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生ローズヒップ徹底活用マニュアル ― 栄養・リスク・10レシピで学ぶ “赤い宝石” のすべて ―

生ローズヒップ徹底活用マニュアル ― 栄養・リスク・10レシピで学ぶ “赤い宝石” のすべて ―

2025年07月10日 17:27

目次

  1. ローズヒップとは

  2. 栄養プロファイルと科学的メリット

  3. 生食に潜む4大リスク

  4. 安全に食べるための下処理5ステップ

  5. 秋冬に映える!生ローズヒップ10レシピ

  6. 採取・保存・家庭菜園Q&A

  7. SDGs時代のローズヒップ活用と地域資源

  8. まとめ



1. ローズヒップとは

1-1 名称・歴史・文化的背景

ローズヒップ(rose hip)は、野生バラ(Rosa canina など)の花托が肥大してできる偽果で、日本では「野バラの実」「ハマナスの実」として古くから薬用茶やジャムに利用されてきた。ヨーロッパでは中世の修道院医学、第二次世界大戦中の英国民向けビタミン補給シロップなど、栄養資源として重宝された歴史を持つ。ハースフェルダー・ツァイトゥング


1-2 日本で見られる主な種と特徴

種主な分布実の特徴結実期風味
イヌバラ(R. canina)北海道〜九州細長い楕円、酸味強10-12月刺激的な酸味
ハマナス(R. rugosa)北海道〜本州日本海側大粒球形、甘味強9-11月ジャム向きの甘さ
テリハノイバラ(R. wichuraiana)本州〜沖縄小粒、芳香高11-12月ハーブティー向き



2. 栄養プロファイルと科学的メリット

栄養素(100 gあたり)含有量作用・メリット
ビタミンC30 – 1 300 mg(平均約360 mg)PMC抗酸化、免疫強化、コラーゲン合成
ビタミンE2.5 mg過酸化脂質抑制、肌荒れ防止
β-カロテン5 300 µg抗酸化、粘膜保護、視機能維持
リコピン6 800 µgLDL酸化抑制、生活習慣病予防
ペクチン・食物繊維24 %腸内環境改善、血糖上昇抑制
ポリフェノール500 – 2 000 mg抗炎症、抗変異、血管保護


調理影響
ビタミンCは加熱・浸水で30-50 %失われるため、生食または短時間蒸し調理が有利。ハースフェルダー・ツァイトゥング



3. 生食に潜む4大リスク

リスク詳細回避策
トゲ状微毛による粘膜刺激種子周囲の細毛が喉・口腔を刺激し、咳・痒みを引き起こす。ハースフェルダー・ツァイトゥング半割しスプーンで種と微毛を完全除去。
過量摂取による消化器症状100 g以上を一度に生食すると嘔吐・下痢の報告。GIZBonn目安は1日20 g(実10粒程度)。
農薬・排ガス汚染道路沿い・慣行農地近くの実は残留農薬・重金属値が高い傾向。ハースフェルダー・ツァイトゥング採取場所を選び、酢水や流水で洗浄。
腎結石・薬物相互作用高シュウ酸+大量ビタミンCが腎結石を誘発しうる。抗凝固薬との相互作用報告も。腎疾患・ワルファリン服用者は医師に相談。



4. 安全に食べるための下処理5ステップ

  1. 収穫時期を選ぶ
    初霜後(糖度上昇、酸味マイルド)に採取。

  2. ヘタ・萼を除去し縦半割
    包丁でヘタを落とし、縦に切る。

  3. 種子と微毛を完全除去
    ティースプーンで掻き出し、手袋着用を推奨。

  4. 0.5 %食塩水→流水で二段洗浄
    虫・塵を落としながら5分浸漬→流水すすぎ。

  5. 1 %酢水に10分浸漬
    農薬残留を最大約30 %低減。PMC

  6. 水気を拭き即冷凍
    −20 °Cで1年保存可。



5. 秋冬に映える!生ローズヒップ10レシピ

共通ポイント:1人分ローズヒップ実量≒20 g内に収めることで過量を防ぎつつ、ビタミンCを効率摂取。


5-1 ローズヒップと柿の白和え


材料(2人分)分量

ローズヒップ(下処理済)30 g

柿1/2個

木綿豆腐100 g

白味噌小さじ2

すりごま小さじ2


作り方

  1. 豆腐を600 Wで2分加熱し水切り。

  2. 柿はサイコロ状、ローズヒップは粗みじん。

  3. ボウルで味噌・ごまを混ぜ、豆腐を潰し混ぜる。

  4. 具材を和え、器に盛る。

栄養ポイント:ビタミンC+カロテノイドが豆腐のタンパク質と結合し抗酸化相乗効果。



5-2 ローズヒップとほうれん草の胡麻和え

材料分量
ローズヒップ20 g
ほうれん草1束
醤油小さじ1
きび砂糖小さじ1
すりごま大さじ1


  1. ほうれん草を塩少々加えた湯で30秒茹で、冷水で締めて水気を絞る。

  2. 3 cm長さに切り、ローズヒップ(粗刻み)と合わせる。

  3. 調味料を加え和える。

Tip:あえてローズヒップを生のまま加えることで彩りとフレッシュな酸味をプラス。



5-3 秋色スムージー(ローズヒップ×りんご×人参)

