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渡航者の関節を蝕む痛み ― チクングニア熱のリスクと蚊対策を徹底解説 : 蚊とヌカカが運ぶ二重の脅威

渡航者の関節を蝕む痛み ― チクングニア熱のリスクと蚊対策を徹底解説 : 蚊とヌカカが運ぶ二重の脅威

2025年08月15日 00:05

英国の公衆衛生当局が、夏の旅行シーズンに合わせて“見えないリスク”に赤信号を灯した。UKHSA(英国保健安全庁)は、2025年上半期の渡航関連チクングニヤ熱が73件に達し、前年同期の27件から大きく増えたと公表。旅行中は「忌避剤の使用・肌の露出を減らす服装・蚊帳や防虫ネットの活用」を呼びかけている。輸入例が増える一方、英国内での持続的な感染拡大リスクは現状低いとするが、帰国後の発熱や強い関節痛には早期受診が勧められる。 GOV.UK


統計の内訳を見ると、報告の多くはスリランカ、インド、モーリシャスへの渡航歴に関連していた。今回の数字は、旅行の再活発化や各地の局地的流行を背景に、旅行者にとっての蚊媒介感染症リスクが依然として無視できないことを示す。さらに、UKHSAのレポートは「英国で初めてのオロポウチ熱(Oropouche)輸入例を3件確認、いずれもブラジル渡航に関連」としている。 GOV.UK


一方で、英国内における“二次感染”の懸念はどうだろう。UKHSAは、チクングニヤ熱を媒介する2種の蚊(ネッタイシマカ、ヒトスジシマカ)が英国に定着していないため、現時点で国内での持続的な感染拡大(onward transmission)のリスクはないと説明する。つまり、今重要なのは「海外で刺されないこと」と「帰国後の体調変化を見逃さないこと」だ。 The Independent


英国で初確認となったオロポウチ熱は、主にヌカカ(噛む小さなユスリカ類)や一部の蚊が媒介するウイルス性感染症。症状は発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、悪寒、吐き気などインフルエンザ様。重症例では髄膜炎や脳炎に進展することがある。流行地域はこれまでアマゾン流域が中心だったが、2024年には中南米7か国で土着感染が報告され、近年は旅行者症例が欧米でも確認されている。ワクチンや特異的治療はなく、予防が要となる。 世界保健機関


ワクチン:チクングニヤは「2製品」、オロポウチは「なし」

朗報もある。チクングニヤ熱については、英国で承認済みのワクチンが2製品に増えた。2025年2月にValnevaの生ワクチン「IXCHIQ」が成人用として承認され、5月にはBavarian NordicのVLPワクチン「Vimkunya」が12歳以上で承認された。接種の可否や適応は年齢・体質・基礎疾患で異なるため、旅行前に専門のトラベルクリニックで相談しよう。 GOV.UK


ただし留意点がある。IXCHIQについては、高齢層(概ね65歳以上)での安全性懸念から英国規制当局が一時的な使用制限(ライセンスの制限)をかけている。政策はレビューにより更新され得るため、最新の公的情報や医療機関の案内を確認してほしい。 Reuters


両ワクチンの位置づけや対象年齢、免疫原性データなどは英国のJCVI(予防接種合同委員会)がまとめており、旅行者向けにはリスク層別化した活用が提案されている。とくに免疫抑制状態の人では生ワクチン(IXCHIQ)が不適な場合があるため、代替としてVLPワクチン(Vimkunya)が選択肢になりうる。 GOV.UK


症状と“その後”――長引く関節痛に注意

チクングニヤ熱の特徴は、急な高熱と激しい関節痛、発疹、光過敏、頭痛など。多くは2週間以内に回復するが、関節痛が数か月以上残るケースも少なくない。若年層での致死的経過は稀だが、乳幼児・高齢者・基礎疾患のある人では重症化リスクが上がる。オロポウチ熱は一般に軽症〜中等症の“インフルエンザ様”だが、まれに中枢神経合併症を起こすため、旅行歴がある発熱では鑑別に挙げておきたい。 The Independent世界保健機関


いま増えている理由:旅行と環境の“かけ算”

国際移動の回復が市中に輸入例をもたらす一方、熱帯・亜熱帯での局地流行(アウトブレイク)が散発的に起きている。気候の変動や極端な降雨・高温はベクター(蚊・ヌカカ)の分布や繁殖にも影響し、旅行者の曝露機会を増やす。こうした背景が、英国での渡航関連報告の増加やオロポウチの“初確認”というニュースに直結している。 paho.org


SNSの反応(要旨)

本件を巡って、SNS上では次のような論点が目立った(個別投稿は特定せず要旨で記載)。

  • 「旅行前にチクングニヤの予防接種は受けるべき? どちらのワクチンが自分に合うのか分からない」

  • 「高齢者での安全性は大丈夫?」――IXCHIQの使用制限報道を受け、家族の接種計画を見直す声。

  • 「虫よけはディート?イカリジン?現地で効く製品は?」――忌避剤の選び方や塗り直し頻度が人気トピック。

  • 「帰国後に発熱した。どのタイミングで受診すべき?」――“旅行歴の申告”の重要性を共有する投稿。

  • 「気候変動で蚊の分布が北上しているのでは」――流行と環境の関係を巡る議論。


旅行者のセルフチェックリスト

  • 出発前:行き先の流行状況を確認(保健当局・外務省・渡航外来)。必要に応じてチクングニヤワクチンの適否を医師に相談。基礎疾患や妊娠可能性がある人は特に慎重に。 GOV.UK

  • 現地で:ディートやイカリジン配合の忌避剤を適切に使用。肌の露出を減らす服装、エアコンや網戸、殺虫剤処理された蚊帳の活用。水たまりを作らない。 GOV.UK

  • 帰国後:3週間程度は体調を観察。発熱、激しい関節痛、発疹、頭痛などが出たら、旅行歴(国名・都市・日付)を必ず伝えて受診。オロポウチ熱は特異的治療がないため、早期診断と支持療法が肝心。 世界保健機関


Q&A:チクングニヤ vs オロポウチ

  • ワクチン:チクングニヤ=あり(IXCHIQ・Vimkunya/年齢や体質で適否あり)。オロポウチ=なし。 GOV.UK+1

  • 主なベクター:チクングニヤ=ネッタイシマカ等。オロポウチ=ヌカカ(主)+一部の蚊。 世界保健機関

  • 英国内リスク:現時点で持続的な蚊媒介リスクは低い(媒介蚊が定着していない)。ただし輸入例は続く可能性。 The Independent

  • 典型症状:チクングニヤ=高熱+強い関節痛、発疹等。オロポウチ=インフルエンザ様、まれに髄膜炎・脳炎。 The Independent世界保健機関

  • 高齢者の接種:IXCHIQに一時的な使用制限。最新情報で判断を。 Reuters


参考記事

チクングニア熱の症例増加を受け、海外での蚊に刺されることに対する健康警告が発令されました。
出典: https://www.independent.co.uk/life-style/health-and-families/health-news/chikungunya-mosquitos-ukhsa-oropouche-virus-b2807231.html

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