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Netflixは“TikTok化”しない — 「スワイプするだけで次の一本へ」:Netflixが縦型動画を広げる理由

Netflixは“TikTok化”しない — 「スワイプするだけで次の一本へ」:Netflixが縦型動画を広げる理由

2025年10月30日 00:22

1. 何が起きたのか——“縦型は拡大、でもTikTokとは戦わない”

10月28日(現地)に開催されたTechCrunch Disrupt 2025で、NetflixのCTOエリザベス・ストーンは、同社がモバイル向けの縦型動画実験を拡大していく方針を明らかにした。一方で、「TikTokのような短尺SNSと競合するつもりはない」とも明確に線引きしている。報道はTechCrunch本紙および提携媒体でも確認でき、位置づけは“短尺SNSへの参入”ではなく、作品発見の体験(ディスカバリー)を磨く実験だと伝えられた。 テッククランチ


この文脈は、2025年5月に同社がモバイルアプリでTikTok風の縦型フィードをテストすると発表していた流れの延長線上にある。縦スクロールでクリップを見て、そのまま本編再生・保存・シェアへと遷移できる設計だ。 Reuters


2. 背景にある“発見のUX”再設計

春の発表時、米メディアはこの縦型フィードを**「作品への導線を短くするためのUI」と説明していた。Netflixは過去に「Fast Laughs」(2021年)や「Kids Clips」**で、短尺クリップの効用を検証しており、今回の拡大は“ジャンル限定の実験”から“横断的な導線”へと踏み出すものだ。 The Verge


また、同時期にTVアプリの大規模リデザインや**自然言語で探せる検索(iOS向けAIサーチ)を打ち出すなど、“次に観るまでの摩擦を減らす”**という一貫した方向性が読み取れる。 Reuters


3. CTO発言のニュアンス——“短尺そのものが目的ではない”

今回のDisrupt登壇で、ストーンは**「縦型は使われる瞬間が違う」というモーメント発想を強調した。すなわち、長編を腰を据えて観る時もあれば、移動中に“スナッカブル(ひと口サイズ)”なクリップを眺めたい時もある。Netflixはどちらの瞬間にも寄り添えるUIとコンテンツの組み合わせ**を模索している、という整理だ。インドのStoryboard18などでも、その趣旨と「TikTokとは競わない」スタンスが繰り返し報じられている。 Storyboard18


さらに、インド系メディアやテック系メディアの報道では、実験は2026年まで続くとのトーンが共有されている。短期で一気にプロダクト化するのではなく、ABテストを積み重ねる姿勢だ。 マネーコントロール


4. “縦型ミニドラマ”の台頭とNetflixの距離感

ここで混同しがちなのが、縦型ミニドラマ(アプリ発の短尺連ドラ)市場との関係だ。近年、この領域は急成長し、専業アプリがHuluの月間アクティブユーザーを上回るなど存在感を増している。だがNetflixは、これと真正面から競う意思は明示していない。同社の縦型はまず**“発見と導線”の最適化**が主眼で、UGCプラットフォーム型や縦型連ドラ専業アプリと同じ土俵には立たないというメッセージが読み取れる。 The Washington Post


5. ビジネス的インパクト——広告、契約、制作ワークフロー

① 広告(AVOD)
「クリップ→本編」の遷移が滑らかになるほど、広告付きプランの在庫価値は上がる。ユーザーが“とりあえずスクロール”する滞在時間の増分は、広告接触の機会となる。一方で、SNS的な“無限スクロール”に最適化しすぎると、本編完走率が落ちるリスクもある。ここは推薦・頻度上限・本編誘導UIのチューニングが鍵だ。


② 作品契約・権利
縦型クリップをどこまで二次利用できるかは、タレント契約や版権に影響する。本編の抜粋時間・音楽権利・国別権利など、権利設計の再整理が必要になる可能性が高い。


③ 制作ワークフロー
トレーラー/ティーザーを“縦型前提”で同時制作する動きが強まるだろう。YouTube ShortsやReelsで**“フックの最初の3秒”**が重視されるように、クリップ編集の専門職が相対的に重要になる。


6. SNSの反応まとめ——歓迎と警戒が併走

 


今回のニュースに対するSNSの反応は、大きく**「発見がラクになるから歓迎」と、「プラットフォームのTikTok化への警戒」**の二極に割れた。テック系メディアのソーシャル投稿は素早く拡散し、論点は主に以下に収れんしている。 X (formerly Twitter)


