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タイ経済、回復の兆しも通貨バーツが揺らぐ背景に迫る : 観光・輸出で火種、内需は湿り気

タイ経済、回復の兆しも通貨バーツが揺らぐ背景に迫る : 観光・輸出で火種、内需は湿り気

2025年11月04日 00:02

10月末に公表されたタイ中央銀行(BOT)の月次レポートは、「第3四半期は減速したが、9月にかけて改善の兆し」と総括した。製造業の反発、輸出の持ち直し、観光収入の増加が牽引した一方、民間消費と投資は鈍化――そんな“足踏みと前進”が同居する姿だ。bot.or.th


1)レポートの要点:弱い内需、戻りつつある外需

BOTは9月時点で、製造業が上向き、輸出の持ち直し、観光からの外貨流入を確認した。9月の輸出は前年比+19.2%、輸入も**+18%。その結果、貿易黒字36億ドル、経常黒字19億ドルを計上している。ただし四半期ベースでは前期比マイナス成長(-0.5%)**、**前年比+1.5%**にとどまり、「持ち直しの芽」はまだ細い。Reuters


BOTはこうした環境を踏まえ、政策金利を1.50%で据え置き。同行のトーンは「景気の底割れは回避しつつも、回復は段階的」というものだ。政策判断についてはタイの公共放送系アカウントも速報し、市場の「様子見」ムードを後押しした。X (formerly Twitter)


2)バーツはなぜ揺れたのか

10月のタイバーツは、米ドルの再上昇と金市場の変動の影響を受けてやや軟化した――とPattaya Mailは伝える。米中貿易摩擦の再燃がドル高を支え、結果としてバーツの重しになった格好だ。Pattaya Mail


もっとも、年初来でみるとバーツは**行き過ぎた変動を抑えるための市場介入(スムージング)**を当局が示唆する局面もあり、方向感は一枚岩ではない。BOTは「急速な変動を避けるために行動した」とし、金取引の取り扱いなど市場との対話も続けている。Reuters


3)需要の柱:観光・エレクトロニクス・製造

BOTや現地報道が示す回復ドライバーは、①観光の回復(受け入れ・客単価の持ち直し)、②エレクトロニクス輸出の底入れ、③製造業の稼働の回復で一致する。9月データの改善を手掛かりに、**“秋以降はじわり改善”**というベースラインが共有されている。Pattaya Mail


4)政策の追い風と逆風

政府は10月、総額440億バーツ規模のコペイメント型需要喚起策を決定。対象消費の最大6割を補助する仕組みで、年内の成長押し上げ効果(最大+0.4%pt)が見込まれると報じられた。Reuters


一方、米中摩擦の再燃はサプライチェーン・外需双方にとって大きな不確実性だ。BOTの副総裁は2025〜26年の成長率が潜在成長(約2.7%)を下回るとの慎重見通しを示し、構造課題と債務問題を指摘した。Reuters


さらに世界銀行は2025年のタイ成長率見通しを1.8%へ下方修正。観光の回復遅れ、輸出の弱さ、内需の鈍さが重石とされる。Reuters


5)SNSの空気:為替・金利・家計という三題噺

X(旧Twitter)や各メディアの公式アカウントを中心に、以下の反応が目立った。

 


  • 「利下げ見送り=様子見」派
    MPCの1.50%据え置きについて、「弱い内需でも金融緩和の余地は限定的」「物価・為替のバランスを優先」との受け止めが広がる。速報ポストも相次ぎ、当面の“忍耐”シナリオを示唆する声が多かった。X (formerly Twitter)

  • 「バーツ高・安の綱引き」論
    年初からのバーツの上伸→10月の揺り戻しという流れを踏まえ、「輸出・観光に打撃」「過度な変動の火消しが必要」との意見が上がる。経済紙系アカウントは**外部要因(ドル・米金利・金価格)**の比重の大きさを指摘した。X (formerly Twitter)

  • 「家計への効き方は限定的」懸念
    コペイメント策に対しては「短期の購買喚起には効くが、高債務や所得伸び悩みには直接効かない」との冷静なコメントも散見された。Reuters

※SNSは速報性と主観が強い。上記は公的情報(BOTリリースや主要通信社)と突き合わせた“傾向”整理である。


6)産業・家計へのインプリケーション

  • 輸出企業:年末にかけてバーツの方向感は外部ドライバー次第。為替感応度の高い業種(自動車部材、家電、ハードディスク/半導体周辺)は、ドル建て受注と在庫回転の最適化が肝。BOTは過度な変動抑制のスタンスを明言しており、急騰・急落のヘッジが優先課題。Reuters

  • 観光・サービス:入国回復は続くが、客単価と滞在日数の回復が鍵。為替の“追い風/向かい風”は販促のタイミングに直結。bot.or.th

  • 家計・中小:補助策は短期の可処分所得押し上げに寄与。ただし債務負担と金利高止まりが消費の頭を押さえる。過度な借り換え頼みより、債務調整・信用供与の的確化が重要――という当局シグナルも出ている。Reuters


7)リスク・チェックリスト

  1. 米中摩擦:関税・輸出管理の追加で電子部品の需給と物流が撹乱。Reuters

  2. 為替のボラ:金価格やドル指数の突発変動が、短期のバーツ方向を左右。Pattaya Mail

  3. 政策遅延:補助策の実行と家計債務へのテコ入れの実効性。Reuters


8)まとめ:細い回復の“芯”を太くできるか

9月の改善は外需と観光の戻りに支えられた“芽”。ただし内需は家計債務と実質所得の弱さで重く、政策金利は様子見、為替は外部要因で揺れやすい。ここから先は、実行力ある家計支援と企業の投資マインド回復、そして為替の過度な変動抑制が、芽を“芯”に育てられるかの試金石になる。bot.or.th


参考記事

タイ経済にわずかな回復の兆しが見られるが、バーツは米ドルに対してさらに下落していると中央銀行が報告
出典: https://www.pattayamail.com/pattayablatt/thailandische-wirtschaft-zeigt-leichte-erholungstendenzen-baht-fallt-weiter-gegenuber-dem-us-dollar-meldet-zentralbank-524777

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