メインコンテンツにスキップ
ukiyo journal - 日本と世界をつなぐ新しいニュースメディア ロゴ
  • 記事一覧
  • 🗒️ 新規登録
  • 🔑 ログイン
    • English
    • 中文
    • Español
    • Français
    • 한국어
    • Deutsch
    • ภาษาไทย
    • हिंदी
クッキーの使用について

当サイトでは、サービスの向上とユーザー体験の最適化のためにクッキーを使用しています。 プライバシーポリシー および クッキーポリシー をご確認ください。

クッキー設定

クッキーの使用について詳細な設定を行うことができます。

必須クッキー

サイトの基本機能に必要なクッキーです。これらは無効にできません。

分析クッキー

サイトの使用状況を分析し、サービス向上に役立てるためのクッキーです。

マーケティングクッキー

パーソナライズされた広告を表示するためのクッキーです。

機能クッキー

ユーザー設定や言語選択などの機能を提供するクッキーです。

冬休み明けの「行き渋り」は怠けじゃない――睡眠慣性と“社会的時差ぼけ”が引き起こす朝のつらさ

冬休み明けの「行き渋り」は怠けじゃない――睡眠慣性と“社会的時差ぼけ”が引き起こす朝のつらさ

2026年01月06日 16:06

1. 冬休み明けの行き渋りは「よくある」――そして理由は1つじゃない

冬休み明け、子どもが朝に大泣きしたり、布団から出られなかったり、「お腹が痛い」「頭が痛い」と訴えたり。親としては心配だし、仕事やきょうだいの支度もあって焦ります。
ただ、ここで大事なのは、行き渋り=怠けと決めつけないこと。冬休みは生活リズムが崩れやすく、心身が“学校仕様”に戻り切らないまま新学期を迎えやすい時期です。


行き渋りの背景は大きく分けると、

  • 睡眠・体内時計のズレ(睡眠慣性/社会的時差ぼけ/睡眠不足)

  • 心理社会的要因(不安、対人関係、学業負担、環境変化)

  • 体調要因(感染後、胃腸の不調、頭痛、アレルギーなど)
    が重なって起きることが多いです。


この記事ではまず、冬休み明けに特に起こりやすい「睡眠慣性」と「社会的時差ぼけ」を中心に扱います。睡眠の問題は“見落とされやすいのに改善できる余地が大きい”からです。
ただし最後に、睡眠だけでは説明できないケース(いじめ・強い不安など)の見分け方も必ず触れます。



2. キーワード①:睡眠慣性(Sleep inertia)とは何か

2-1. 「起きているのに起動していない」状態

睡眠慣性は、目覚め直後に起こる「ぼんやり」「判断力低下」「動作の鈍さ」などの一時的な不調を指します。研究レビューでも、起床直後の認知パフォーマンス低下が確認され、時間が経つにつれて改善していくと整理されています。PMC+1
つまり、本人の意思の弱さというより、**脳と体が“立ち上がり途中”**になっているイメージです。


2-2. どのくらい続く?

一般的には起床後しばらく(例:15〜30分〜)続くことが多いとされますが、睡眠不足や起床時刻、睡眠の質によって強く出たり長引いたりします。PMC+1
子どもは朝の支度に時間がかかるため、睡眠慣性が強いと「間に合わない→怒られる→さらに混乱」という悪循環になりやすいのが厄介です。


2-3. 何が悪化要因になる?

睡眠慣性が強くなる要因として、研究では「睡眠不足」や「起床する時間帯」などが関連し得ると整理されています。PMC+1


冬休みは夜更かし・朝寝坊が増えやすく、結果として

  • 平日より短い睡眠

  • 起床時刻の急な前倒し

  • 眠りの深いタイミングで起こされる
    が起こりやすく、睡眠慣性が“出やすい条件”が揃います。



3. キーワード②:社会的時差ぼけ(Social jetlag)とは何か

3-1. “休日と平日のズレ”が時差ぼけになる

**社会的時差ぼけ(social jetlag)**は、平日(学校がある日)と休日(自由日)で睡眠の中心時刻がずれることで起きる、体内時計と社会時間のミスマッチを指す考え方です。提唱した研究では「仕事日と自由日のズレ」を“social jetlag”として説明しています。PubMed
冬休みは「休日が連続」するので、社会的時差ぼけが一気に進みやすいのがポイントです。


3-2. 子ども・思春期ほど影響を受けやすい

子ども〜思春期は、生活の影響を受けて睡眠時刻が後ろへずれやすかったり、学校の開始時刻が早かったりします。特に思春期の体内時計は遅れやすいことが知られており、早い登校時刻とのミスマッチが問題視され、米国小児科学会(AAP)は中高生の始業時刻を遅らせる提言を出しています。小児科学会出版物+1


また近年は、子ども・若者における社会的時差ぼけや睡眠習慣を扱う研究も整理が進んでいます。Taylor & Francis Online


3-3. “ただの寝不足”と何が違う?

