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アメリカ人の7割が「肥満」?アメリカの肥満成人急増!新基準がもたらす衝撃とそれに対する国際的視点

アメリカ人の7割が「肥満」?アメリカの肥満成人急増!新基準がもたらす衝撃とそれに対する国際的視点

2025年10月18日 00:21

1. 「7割」という数字が突きつけるもの

「米国成人の約7割が“肥満”に」——この見出しは、センセーショナルであると同時に、健康リスクの見直しを迫る。新たな肥満定義は、身長と体重だけで割り出すBMIでは拾いきれない“体脂肪のつき方”に踏み込んだ。研究チームが30万人超のデータに適用すると、肥満該当は従来の約42.9%から68.6%へと跳ね上がったという。JAMA Network


2. 何が「新しい」のか:診断の三本柱

新定義は以下のいずれかで肥満とみなす。

  • BMI高値(またはBMI>40)に加えて、腹囲・ウエスト/ヒップ比・ウエスト/身長比など「少なくとも1つ」の指標が異常。

  • BMIが基準内でも、上記の「指標異常が2つ以上」。

  • DXAなどで「過剰な体脂肪」が確認される場合。
    さらに「臓器機能障害や身体機能障害の兆候がある臨床的肥満」と、兆候がまだない「プレ臨床的肥満」を区別する。目的は“太っているか”ではなく、“過剰な脂肪が健康を損なっているか”に照準を合わせることだ。JAMA Network


3. 誰がより影響を受けるのか

年齢階層では70歳以上の約8割が新定義で肥満に該当。性別・人種でも変化幅に差があり、男性やアジア系で相対的な増加が目立つと報じられている。従来のBMI基準では「普通」とされた人の中に、内臓脂肪・腹部肥満が潜んでいた可能性が浮かび上がる。WCVB


4. 背景:BMIの限界に対する長年の批判

BMIは19世紀に考案された“身長と体重の比”に過ぎず、筋肉量や脂肪分布を区別できない。アスリートの中にも「BMI上は過体重」と判定される例は珍しくない。実際、五輪ラグビーのイロナ・メアー選手は「BMIでは私はオーバーウェイト。でも私はオリンピックに行く」と反論し、BMI議論に火をつけた。Popsugar


5. 医療現場の評価:76団体が支持

この枠組みは、米国心臓協会(AHA)や肥満学会(The Obesity Society)など少なくとも76団体が支持。ハーバードの公式記事も「BMI単独では見逃されるリスクを拾う」点を強調する。もっとも、定義の正式採用や臨床への実装には追加検証が必要だという慎重論も併記されている。Harvard Gazette


6. 公衆衛生への含意:医療アクセスと“線引き”の再設計

新定義は、疾患リスクの高い人に早期介入を促す一方で、対象が広がるほど「どこまで治療と呼ぶか」という線引きが問われる。近年は心不全や動脈硬化領域でも「肥満の個別最適なマネジメント」を掲げる文献が増え、治療の要否を“体重”ではなく“臓器リスク”軸で判断する流れが強まっている。日本心臓病学会


7. SNSの反応を読み解く

速報を受け、SNSは賛否のうねりに包まれた。

  • 肯定派:「BMIの誤差を正し、見逃しを減らす前進だ」。医学系メディアのポストには「腹部脂肪は別次元のリスク」というコメントが相次いだ。メディカルエクスプレス

  • 懐疑派:「“肥満”の医療化を拡大し、健康を病気にしてしまうのでは」。Redditでは「BMIは粗いが、結局は生活習慣が本丸」という議論が盛り上がる。Reddit

  • 実務派:「計測は腹囲やウエスト/身長比で十分。誰でも家で測れる」。コミュニティでは“WHtR<0.5を目安に”といったセルフチェックの共有も見られた。Reddit

  • 文化論争:アスリートがBMIに“反撃”する投稿は引き続き支持を集め、体型の多様性と健康評価の両立を求める声が強い。People.com


8. コストと保険の現実

対象者が広がると、薬物療法(GLP-1など)や栄養・行動療法の需要が増える。雇用主保険の世界では、GLP-1のカバー可否や利用管理を巡る試行錯誤が続き、保険料への波及も報告されている。公的保険は“減量目的”での包括的カバーに依然慎重で、企業・州・連邦の負担配分を含む政策議論は継続中だ。ebri.org


9. 生活者の実装ガイド:きょうからできる3つ

  1. 腹部指標を“見える化”:ウエスト/身長比(WHtR)はメジャーがあれば自宅で測定可能。0.5超は内臓脂肪のサインとされるため、継続モニタリングを。※個別の診断は医療機関で。JAMA Network

  2. “体重”ではなく“臓器と機能”を見る:息切れや睡眠時無呼吸、血圧・血糖の乱れなど、“負荷の兆候”があれば早めに受診。JAMA Network

  3. 治療は階段状に:食事・運動・睡眠を土台に、必要に応じて薬物療法や手術を含む選択肢を主治医と相談。心血管リスクの高い人は、専門ガイダンスの最新動向も参照したい。日本心臓病学会


10. メディア報道の読み方

『The Independent』は、BMIの限界や年齢層ごとの影響に触れつつ、新定義の狙いを「危険を見逃さないための再設計」として伝えた。記事は、研究チームの「これは衝撃的だ」というコメントを引きながら、定義の拡張ががんや心血管疾患など40以上の疾患リスクと直結する文脈を強調する。The Independent



取材メモ(データの出どころ)

  • 新定義の詳細と該当率の上昇:JAMA Network Openの研究(All of Usコホート、約30万人、従来42.9%→新定義68.6%)。JAMA Network

  • 高齢者・性別・人種の差、注目ポイント:地域メディア/国際紙の解説。WCVB

  • 支持団体・臨床区分(臨床的/プレ臨床的):MGBプレスリリース、ハーバード公表記事。マス・ジェネラル・ブラッカム

  • 背景文脈(BMI批判とスポーツ界):メアー選手の発信・報道。People.com

  • SNSの温度感:MedicalXpressのニュース投稿に対する拡散、Redditの関連スレッド。メディカルエクスプレス


結び

数字の“膨張”は、ただ人を不安にさせるためではない。臓器や機能の障害につながるリスクを把握し、必要な人に必要な治療を届ける——新定義の本質はそこにある。BMIという“ものさし”から、健康リスクの“地図”へ。私たちの体の見方が、いまアップデートされつつある。JAMA Network


参考記事

「肥満の新しい定義を満たすアメリカの成人が劇的に増加:『これは驚くべきことです』」
出典: https://www.the-independent.com/life-style/health-and-families/obesity-definition-us-adults-bmi-b2846733.html

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