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返信の沈黙――LINE「既読・未読スルー」を日本と海外で読み解く

返信の沈黙――LINE「既読・未読スルー」を日本と海外で読み解く

2025年06月13日 01:42

目次

  1. 既読スルー/未読スルーとは何か

  2. 日本に根付く“即レス”文化と世代差

  3. 海外ユーザーはどう感じている?──WhatsApp・iMessageとの比較

  4. 心理学的インパクトと愛着スタイル

  5. ストレスを減らす5つのテク設定&マナー

  6. ビジネス・公共シーンでの既読スルーのリスク

  7. “通知経済”の行方──これからのメッセージ文化

  8. まとめ



1. 既読スルー/未読スルーとは何か

LINEは2011年に読了確認(Read Receipt)を実装し、「既読」表示が付くことでメッセージが開封されたかどうかを双方が確認できるようになった。この仕組みによって

  • 既読スルー:既読が付いているのに返信がない状態

  • 未読スルー:そもそも既読が付かず返信もない状態
    が日常語として定着した。2019年の調査では、大学生55名中約7割が「グループトークでは既読・未読スルーが起こりやすい」と回答し、メンバー数が7〜10人を超えると顕著になるというjstage.jst.go.jp。jstage.jst.go.jp



2. 日本に根付く“即レス”文化と世代差


2-1. 世代ごとの温度差

ITライターの取材によれば、20代は既読を付けても「あとでまとめて返信」が多数派なのに対し、40〜50代は「既読後すぐ返信しなければ失礼」と考えがちだpinzuba.news。世代間で主戦力だった連絡手段(メール、掲示板、手紙)の違いがレスポンスへの期待値を分けたと分析される。pinzuba.news


2-2. 若者の心理的負担

愛着スタイルと既読無視に関する研究では、「不安型愛着」を持つ若者は既読スルーによるネガティブ感情が強く、自己肯定感を下げる傾向が示唆されたatomi.repo.nii.ac.jp。atomi.repo.nii.ac.jp



3. 海外ユーザーはどう感じている?──WhatsApp・iMessageとの比較

WhatsAppの「ブルーチェック(二重青チェック)」登場後、シンガポールを中心に“Blue Tick Anxiety”という言葉が生まれたが、近年は「メール感覚で時間差返信を許容する」風潮が広がりつつあるzula.sg。米国や欧州では既読機能をオフにする利用者も多く、Lifewireのガイドでも「プライバシーのため既読オフ」を推奨しているlifewire.com。zula.sglifewire.com


一方、LINEが主流の日本・台湾・タイでは「既読を付けたら即レス」が暗黙の了解になることが多い。文化人類学的には、高文脈文化(文脈依存度が高い)に属する日本では、暗黙のサインを重視しがちだと説明される。



4. 心理学的インパクトと愛着スタイル

2017年の国際研究は、読了確認が「相手の可用性を“可視化”することで期待値を生み、不安やプレッシャーを増幅させる」と指摘scispace.com。LINEのグループトークでは「誰も返信しない空白」が不安を助長し、学業や仕事の生産性低下を招く恐れも報告された。scispace.com

5. ストレスを減らす5つのテク設定&マナー

  1. ポップアップ&通知プレビューで“こっそり確認”

  2. 既読を付ける前に下書きメモで返信を準備

  3. 深夜の通知は「おやすみモード」で自動サイレント

  4. WhatsAppやiMessageでは読了確認をオフに切り替えairdroid.comlearn.rasayel.io

  5. 長文が必要なときは音声通話やメールに切り替え、即レス圧を回避 airdroid.comlearn.rasayel.io



6. ビジネス・公共シーンでの既読スルーのリスク

  • 顧客対応:既読後返信が遅れるとクレーム率が上昇し、ブランドロイヤルティに影響

  • 学校連絡網:未読スルーが多数発生すると緊急連絡の機能不全を招く

  • 社内連携:上司が即レスを強制すると“プレッシャー文化”が蔓延し、従業員満足度が低下



7. “通知経済”の行方──これからのメッセージ文化

メッセンジャー各社は、AI要約・ステータス自動更新機能を開発中だ。将来的には「〇〇が忙しいため返信に時間がかかります」といったコンテキスト通知が標準化され、既読スルーのストレスが緩和される可能性がある。




8. まとめ

既読・未読スルーは単なるマナー問題ではなく、文化・世代・心理が交差する複雑な現象だ。本稿で紹介したテク設定とマナーを活用し、“自分と相手の心の余白”を守るコミュニケーションを心がけたい。




参考記事一覧

  • 宇宿公紀ほか「LINEのグループトークでスルーをしやすいグループの特徴に関する基礎調査」日本科学教育学会年会論文集(2019)jstage.jst.go.jp

  • ピンズバNEWS「既読スルーが平気な若者と既読後即レスの中高年」(2024-10-14)pinzuba.news

  • 若者のLINE既読無視や未読無視に対する気分状態について(跡見学園女子大学 相談研究)atomi.repo.nii.ac.jp

  • ZULA.sg “Blue Tick Anxiety: Why Being Blue Ticked On WhatsApp No Longer Upsets Me” (2023-12-20)zula.sg

  • Lifewire “WhatsApp Check Marks Explained” (2025-04)lifewire.com

  • Hoyle et al. “Exploring the Impact of Read Receipts in Mobile Instant Messaging” (2017)scispace.com

  • Airdroid Blog “How to Turn Off Read Receipts on WhatsApp” (2024)airdroid.com

  • Rasayel Blog “WhatsApp Read Receipts Explained” (2024)learn.rasayel.io

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