  • “これはSNS化ではなく、作品発見のUIだ”派:過去の「Fast Laughs」導入時にも、Redditで**“単なる発見機能”と擁護する声が目立った。今回も「空き時間にスクロールして保存→後で観る」**という使い方を支持する投稿が散見される。 Reddit

  • “TikTok化が嫌だ”派:縦型UIの中毒性や視聴の細切れ化への懸念は根強い。プラットフォーム横断で縦型フィードが拡散すること自体に批判的な意見も続く。 Reddit


メディア側の論調も「TikTokをコピーするのではない」というNetflixの主張を伝えつつ、**“スナッカブル”**な導線づくりという戦略意図を評価する向きがある。 AV Club


7. 競合環境——“フィード化”は業界の共通課題

2025年は、多くの巨大プラットフォームが縦型の“フィード化”に舵を切った年でもある。X(旧Twitter)やBlueskyが動画タブや専用フィードを押し出すなど、**「スワイプで見つかる」**体験は標準装備になりつつある。Netflixの試みも、その大きな潮流の中に位置づけられる。 The Verge


8. ユーザー体験はどう変わるか——3つのシナリオ

シナリオA:発見時間の短縮
アプリ起動→縦スクロールのクリップ→ワンタップ再生が最短経路になる。迷子時間(何を見るか悩む時間)が減ることで、視聴セッション数の増加が見込まれる。 The Verge


シナリオB:保存行動の増加
その場で観ない場合でも**「My List」への即時保存が増え、後追い視聴が伸びる。これは広告在庫とレコメンド精度**にも寄与する。 The Verge


シナリオC:クリップ最適化の進行
編集の一貫で縦型クリップ専用の“フック作り”が進む。トンマナは作品の世界観を損なわない範囲で、最初の数秒で魅せることが重要になる。


9. 編集部視点——“縦の波”にどう乗るか

最短導線 × 本編完走の両立が鍵だ。永遠スクロールの**“沼”に寄せすぎれば、本編視聴のダメージになる。Netflixが“TikTokとは競わない”と明確に語るのは、導線最適化と本編価値の保持**のバランスを取るという意思表示でもある。 テッククランチ


一方で、縦型ミニドラマ市場の伸長は、短尺で物語を完結させる習慣を育てている。Netflixが将来的にオリジナル縦型の実験へと踏み込むのか、当面はディスカバリー強化に徹するのか——2026年までの実験のさじ加減が注目点だ。 The Washington Post


10. チェックすべき“次の一手”

  • テスト拡大の地域と配信比率(どの国・どのセグメントから広げるか)

  • Kids/アニメ/ドキュメンタリーなどジャンル別のクリップ最適化

  • 広告付きプランでの計測設計(クリップ→本編の増分ROAS)

  • 権利処理の標準化(クリップ長・音楽利用・地域制限)

  • UIガードレール(本編回帰の強い動線/スクロール上限/“今すぐ再生”の視認性)



参考・一次情報

  • TechCrunch(経由配信含む):**「Netflix CTO、縦型動画実験の拡大。TikTokと競わない」**の要旨。 テッククランチ

  • Reuters:モバイルの縦型フィード試験とTVアプリ再設計/AI検索の発表(2025年5月)。 Reuters

  • The Verge:縦型フィードのUI詳細、過去のFast Laughs/Kids Clipsの系譜。 The Verge

  • A.V. Club:**“コピーではない”**というスタンスと“スナッカブル”の文脈。 AV Club

  • Washington Post:縦型ミニドラマ市場の急伸という業界背景。 The Washington Post


付録:SNSの声(傾向)

  • 支持派:「空き時間にスクロールして、そのまま保存できるのは便利」——過去の「Fast Laughs」時の議論でも、**“発見UIとして有用”**という評価が多数。 Reddit

  • 懸念派:「縦型の常時スクロールは中毒的。映画体験が薄まる」——縦型フィードの中毒性全般を問題視する投稿群。 Reddit

  • メディア発信:TechCrunchや各社のX/LinkedIn投稿が拡散し、議論のトリガーに。 X (formerly Twitter)


参考記事

NetflixのCTOは、縦型動画の実験をさらに行う予定だが、TikTokと競争するつもりはないと述べた。
出典: https://techcrunch.com/2025/10/28/netflix-cto-says-more-vertical-video-experiments-are-coming-but-streamer-is-not-competing-with-tiktok/

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