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AIに投資を任せない理由は能力じゃなかった ─ 鍵は“愛着による信頼”

AIに投資を任せない理由は能力じゃなかった ─ 鍵は“愛着による信頼”

2026年01月08日 00:03

その投資判断、最後に背中を押すのは「AI」ではなく「恋人」だった

家計や投資の相談相手としてAIが身近になりつつある。文章の要約や家計簿の分類、ポートフォリオの提案まで、ボタンひとつで“それっぽい”答えが返ってくる時代だ。だが、いざ「リスクを取るか」「安全策を選ぶか」といった大きな金融意思決定になると、人はAIよりもロマンティック・パートナー(恋人・配偶者)の助言に従いやすい——Phys.orgが紹介した最新研究は、そんな直感的だが重要な現実をデータで示した。 Phys.org


研究を行ったのは、ドイツのEuropean University ViadrinaのErik Hermann氏ら。ポイントは「AIが賢いかどうか」ではなく、「信頼がどこから生まれるか」を、恋人という“最も近い他者”と比較して検証した点にある。 Phys.org



4つの実験:恋人、ロボアド、擬人化AI、そして「恋人×AI」

実験は、交際関係にある米国の参加者1,400人超を対象に4回行われた。参加者はまず、低リスク低リターンの安全なファンドと、高リスク高リターンのファンドのどちらかを選ぶ。その後、「別の選択に切り替えた方がいい」という助言が、複数の“助言者”から提示される。助言者は、恋人/ロボアド(AI)/人間らしい名前を与えた擬人化AI(記事では“Alex”)/恋人がAIを使って助言する、などの条件で入れ替えられた。 Phys.org


結果はシンプルだ。参加者は、コンピュータ(AI)より恋人の助言に従う傾向が有意に強かった。Phys.orgの記事は、この差を生んだ要因として大きく2つを挙げる。ひとつは「アルゴリズム忌避(algorithm aversion)」——重要な判断をAIに委ねることへの心理的抵抗。もうひとつは、恋人との間にある「情緒的(アフェクティブ)信頼」だ。つまり人は、恋人が金融の専門家かどうかよりも、「自分の幸せを本気で気にかけてくれている」と感じられるかで、助言の重みを決めている。 Phys.org


さらに興味深いのは“AI側の工夫”で差が縮む点だ。論文要旨によれば、AIを擬人化するとAI忌避が弱まり、擬人化ロボアドの助言は恋人の助言と同程度に受け入れられることが示された。また、「恋人がAIの助けを借りて出した助言」も、恋人単体と同じくらい高い受容率になり、AI単体より明確に強かった。 サイエンスダイレクト



なぜ「正しそうなAI」より「恋人の一言」なのか

ここで重要なのは、研究が示す“信頼の二層構造”だ。信頼には、能力や正確性への期待(認知的信頼)と、善意・思いやりへの期待(情緒的信頼)がある。金融のように生活への影響が大きい局面では、後者がとくに効く。Phys.orgは「私たちが恋人を信頼するのは、相手が本当に自分の幸福を気にしていると感じるからだ」と説明している。 Phys.org


AIは、学習データやモデルの性能で“賢さ”は示せても、ユーザーが「この助言は私のためだ」と感じる回路(情緒的信頼)を作りにくい。だからこそ、擬人化や協働という“設計”が効く。研究は、金融企業がロボアドを人間の代替として売り込むより、「人を置き換える」のではなく「人と一緒に考える」AIとして設計した方がよい、と示唆する。 Phys.org



ここから先の論点:擬人化は「便利」だが「危うい」こともある

擬人化が信頼を高める——この結果は、プロダクト作りの観点では魅力的だ。しかし同時に、「人っぽさ」は誤解も呼ぶ。AIが感情や利害を持つかのように錯覚し、助言を過大評価してしまうリスクがある。


実際、ネット上のAI議論では「人は何でも擬人化する」という指摘が繰り返し出てくる。Hacker Newsの議論でも「人は車や船、植物にまで話しかける。そういうものだ」という趣旨のコメントが見られる。 Hacker News


擬人化はユーザー体験を滑らかにする一方で、判断の責任やリスク理解を曇らせる可能性がある。金融は“気持ちよさ”だけで走ると危険な領域でもある。



SNSの反応(公開ページで確認できた範囲)

※X(旧Twitter)などは閲覧制限で投稿本文・返信が追いにくいケースがあるため、ログイン不要で全文を確認できた公開ディスカッションを中心に、反応の傾向をまとめます。


反応1:共感「そりゃ恋人を信じる。結局、人生の共同運営だし」

LinkedIn上でのPhys.org公式投稿は、研究の要点を「恋人への情緒的信頼がAIより強い」「AIは置き換えより協働設計が鍵」と整理しており、ビジネス文脈でも“恋人(家族)との共同意思決定”の重要性が受け取られている。 LinkedIn


反応2:実利派「AIは“最後の決断”じゃなく、考えを整理する道具」

別の文脈だが、Hacker Newsでは「投資や不動産、年金などの金融判断をAIに聞いて“考えを構造化する”ようになった」という経験談が共有される一方、「それはやりすぎでは?」と距離を置く反応も並ぶ。 Hacker News


この温度差は、研究が言う“AI単体への抵抗”と、“人間の意思決定を補助するAIなら受け入れやすい”という方向性に重なる。


反応3:警戒「擬人化で信用させるのは、金融だと特に危ない」

擬人化をめぐる議論では、「擬人化は理解の近道だが、誤解を増幅する」という論点も根強い。Hacker Newsでも、擬人化を“便利な抽象化”として使うことと、企業が過剰な人間化で期待を煽ることは別だ、という切り分けが語られている。 Hacker News


金融の現場では、ここを誤ると「人間らしいAI=信頼できるAI」という短絡につながり、説明責任やリスク開示の議論が置き去りになりかねない。



まとめ:勝負どころは「精度」より「関係性の設計」

この研究が突きつけるのは、AIの性能競争だけでは埋まらない“信頼の谷”だ。大きなお金の判断では、人は正しさだけで動かない。自分の幸福を気にかけてくれる相手、つまり関係性の中で育った情緒的信頼に引っ張られる。 Phys.org


ではAIは負け続けるのか?——そうとも限らない。擬人化がAI忌避を和らげ、さらに「恋人×AI」という協働が強いことは、金融AIの未来像を示している。 サイエンスダイレクト


AIが“あなたの代わりに決める存在”ではなく、“あなた(たち)が納得して決めるための相棒”になったとき、恋人の一言と同じ土俵に立てるのかもしれない。



参考記事

大きな財務決定をする際に、なぜAIよりもロマンティックなパートナーを信頼するのか
出典: https://phys.org/news/2026-01-romantic-partners-ai-big-financial.html

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