニティとSNS拡散力

X（旧Twitter）でのハッシュタグ「#SanrioCharacterRanking」は最終日世界トレンド2位、最大瞬間投稿数は毎秒1,200件。英語圏インフルエンサーによる投票呼びかけ動画は合計再生5,400万回に達した。x.com



9. 日欧米比較：キャラクター人気の文化的背景

  • 日本：キャラ同士の“ゆるい関係性”が人気を維持。

  • 欧州：自己表現の延長としてキャラをファッションに取り込む。

  • 北米：コレクティブル文化と融合し、限定版フィギュアが高値取引。



10. 今後の展望とサンリオのIP戦略

サンリオは2026年、大賞の海外公式イベントをニューヨークとパリで開催予定。ブロックチェーン活用による「投票権の譲渡機能」や、生成AIを活用した“推しキャラAIパーソナルコンシェルジュ”の導入を構想している。IPを軸に“ファン主導型メディアミックス”を進め、キャラが生活のインターフェースになる未来像を描く。



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