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ADHD治療に新風!「頭の中が静かになる」は科学で説明できる? ─ ADHDと脳内ノイズの正体

ADHD治療に新風!「頭の中が静かになる」は科学で説明できる? ─ ADHDと脳内ノイズの正体

2026年01月04日 00:05

「集中力が続かない」「気が散ってしまう」。ADHD(注意欠如・多動症)をめぐる説明は、しばしば“注意が弱い”“意志が続かない”といった言葉で片づけられがちです。


しかしScienceDailyが2026年1月2日(米国時間)に報じたロックフェラー大学の研究紹介は、注意をまったく別の切り口で捉え直します。焦点は、脳が外界や内的思考を処理し続けるなかで、「重要な信号」と「背景ノイズ(雑音)」を分離できるか。そして驚くべき結論は、集中の改善は“活動を上げる”よりも、背景の脳活動を“静かにする”ことで起き得る、というものでした。 ScienceDaily



研究の骨子:Homer1を下げると、注意が上がる(マウス)

今回の研究は、Nature Neuroscience掲載論文に基づき、ロックフェラー大学が発表した内容がScienceDailyに転載された形です(ScienceDaily上の出典もRockefeller University)。 ScienceDaily


要点は次の通りです。

  • 約200匹の遺伝的に多様なマウスを用い(人の集団に近い多様性を意図)、注意課題の個体差を遺伝学的に解析 ScienceDaily

  • 注意課題の成績が良い個体ほど、前頭前野でHomer1が低い傾向 ScienceDaily

  • Homer1を含む領域が注意の個体差の**約20%**を説明し得る、という大きな効果(ただし研究者自身が過大推定の可能性にも言及) ScienceDaily

  • カギはHomer1全体ではなく、Homer1aとAnia3という“特定バージョン(アイソフォーム)” ScienceDaily

  • それらを思春期の限られた発達期に下げると、反応が速く正確になり、気が散りにくくなる。一方、成人で同じ操作をしても効果がない ScienceDaily


仕組みの核心:「静かなベースライン」→「必要な瞬間だけ鋭く反応」

直感では「よく集中できる脳=前頭前野がよく働いている=活動が高い」と想像しがちです。ところが今回示されたのは、“普段の無駄な発火(背景活動)”が低い方が、合図が来た瞬間に強い反応を出せて成績が上がるというモデルです。 ScienceDaily


そのメカニズムとして報告されたのが、Homer1を下げると前頭前野ニューロンでGABA受容体(抑制のブレーキ)が増えること。ブレーキが効くと、常時ダラダラ反応する“ノイズ”が減り、必要な瞬間の反応が際立つ。つまり、信号対雑音比(SNR)が上がる、という説明です。 ScienceDaily



何が「治療の常識」を揺らすのか:刺激する薬とは逆方向

現在のADHD治療薬の主流は、前頭前野など注意に関わる回路の働きを“底上げ”する刺激薬(stimulant)です。ScienceDailyの記事でも「現在の治療は活動を増やすことで注意を改善する」と整理した上で、今回の研究は**「増やす」のではなく「ベースラインを下げる」**方向性を示した、と述べています。 ScienceDaily


研究者はさらに、Homer1には薬理学的に狙えるスプライス部位があり、脳の信号対雑音を調整する“つまみ”になり得る、とコメントしています。しかも目指す効果を「瞑想に似たquieting effect」と表現している点が印象的です。 ScienceDaily



なぜ「思春期の窓」が重要なのか:発達期に回路の“癖”が固定される?

もう一つの重要点は、効果が発達期(思春期)の短い窓に強く依存したことです。成人で同じ遺伝子操作をしても注意が改善しない、という結果は、「注意を支える回路の土台」が発達期に形成・固定される可能性を示唆します。 ScienceDaily


もちろん、ここをそのまま人間に当てはめるのは早計です。ただ、もし人でも似た“時間窓”があるなら、薬だけでなく睡眠・運動・ストレス管理・環境調整なども含めて、「いつ、何を介入すると効きやすいか」という議論が今より精密になるかもしれません。



波及:ADHDだけでなく自閉スペクトラム症・統合失調症にも?

ScienceDailyとロックフェラー大学のリリースは、Homer1がADHDに限らず、**感覚処理の違いや“感覚過負荷”が関わる疾患(自閉スペクトラム症や統合失調症など)**とも関連してきた点に触れています。 ScienceDaily


「ノイズをどう落とすか」は注意研究の枠を越えて、神経発達の理解にもつながるテーマになり得ます。



SNSの反応:キーワードは「頭が静かになる」「ノイズキャンセル」「瞑想っぽい薬?」

ここからは、ネット上での受け止められ方(観測できた範囲)です。医学的助言ではなく、“反応の傾向”として読んでください。


1) 公式・ニュース系:見出しで刺さるのは「quieting the brain」

ScienceDailyの見出し自体が「脳を“revving it up(回す)”よりquieting(静める)」という対比でまとめており、このフレーミングが拡散に向いた形です。 ScienceDaily


また、ロックフェラー大学の公式X投稿(本文の取得は制限されましたが、検索結果のスニペット)でも、Nature Neuroscience掲載と“新しい治療アプローチ”が打ち出されています。 X (formerly Twitter)

 



2) 当事者コミュニティ:体感としての「静けさ」は以前から語られていた

興味深いのは、「薬で頭の中が静かになる」という体験談が、研究発表以前から当事者コミュニティで繰り返し語られている点です。
たとえばRedditのr/adhdwomenでは、コンサータ服用3日目の投稿者が「頭の中で“50のラジオ局”が鳴っていたのが静まり、逆にその静けさが怖い」と表現し、コメント欄でも「慣れる」「思考が線形になる」などの反応が続きます。 Reddit


今回の研究が示す「背景活動(ノイズ)を落として、必要な時だけ反応する」という説明は、こうした“静けさ”の言語化と相性が良く、SNS上でも「それ、わかる」「まさにノイズキャンセル」といった受け止めに繋がりやすい構図です。


3) 研究・医療クラスタ:期待と同時に「再現性」「副作用」「発達期介入」の慎重論

一方で研究者目線では、

  • 効果量が大きい(20%)ほど、過大推定の可能性や再現性検証が重要 ScienceDaily

  • Homer1は神経伝達に関わる既知の分子で、影響範囲が広い=“静める”操作が他機能にどう響くかは未知 The Rockefeller University

  • 効果が発達期に依存するなら、臨床応用の倫理・安全性設計が難しい ScienceDaily
    といった論点がセットで語られやすいテーマでもあります。



まとめ:「集中=アクセル」だけじゃない。これからは“ノイズ設計”の時代へ

今回の研究は、ADHDの注意困難を「努力不足」でも「単なる活動低下」でもなく、信号とノイズの分離問題として捉え直し、しかも治療の方向性を「刺激」ではなく「静める」側へ広げる可能性を示しました。 ScienceDaily


まだマウス研究で、ここから臨床応用までは距離があります。それでも、「静かな脳が集中を支える」という逆説は、薬の開発だけでなく、私たちが日々の生活で“集中環境”を整える発想(ノイズを減らし、必要な刺激だけ残す)にもヒントを与えてくれます。



参考記事

「非常に困難な」遺伝子研究により、ADHDの新しい治療法が発見されました。
出典: https://www.sciencedaily.com/releases/2025/12/251225035342.htm

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