科学の記事一覧

132件の記事があります

Caltech研究チームは、短いDNA断片(オリゴ)を“ページ番号”のような目印で正しい順番に連結し、のちに目印だけをきれいに取り除く新手法「Sidewinder」を開発した。三方向ジャンクションを利用して、組み立て指示情報を完成品の配列から分離することで、長く複雑な遺伝子配列の高精度合成を実...

一般的な農薬クロルピリホスに「低濃度で長期間」さらされると、魚の細胞老化が加速し寿命が短くなる可能性が示された。中国の湖での野外調査では汚染湖ほど高齢魚が見られず、同年齢でもテロメア短縮やリポフスチン増加が確認。実験でも慢性低用量で生存率低下と老化指標の悪化が再現された一方、短期高用量は急死は...

UCL主導の新分析は、アルツハイマー病の多くがAPOE遺伝子の一般的な型(ε3/ε4)に「寄与」している可能性を示した。4つの大規模データ(UK...

陰謀論は単なる誤情報ではなく、信じる人の所属感やアイデンティティと結びつくため「事実で訂正」だけでは揺らぎにくい。欧州研究REDACTは独語圏で陰謀論がローカル発で生態系化している実態を示し、6百万件のSNS投稿分析と現場ヒアリングから「万能薬はない」と結論。国・世代別に対策を設計し、短期で硬...

月面の土(レゴリス)に見つかる窒素などの“揮発性物質”は、太陽風だけでは説明しきれない。新研究は、太陽風で地球上層大気のイオンがはぎ取られ、地球磁場の磁力線に沿って月へ運ばれる可能性を示した。月が地球の磁気尾部(磁気圏の夜側)を通る満月付近で移送が効率化し、少なくとも約37億年前以降、長期に起...

南アフリカのゴールデンゲート・ハイランズ国立公園の高標高湿地で、3種のムシクイ類(little rush warbler、African yellow warbler、lesser swamp...

香港教育大学などの研究チームが、シリカ製のナノ構造「Nanozigzags(NZs)」を開発。樹状細胞(DC)ワクチンで課題だった培養の複雑さ・コスト・効果のばらつきを、薬剤ではなく“ナノ地形”の物理刺激で改善し、治療効果を約70%高め得ると報告した。DCはZ字形状で接触面が増え、FAKの機械...

がん再発や抗生物質耐性の一因とされる「生物学的ノイズ(同じ遺伝子でも細胞ごとにタンパク量が揺らぐ現象)」を、数学モデルで“制御対象”にする研究が報告された。従来の制御は集団平均は整えても個々の細胞のばらつき(ノイズ)を増幅しがちだったが、新たな「Noise...

神経も筋肉もない最も単純な動物の一つ「トリコプラックス」が、折り紙のように体(上皮シート)を折り畳み、立体形状へ変形できることが報告された。鍵は繊毛で、流体を動かすだけでなく基質を“歩く”ように働き、接着と摩擦を通じて折り・展開を駆動する。4D顕微鏡や解析で非定型な折り方と頑健な展開を示し、進...

コロナ禍のロックダウンで人の往来が激減した“Anthropause(人間活動の一時停止)”は、都市生態系に予想外の変化をもたらした。ロサンゼルスの都市部に暮らす鳥(dark-eyed...

ウィーン大学の研究チームは、意味を持たない英語風の疑似語を多数つくり、100人の母語話者に覚えてもらう実験を行った。その結果、参加者が「美しい」と感じた音をもつ単語ほど記憶に残りやすく、特に研究者が「快い音」を多く含めて設計した疑似語は想起率が高かった。音の快さと記憶の結びつきは、語学学習や商...

ショート動画を見続けると「脳が腐る」と言われるようになり、2024年には“brain...