寝不足(睡眠時間の不足)ももちろん大問題ですが、社会的時差ぼけは「睡眠時間が確保できていても、タイミングがずれている」ことで不調が出ることがある、という視点です。
たとえば休日にしっかり寝ているのに、月曜の朝だけ地獄のようにつらい――それは“平日だけ体内時計が置き去り”になっている可能性があります。



4. 冬休み明けに起きる“朝のつらさ”は、なぜ行き渋りに見えるのか

4-1. 子どもの言葉は「学校が嫌」より「朝が無理」になりやすい

大人なら「時差ぼけでつらい」「寝不足で頭が働かない」と言語化できますが、子どもはそれが難しい。
結果として、子どもの口から出るのは


  • 「学校行きたくない」

  • 「お腹痛い」

  • 「頭痛い」

  • 「気持ち悪い」
    になりがちです。本人も“何が起きているか”を理解できず、不安で余計に動けなくなることもあります。


4-2. 休み中の“ズレ”が、平日初日に一気に襲う

冬休み中、就寝が1〜2時間遅くなるのは珍しくありません。


ところが新学期初日は、

  • 起床が急に早い(しかも緊張で眠りが浅い)

  • 準備が多く、時間に追われる

  • 久々の集団生活で負荷が高い
    という条件が重なります。睡眠慣性+社会的時差ぼけが最も出やすい“初日”に、心の負荷も上乗せされる。これが、行き渋りが目立つ理由です。



5. 見分け方:睡眠由来の行き渋りサイン

ここからは“家庭で観察できる”チェックです。診断ではなく、整理のための目安として使ってください。


5-1. 睡眠慣性が強いときに出やすい

  • 起床直後、表情がぼんやりして会話が通じにくい

  • 怒りっぽい、泣く、極端に不機嫌(本人も理由が分からない)

  • 手が止まる、着替えが進まない、動作が遅い

  • 30分〜1時間ほどで徐々に“目が覚める”

  • いったん起動すると、学校では比較的普通に過ごせる(先生からは「元気でした」と言われる)


5-2. 社会的時差ぼけが強いときに出やすい

  • 休み中は夜更かし・朝寝坊、平日だけ早起き

  • 月曜(あるいは連休明け)の朝だけ極端にしんどい

  • 週末に寝だめすると一時的に回復するが、平日にまた崩れる

  • 夕方〜夜に元気が出て、寝る時間が遅くなる

  • 朝食が入らない/午前中の集中が弱い


5-3. 「睡眠だけではなさそう」なサイン(要注意)

睡眠要因もあり得ますが、同時に別の問題が隠れている可能性が上がります。


  • 日曜夜から強い不安や腹痛が出る(“学校そのもの”への恐怖が強い)

  • 学校の話題を避ける、特定の人や場所を極端に嫌がる

  • 欠席が続き、日中も気分が沈んでいる

  • 自傷をほのめかす、極端な絶望を口にする

  • いびきが大きい、呼吸が止まる、日中の眠気が強すぎる(睡眠時無呼吸など別の睡眠障害の可能性)


この場合は睡眠の調整と並行して、担任・養護教諭・学校の相談窓口、小児科や児童精神科など外部支援も検討してください。



6. 家庭でできる「戻し方」:7日で整える現実的プラン

ここからが実践編です。ポイントは2つ。

  1. いきなり“完璧な平日”に戻さない

  2. 朝の光と起床後の流れで、体内時計を前に引っ張る


6-1. 夜の調整:15分ずつでいい

冬休み最終週〜新学期初週は、就寝・起床を毎日15分ずつ前倒しするのが現実的です。
「明日からいきなり1時間早く寝よう!」は失敗しやすい。眠れずにベッドで長く過ごすと、寝床=眠れない場所になりやすいからです。


例(目標:起床を45分早くしたい)

  • 1日目:起床−15分、就寝−15分

  • 2日目:さらに−15分

  • 3日目:さらに−15分
    という感じで、数日かけて寄せます。


6-2. 朝の調整:起きたら“光”が最優先

体内時計の調整には、朝の光が重要です。思春期の睡眠問題では、朝の光が体内時計のリセットに役立つという説明が一般向けにも繰り返し強調されています。Parents
起床後すぐにカーテンを開ける、可能ならベランダや玄関先で数分外気と光を浴びる。これだけでも“朝のスイッチ”が入りやすくなります。


コツ

  • 晴れの日は外へ。曇りでも屋外の明るさは室内より強い

  • 難しければ窓際で朝食、でもOK

  • 冬は寒いので「上着を着て2分」でも十分スタートになる


6-3. 起床後の“睡眠慣性”を抜けるルーティン

睡眠慣性は、起床直後のパフォーマンス低下として研究でも整理されています。PMC+1
子ども向けの現実的な対策は「刺激を強くしすぎず、段階的に起動する」こと。


おすすめ順(やりやすい順)

  1. カーテンを開けて光

  2. コップ一杯の水(冷たすぎない温度で)

  3. 顔を洗う/濡れタオルで拭く

  4. 背伸び3回+その場足踏み30秒

  5. 朝食を“少量でも”口に入れる(ゼリー、バナナ、ヨーグルトなど)


