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8月の飲食料品値上げは「1010品目」—前年同月比1.5倍・平均11%上昇、10月は“再ラッシュ”の見込み

8月の飲食料品値上げは「1010品目」—前年同月比1.5倍・平均11%上昇、10月は“再ラッシュ”の見込み

2025年07月31日 19:21

1. いま何が起きているのか(概況)

帝国データバンクが主要195社の家庭用中心の価格改定動向を集計した結果、2025年8月の値上げは1010品目。前年8月比+52.8%、平均の値上げ率は11%でした。単月の値上げ件数は3か月連続で1000品目超、今年1月以降は8か月連続で前年同月を上回る“高止まり”の局面が続いています。



分野別の内訳

  • 調味料:470品目(だし、ポン酢、各種たれ等)

  • 乳製品:281品目(生乳取引価格の引き上げを受け、牛乳・チーズ・ヨーグルトなど幅広く)

  • 加工食品:109品目(冷凍食品、包装餅など)

  • 酒類・飲料:88品目

  • 菓子:17品目

  • 原材料:45品目
    — 8月分の合計が1010品目。



2. 背景:なぜ値上げが続くのか

2025年の値上げ要因は、モノ・サービス由来の内生的コスト増の影響が相対的に拡大。具体的には以下が主要因です(※品目数ベース、1–11月判明分)。

  • 原材料高:97.2%

  • 物流費:80.0%

  • エネルギー(光熱費):66.5%

  • 包装・資材:59.4%

  • 人件費:53.9%

  • 円安(為替):12.2%

    いずれも半数超で、複合要因として重なっているのが実情です。



3. 具体例:8月に値上げが目立つ商品群

8月は乳製品の一斉改定が目立ちます。大手乳業(例:明治、森永乳業、雪印メグミルク)で牛乳・ヨーグルトなどの価格引き上げ、冷凍食品大手(例:ニチレイフーズ)や米菓メーカー(例:岩塚製菓)も原材料高を背景に改定を予定。**「調味料」**では、だし、ポン酢、各種たれの改定が相次ぎます。 FNNプライムオンライン



4. 時系列で見る値上げの波

  • 単月1000品目超:5月以降、単月での値上げ規模が再び拡大し、8月は3か月連続で1,000品目超。

  • 前年同月超の継続:1月以降8か月連続で前年を上回り、2022年の統計開始以降で最長を更新。

  • 通年の判明分:2025年1–11月の公表分は累計1万9416品目(平均値上げ率15%)に到達。前年通年(1万2520品目)比で+55.1%。



5. この先の見通し:10月は“半年ぶりのラッシュ”へ

TDBは、10月の値上げ予定が3,000品目超と見込まれ、今年4月(4225品目)以来の大波になる可能性を指摘。2025年通年は年間2万品目台へ確実に到達、動向次第で2022年(2万5768品目)並みも視野としています。値上げの動きは、一時的な対処から恒常的なコスト増を織り込む戦略へシフトしつつある点に注意が必要です。



6. 家計への影響と、今日からできる対策(実践ガイド)

(1) 単価の“見える化”と置き換え

  • 100g/100ml単価を必ず比較。調味料は大容量・詰替え用が有利な場合が多い。

  • 乳製品は、ブランドを横断して“たんぱく質当たり単価”など機能指標で比較。


(2) PB(プライベートブランド)と多頻度買いの最適化

  • PBは原価構造がシンプルで価格最適化が速い。ただし容量や成分の違いを確認。

  • 牛乳・卵・豆腐など“定番”はチラシ最安日+ポイントアップ日に集中購入。


(3) まとめ買い&冷凍・常備菜

  • 冷凍野菜・パックご飯・冷凍うどんは価格の安定弁。特売時に“1か月分の下処理”を。

  • シチュー・カレー・ボロネーゼは一度に3日分作り、小分け冷凍でガス代も節約。


(4) 代替素材の活用

  • 動物性たんぱくの価格上昇が続く局面では、豆腐・納豆・鶏むね・卵をベースに。

  • 乳製品高騰時は、スキムミルクやヨーグルトメーカーの活用も検討。


(5) “外食の賢い使い分け”

