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百日せき週次患者数3044人で過去最多――日本在住の外国人が今知るべきリスクと対策

百日せき週次患者数3044人で過去最多――日本在住の外国人が今知るべきリスクと対策

2025年06月18日 12:49

1. はじめに

急な発熱を伴わず、数週間続く激しい咳――「百日せき」はかつて新生児や乳幼児の死因として恐れられ、1960年代にワクチンが導入されて以降は激減した感染症です。ところが2024年秋ごろから日本各地で患者が増加し、2025年6月に週次3044人という新記録を打ち立てました。なぜ今、再流行しているのでしょうか。外国人に多いワクチン未接種・追加接種漏れ、言語の壁による医療アクセス遅延といった課題を視点に整理します。news.tv-asahi.co.jpfnn.jp




2. 百日せきとは

  • 原因菌: Bordetella pertussis

  • 潜伏期: 7〜10日(最大21日)

  • 主症状: カタル期の軽度感冒様症状→痙咳期(“whoop”音)→回復期

  • 合併症: 肺炎、中耳炎、けいれん、脳症

  • 致死率: 乳児で最大1–3%(未治療の場合)




3. 直近の流行状況

週(2025年)新規患者数前週比備考
5/18〜242,314人+11%東京五輪予選観戦客の密集が報道
5/25〜312,300人-0.6%
6/1〜6/83,044人+32%過去最多更新



地域別トップ3は東京都、埼玉県、千葉県で、人口10万人当たりでは徳島県と沖縄県も上位に入ります。地方でも集団発生が散見される点に注意が必要です。news.ntv.co.jp




4. なぜ増えたのか

  1. ワクチン免疫の減衰
    DPT-IPV(四種混合)の第5期追加接種が任意のため、中高生層の抗体価が低い。

  2. パンデミック後の接種漏れ
    コロナ禍で医療機関受診を控えた家庭が多く、乳幼児の接種スケジュール遅延が顕著。

  3. 国際往来の回復
    海外流行国からの持ち込み症例が増加し、学会やスポーツイベントで拡散。

  4. 病原体の遺伝子変異
    米CDC報告では、従来ワクチン株と抗原性が異なる変異株が検出されている。




5. 影響を受けやすい人々

  • 乳児(0〜6か月): ワクチン未完了で致死率が高い。

  • 妊婦: 咳発作による早産リスク。

  • 高齢者・喘息持ち: 咳による肋骨骨折や重症肺炎。

  • 医療・教育従事者: 感染連鎖のハブになりやすい。




6. 海外との比較

  • オーストラリアでは2025年3月に週次1200例を記録し、小学校でのマスク義務が再導入。

  • 米国では州ごとに再流行が散発、CDCがTdapブースター間隔を従来の10年→5年に短縮検討中。

  • EUでは2024年冬にドイツで大規模アウトブレイク、成人無料接種キャンペーンを実施。




7. 日本在住外国人へのアドバイス

シチュエーション推奨行動相談窓口
乳児を持つ家庭DPT-IPVの1期(生後3・4・5か月)、追加(1歳半)を厳守。区市町村保健センター
留学生・技能実習生自国での接種歴を英文で持参し、足りない分を補う。大学保健管理センター、外国語医療LINE
観光客咳・発熱症状が出たら帰国前に受診。Japan Visitor Hotline (24h)
妊婦妊娠28〜36週のTdap接種を検討産科医 or Travel Clinic




8. 政府・自治体の対応

  • 厚労省通知(6/17付): 全国医療機関へ広域検査体制を要請。

  • 学校保健安全法: 症状が治まるまで出席停止(5日程度)の指導を徹底。

  • 地方自治体: 徳島県・沖縄県で臨時予防接種助成を開始。




9. 専門家コメント

  • 国立感染症研究所 胎児感染部・河合典子室長
    「成人の無症候性キャリアが乳児にうつす“ステルス感染”が最大のリスク。家族全員の追加接種で家庭内バリアを強化してほしい」。


  • 世界保健機関(WHO)西太平洋事務局
    「域内で同時多発的に増えており、日本のデータは監視強化の重要な指標になる」。




10. 今後の見通しと備え

シミュレーションでは現行ペースが続くと7月下旬に週次5000例に達する恐れがあります。大規模イベントの開催可否や空港検疫での健康質問票復活が議論されつつあり、個々人の予防行動が流行曲線を左右します。



まとめ

  • 3044人/週は過去最多。

  • 追加接種・マスク・手指衛生が鍵。

  • 乳児と妊婦を家庭内感染から守ることが急務。



参考記事一覧

  1. テレビ朝日「『百日せき』1週間の患者数3044人 初の3000人台で過去最多更新 厚労省」(2025/06/17)news.tv-asahi.co.jp

  2. FNNプライムオンライン「『百日咳』新規感染者数が過去最多…初めて1週間あたり3000人超」(2025/06/17)fnn.jp

  3. TBS NEWS DIG「『百日せき』全国の1週間報告数3044人 2018年以降で最多」(2025/06/18)newsdig.tbs.co.jp

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