千葉大学などの研究チームは、コウモリのエコーロケーション(超音波)を模した音をガに聞かせる実験を行い、特定のパルス速度の超音波を聞いたガが、激しく飛び回ったり飛行をやめたりすることを明らかにしました。特に卵を抱えたメスは、捕食リスクが高いと判断される速いパルスに強く反応し、飛行を中断しやすくな...

米オレゴン健康科学大学(OHSU)などの研究チームが、ヒトの皮膚細胞から受精可能な卵子を作り、初期胚まで成長させることに成功した。研究では、皮膚細胞の核を提供卵子に入れ替え、染色体を半分にする新しい細胞分裂「ミトメイオーシス」を用いて82個の卵子を作成。そのうち約9%が6日目の胚まで育ったが、...

世界中で「菌類(キノコ)」が、次世代テクノロジーの主役候補として注目されている。イギリスで紹介された「Hiro」のオムツは、フリーズドライの菌を振りかけることで、プラスチックごと1年以内にコンポスト化することを目指す大胆な試みだ。さらに、膨大な種類を持つ菌類から、食品やコスメ用の天然色素・乳化...

ZME Scienceの記事「Consciousness Could Be an Ancient Trait Evolved Millions of Years Ago, Not a Human...

世界中の農地で問題になっているのが、重機や干ばつで土が押し固められる「土壌の圧密」。根が伸びにくくなり、干ばつと重なると収量が大きく落ちるとされています。最新のNature論文とそれを紹介したPhys.orgによると、稲などの植物は、硬い土にぶつかるとエチレンというホルモンを合図に、根の内部を...

宇宙は光速を超えるペースで膨張しているが、違反しているのは物体の速度ではなく「空間そのものの伸び」であり、相対性理論とは矛盾しない。宇宙年齢は約137.7億年だが、膨張の影響で観測可能な宇宙の半径は約450億光年に達し、ハッブル距離を越える銀河は見かけ上光速以上で遠ざかる。さらに約170億光年...

宇宙空間を漂うミネラルダストが、生命の材料となる複雑な有機分子をつくる“触媒”として働くことが、ヘリオット・ワット大学らの国際研究チームの実験で示された。彼らは、二酸化炭素とアンモニアの薄い氷を、多孔質シリケイト粒子の層ではさんだ「宇宙サンドイッチ」を極低温で作成し、温度を上げていくと、尿素の...

「永遠の化学物質」と呼ばれるPFASを、ステンレス製ボールミルの中でPFASを吸着した粒状活性炭と一緒にすりつぶすだけで分解できる手法を、米クラークソン大学が報告した。薬品や高温を必要とせず、多様なPFASをほぼ完全に破壊し、処理後の活性炭からの溶出も検出されなかったという。既に浄水処理で広く...

冬になるとSNSは、雪景色の写真や「休校だ!」という喜びと同時に、「また通勤地獄…」という嘆きであふれます。本記事では、インディペンデント紙に掲載された気象学者の解説をもとに、雪が雲の中でどのように生まれ、なぜ六角形の結晶になり、「二つとして同じ形がない」と言われるのかをやさしく紹介します。さ...

京都大学の研究チームが、メートルスケールの岩石実験装置で発生させた「実験室内の地震」を対象に、機械学習で前兆信号を検出することに成功した。高感度センサーが記録した微弱な音や応力変化をAIで解析した結果、断層の一部が静かにすべる「クリープ領域」の剪断応力の変化が、破壊直前の重要なサインであること...

フランシス・クリック研究所のチームが、昆虫の翼進化を支えたかもしれない「遺伝子回路」を明らかにした。ショウジョウバエの翼では、モルフォゲンDppの濃度勾配に応答して、Brinkerという分子が逆向きの勾配をつくり出す。このフィードバック回路により、Dppの信号が届きにくい遠方の細胞にも位置情報...

シュトゥットガルト大学などの研究チームが、離れた場所にある2つの半導体量子ドットから放出された光子同士で量子テレポーテーションを実現し、Nature Communications...