  • 週1回の外食をランチ帯にシフト。テイクアウトはクーポン+事前注文で待ち時間も節約。


(6) 光熱費・調理プロセスの見直し

  • 沸点到達後は弱火維持、圧力鍋・電子レンジ併用で加熱時間を短縮。

  • 食洗機・乾燥機の深夜運転(電気料金メニュー次第)でトータルコストを削減。


(7) サブスク・会員特典の棚卸し

  • ネットスーパーやドラッグストアの定期便割引/送料無料ラインを組み合わせて“月の下限コスト”を設計。



7. 小麦価格の動き:一部コストの緩和材料も

政府が製粉会社に売り渡す輸入小麦の政府売渡価格は、2025年4月期に平均4.6%引下げ。これは年2回の相場連動制に基づく改定で、製粉各社は品目に応じた小麦粉卸価格の見直しを進めています(例:鳥越製粉は7月10日納品分から業務用小麦粉を55~65円/25kg値下げ)。ただし、物流費・人件費など他コストが上昇しているため、即座に店頭価格全般が下がるとは限りません。



8. 物価動向と“買い場”:どこで息継ぎが起きるか

  • 調味料:原材料と資材の複合要因が強く、在庫回転の遅いアイテムは価格の下げ戻しが鈍い傾向。

  • 乳製品:生乳取引価格の改定が波及。特売の周期(週末・月初)を読み、ヨーグルトの大容量化などで調整。

  • 冷凍食品:原材料・為替の影響を受けつつも、メーカーの販促でローテーション特売が出やすい。



9. 小売の値付け戦略を踏まえた“買い方フレーム”

  1. 定番は“基準価格”をメモして相場観を養う

  2. 週次チラシ+アプリ特典+コード決済のポイント重ねで“実質価格”を下げる

  3. 在庫日数の上限(例:乳製品は1~2週、乾物は1~2か月)を決め、食品ロスをゼロに

  4. **調味料は棚替え期(季節の変わり目)**の在庫処分を狙う

  5. PB⇄NBを用途で使い分け(味のキモはNB、汎用はPB)



10. Q&A:よくある疑問

Q. 値上げの“終わり”はいつ?
A. 10月に3,000品目超の見込みで、少なくとも秋までは上昇圧力が継続。原材料・物流・人件費要因が高止まりのため、全面的な“値下げトレンド”への転換は時期尚早です。


Q. 乳製品はどのように乗り切る?
A. “まとめ買い→冷凍”が難しいアイテムのため、特売周期の把握と大容量のシェア(家族・職場)で単価を下げる。ヨーグルトはプレーン+自家フレーバーでコスト/糖分も調整。


Q. 麺や粉ものは安くなる?
A. 小麦の売渡価格は下がったものの、総コストは上昇しており、限定的・段階的な還元に留まる公算。業務用からの波及や販促期に注目。



11. まとめ(要点)

  • 8月は1010品目、前年同月比約1.5倍、平均+11%。調味料・乳製品が中心。

  • 値上げの主因は原材料高・物流費・エネルギー・包装資材・人件費の複合。

  • 10月は3,000品目超の見込みで、今秋は再び“値上げラッシュ”へ。

  • 家計は単価比較×PB×冷凍/常備菜×光熱費見直しで“実質値上げ”に対抗。

  • 小麦関連は一部コスト緩和も、総コスト高で広範な値下げ転換はまだ先。




参考記事・出典一覧

  • 帝国データバンク「食品主要195社 価格改定動向調査 ― 2025年8月(特設ページ)」

  • 帝国データバンク「同・詳細PDF(2025/07/31)」

  • 毎日新聞「8月の食品値上げ1000品目超 コスト高、10月も急増予想」

  • TBS NEWS DIG「8月は食品1000品目超が値上げ、平均11%」

  • FNNプライムオンライン「8月1日から1000品目超の食品値上げ…乳製品や冷凍食品など」

  • 帝国データバンク[公式X]告知ポスト

  • 農林水産省「輸入小麦の政府売渡価格の改定について(令和7年4月期)」

  • 鳥越製粉「業務用小麦粉 価格改定のお知らせ(2025/04/18)」



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