※大人向けにはカフェインなども対策として語られますが、子どものカフェイン摂取は量や時間に注意が必要なので、家庭では“光と動き”を軸にするのが無難です。


6-4. 休日の寝だめは「最大でも+1時間」目安

週末に遅くまで寝るほど、社会的時差ぼけは大きくなりやすいと説明されます。PubMed+1
寝不足の解消は必要ですが、昼まで寝ると月曜がさらに地獄になります。
目安としては、休日の起床を平日より1時間以上遅らせない。難しければ「起床は同じ、昼寝で補う」方が戻しやすいです。


6-5. 昼寝は“短く早めに”

  • 15〜30分

  • できれば15時前
    長すぎる昼寝や夕方以降の仮眠は夜の寝つきを遅らせ、翌朝の睡眠慣性を強めることがあります。
    「帰宅後にうたた寝→夜更かし→朝つらい」というループを断つ意識が重要です。


6-6. 画面(スマホ・ゲーム・動画)を“ゼロ”にしない代わりに

冬休みはスクリーン時間が伸びがちです。完全禁止は反発が大きいので、現実的にはルールを1つに絞るのが効きます。


おすすめの1本化ルール

  • 就寝60分前は“強い光の画面”を閉じる(動画ではなく音楽、漫画ではなく紙、など代替を用意)
    寝る直前まで強い光と刺激があると、入眠が遅れやすいという説明は広く共有されています。Parents



7. うまくいかないときの「親の声かけ」テンプレ

行き渋りの朝は、正論が刺さりにくい時間帯です。睡眠慣性が強いと、本人は“考える力”自体が落ちています。PMC
そこで、言葉は短く、選択肢は少なく。


7-1. NGになりやすい言い方

  • 「甘えるな」

  • 「みんな行ってる」

  • 「早くしなさい!(連呼)」

  • 「昨日早く寝ないからだ」


7-2. 代わりに使える言い方

  • 「朝がつらいよね。体がまだ起きてない感じ?」

  • 「まずカーテン開けよう。次に水飲む。それだけでいい」

  • 「制服と私服、どっちで行く?(選べる範囲の選択肢)」

  • 「学校に着いたら保健室寄るのもアリにしよう」


“行かせる/休ませる”の二択ではなく、**段階(遅刻→保健室→午前だけ→1時間目だけ)**を作ると、現実が動きやすくなります。



8. 学校側と連携するとラクになるポイント

「朝がつらい」は家庭だけで抱え込むと消耗します。
担任や養護教諭に、次の形で共有できると連携しやすいです。


伝え方例

  • 冬休み中の就寝・起床のズレ(何時→何時)

  • 起床後30分は会話が通りにくい(睡眠慣性っぽい)

  • 学校に着けば落ち着く/午前は不調が出やすい、など時間帯

  • 対応希望:保健室でクールダウン可、遅刻扱いの配慮、提出物の猶予など


思春期の睡眠問題と始業時刻のミスマッチが公衆衛生課題として扱われていることもあり、学校側も“睡眠を理由にした調整”を理解しやすくなっています。小児科学会出版物+1



9. 受診の目安:睡眠の相談はどこへ?

以下に当てはまる場合、家庭の工夫だけで抱えず相談を検討してください。


9-1. まず小児科・かかりつけ

  • 2週間以上、朝の不調が強い

  • 頭痛・腹痛が頻回

  • 日中の強い眠気が続く

  • いびき、呼吸が苦しそう、寝汗が多い


9-2. 睡眠外来・耳鼻科・専門外来も視野

睡眠時無呼吸、強い概日リズムの乱れ(遅寝遅起きが固定化するなど)が疑われる場合は、専門的評価が有効です。


9-3. 心理的サポートが必要なサイン

  • 学校の特定の出来事や人を極端に恐れる

  • 登校の話題でパニックに近い反応

  • 休日も気分が上がらない、食欲低下が続く
    この場合は小児科から児童精神科・心理士につなげてもらうルートもあります。



10. まとめ:冬休み明けは「朝の設計」を変えるチャンス

冬休み明けの行き渋りは、気持ちの問題だけでなく、

  • 起床直後の“起動不良”=睡眠慣性PMC+1

  • 休日連続で進む“時差ぼけ”=社会的時差ぼけPubMed+1
    が絡んで起きることがあります。


対策の核はシンプルで、

  • 夜は15分ずつ前倒し

  • 朝は光+短い動き+軽い朝食

  • 休日の寝だめはやりすぎない
    この3点を「1週間だけ」でも丁寧にやると、朝の難易度が下がり、行き渋りの見え方が変わります。


そして何より、「朝がつらい」を責めないこと。
それは子どもがサボっているのではなく、体内時計と脳が追いついていないサインかもしれません。


← 記事一覧に戻る

お問い合わせ |  利用規約 |  プライバシーポリシー |  クッキーポリシー |  クッキー設定

© Copyright ukiyo journal - 日本と世界をつなぐ新しいニュースメディア All rights reserved.