材料分量
ローズヒップ25 g
りんご1/2個
人参1/3本
無糖ヨーグルト80 g
はちみつ小さじ1


作り方
すべてをミキサーで30秒撹拌し、グラスに注ぐ。

栄養ポイント:水溶性ビタミンCをヨーグルトの乳酸菌が保護し、吸収率アップ。



5-4 ローズヒップヨーグルト漬け “ハイジツ・ミエル”

材料分量
ローズヒップ40 g
ギリシャヨーグルト200 g
アカシア蜂蜜大さじ1
くるみ10 g


  1. ローズヒップをみじん切りにし蜂蜜と混ぜ、6 時間冷蔵。

  2. ヨーグルトと層になるようグラスに盛り、くるみをトッピング。

保存:冷蔵2日。



5-5 ローズヒップ蜂蜜甘露煮

材料分量
ローズヒップ150 g
水100 mL
蜂蜜80 g
レモン果汁小さじ1


  1. 小鍋に材料を入れ弱火で15分煮る。

  2. 煮沸瓶に詰め、逆さにして冷却。

使い道:ヨーグルトソース・紅茶のシロップ。保存冷蔵3週間。



5-6 ローズヒップと鶏むね肉の酒蒸し

鶏むね1枚を薄いそぎ切り、酒大さじ2・塩少々で5分蒸し、仕上げにローズヒップみじん切り20 gと粗挽き黒胡椒を振る。低脂質&高タンパクに酸味アクセント。



5-7 ローズヒップとビーツの温サラダ

ビーツ小1個を蒸し角切り、ローズヒップ25 g、ひよこ豆50 gをオリーブ油・バルサミコで和える。鮮烈な赤色が食卓の主役に。



5-8 ローズヒップの塩麹マリネ(常備菜)

ローズヒップ100 gを粗刻みし、塩麹大さじ2・レモン皮少々と混ぜ1晩。魚のカルパッチョやサラダのトッピングに好相性。冷蔵1週間。



5-9 ローズヒップ入り米粉マフィン(6個分)

  • 米粉120 g、ベーキングパウダー小さじ1

  • 卵1個、きび砂糖40 g、牛乳70 mL、菜種油30 g

  • ローズヒップ甘露煮60 g

180 °Cで20分焼成。グルテンフリーでビタミンCも摂取。



5-10 薬膳 “赤い養生茶漬け”

雑穀ご飯120 gに、ローズヒップペースト15 g+生姜千切り+白湯200 mLを注ぎ、クコの実・山椒を散らす。寒い夜のビタミン補給に。



6. 採取・保存・家庭菜園Q&A

QA
最適収穫期は?10月下旬〜12月。糖度9 °Brix以上が生食向き。
冷蔵・冷凍以外の保存法は?45 °C以下の低温乾燥で水分10 %以下→粉末化し遮光瓶保存。
鉢植え栽培のコツは?10号鉢以上、弱酸性pH6.0、日照6 h以上、株間1 m。
犬や猫は食べて大丈夫?少量なら可だが繊維が多く下痢しやすい。種と微毛は必ず除去し、与えすぎない。



7. SDGs時代のローズヒップ活用と地域資源

野生株の3割超を一度に採取すると冬鳥の餌資源を奪う恐れがある。地域ガイドラインに沿い「株ごとに3割以内、複数株から少量ずつ」を守り、在来バラの保全に配慮しよう。また剪定で生じる園芸バラの実を活用すればフードロス削減にも寄与する。ハースフェルダー・ツァイトゥング



8. まとめ

生ローズヒップは高濃度ビタミンと華やかな酸味で秋冬の食卓に彩りを添えるが、安全には「下処理」「適量」「採取場所」の三本柱が不可欠だ。本記事の5ステップと10レシピを活用して、自然の恵みを無駄なく・おいしく・サステナブルに楽しんでほしい。



参考記事一覧(外部リンク・日付順)

  • 2021-09-19 Effectiveness of Different Washing Strategies on Pesticide Residue Removal – Foods(MDPI)PMC

  • 2021-11-07 How Cooking Affects the Nutrient Content of Foods – Healthlineハースフェルダー・ツァイトゥング

  • 2022-05-10 Bioactive Compounds and Antioxidant Activity of Rosa canina – PMCPMC

  • 2025-07-10 Rohverzehr von Hagebutten: Worauf man achten sollte – Kreiszeitung/Hersfelder Zeitungハースフェルダー・ツァイトゥング

  • 2025-07-10 Hagebutte (Rosa canina) – Informationszentrale gegen Vergiftungen BonnGIZBonn

参考記事

ローズヒップの生食:注意すべき点
出典: https://www.kreiszeitung.de/leben/einfach-tasty/rohverzehr-von-hagebutten-worauf-man-achten-sollte-zr-93827052.html

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