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“子どもを産まない”という選択の行きつく先――人類100年絶滅シミュレーション

“子どもを産まない”という選択の行きつく先――人類100年絶滅シミュレーション

2025年06月15日 01:32

1. 8 billion からゼロへ――Live Scienceの警鐘

2025年6月14日に公開されたLive Scienceの記事は、もし世界中で「今日から出産ゼロ」を選択したら何が起きるのかをシンプルに試算した。人類学者マイケル・A・リトル教授は「100年以上生きる人はごくわずか。出生が止まれば100年で人類は消える」と断言する。livescience.com

記事はまず「人口減はゆっくり始まり、やがて急峻な崖になる」と説明する。高齢者が順番に亡くなり、若者が不足すると食料生産や医療供給を支える労働力が崩壊し、文明自体が70〜80年で立ち行かなくなるという。livescience.com


2. 想定される“出生ゼロ”トリガー

同記事が挙げた主因は2つ。第一に「全員を不妊化するパンデミック」の可能性――遺伝毒性ウイルスや化学汚染で世界規模の不妊が起きる設定だ。第二は「全面核戦争で生殖世代が全滅」するシナリオ。いずれもSFのようでありながら、核抑止やゲノム編集の暴走をめぐる現実の議論と地続きだ。livescience.com


3. 国際人口動態と日本の“超少子高齢社会”

国連人口推計によれば、世界人口は2080年代に100億人でピークアウト、その後減少が始まるとされる。livescience.com
ただし低出生率は先進国で先鋭化しており、韓国・イタリアでは合計特殊出生率が1.0を割り込む。日本も1.20(2024年速報値)と危険水域にある。


日本国内では「生まない自由」をめぐる議論がヒートアップしている。反出生主義を紹介する記事では「生に伴う苦痛が快楽を上回るなら生まれない方が良い」といった極論も取り上げられた。encount.press


4. SNSが映す本音:生む権利 vs. 生まない自由

X(旧Twitter)やはてな匿名ダイアリーでは、《子ども産まなくてよかった》《この国に未来はないから産めない》という声が数多く共有されている。一方、《社会が回らなくなる》《年金が誰も払えない》と危機感を訴える投稿も急増。anond.hatelabo.jp


Yahoo!知恵袋では「人類絶滅に惹かれるが自分は死にたくない」というアンビバレントな相談がバズり、「安心して産める社会こそ絶滅回避策」というアンサーが支持を集めた。detail.chiebukuro.yahoo.co.jp


5. 若者が先に減る――インフラと文明の臨界点

出生ゼロの世界では「人口ピラミッドが逆三角形」では済まず、若年層がまるごと消える。教授は「食料生産・物流・医療を担う層が不足すると、物資不足は人口減少より先に襲う」と分析。livescience.com
日本の農林水産省の統計でも、基幹的農業従事者の平均年齢は68歳を突破。仮に出産が途絶えなくても、高齢化だけで食料自給が危うい現実が浮き彫りになる。


6. 男性不妊・精子減少というもう一つのカウントダウン

記事は「男性の不妊率の上昇」を複合要因の一つに挙げる。環境ホルモンや生活習慣の影響で平均精子数が半減したとの報告もあり、不妊治療技術の進歩を上回るペースで生殖能力が低下すれば“静かな出生停止”が進行しかねない。livescience.com


7. ネアンデルタール人と“再生産力”

絶滅の先例として教科書的に語られるのがネアンデルタール人。現生人類との競争で「再生産力」が劣ったことが滅亡要因の一つとされる。livescience.com
人口サイズよりも「次世代を生み育てられる社会構造」が存亡を分けた点は、現代に重なる示唆を与える。


8. 日本で進む“ソフト絶滅”シナリオ

近年メディアは「日本人絶滅シナリオ」をしばしば報じる。合計特殊出生率が1.3未満のまま推移すると、22世紀初頭には総人口が5,000万人を切るという内閣府試算もある。社会保障、地方自治、防衛体制など「人がいないと成り立たない仕組み」が次々に危機域へ突入する。courrier.jp


9. 反出生主義 vs. 出生奨励――論争の論点整理

  • 倫理観の対立

    • 反出生主義は「生は苦痛が本質」「誕生自体が害悪」と主張する。encount.press

    • 出生奨励派は「社会存続には再生産が不可欠」「幸福な体験も生には含まれる」と反論する。

  • 資源・環境

    • 地球環境を守るためには人口を減らすべきという意見と、技術革新で資源制約を乗り越えられるという楽観論が並存。

  • 社会制度

    • 保育・住宅・教育コストを下げ「産みたい人が安心して産める環境」を整備できるかが中立派の焦点。


10. “絶滅回避”のために――提案と展望

  1. 気候変動と安全保障のリスク低減
    パンデミックや核戦争を防ぐ国際協調は、「出生ゼロを招く大惨事」を未然に防ぐ。livescience.com

  2. 不妊治療・生殖医療とジェンダー平等の推進
    男女ともに生殖能力を守る医療アクセスの平等化が重要。

  3. 移民と多文化共生
    国内出生数では補いきれない労働人口を維持する現実策。

  4. AI・自動化による労働代替
    社会の「若者不足」を技術で緩和するが、完全代替は難しい。

  5. 反出生主義との対話
    「産む・産まない」の選択を尊重しつつ、社会的サポートを拡充し“産まない方が合理的”と感じる要因を減らす。


11. 終わりに:ベビーを迎えるか、文明を手放すか

Live Scienceの記事は、単に恐怖をあおるシナリオではなく「文明は若者と多様性に支えられている」という当たり前の事実を突きつける。日本では低出生率と高齢化がすでに“静かな絶滅”を進めており、出産ゼロがフィクションでなくなるリスクは意外と近い。
子どもを産むか否かは究極的に個人の決断だ。しかし社会全体で支え合わなければ、次世代に文明を手渡すことすら不可能になる。100年後の地球に人間という種が存在するか――その分岐点を、私たちは今まさに歩いている。livescience.comanond.hatelabo.jpencount.press



参考・出典

  • Live Science “How long would it take for humans to go extinct if we stopped having babies?”(2025-06-14)livescience.com

  • 日本語訳記事「もし人類が子供を産まなくなったら…」(Archive4Kids, 2025-06-11)archive4kids.ever.jp

  • ENCOUNT「反出生主義と少子化」(2024-10)encount.press

  • はてな匿名ダイアリー「子供産まなくてよかったです、マジで」(2023-06)anond.hatelabo.jp

  • Yahoo!知恵袋「人類の絶滅について考えてしまう」(2023-11)detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

  • Courrier Japon「海外メディアが描く『日本人絶滅』」(2018-02)courrier.jp

参考記事

人類が子供を産むのをやめた場合、絶滅するまでどれくらいの時間がかかるでしょうか?
出典: https://www.livescience.com/archaeology/human-evolution/how-long-would-it-take-for-humans-to-go-extinct-if-we-stopped-having-babies

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