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イーロン・マスク氏が警告する、トランプ税制改革の影響と電気自動車の未来「#SlimBeautifulBill」戦争

イーロン・マスク氏が警告する、トランプ税制改革の影響と電気自動車の未来「#SlimBeautifulBill」戦争

2025年06月30日 11:54

▍第1章 “突然死”したEVクレジット

クレジット撤廃案は共和党上院議員ジョン・バラッソ氏らが提出した修正案で、①新車・中古車のEV購入税額控除を180日で終了、②リース車のクレジットは9月30日で失効、③EV充電器や家庭用蓄電池の投資控除も段階的廃止──という3本柱だ。上院案は下院よりさらに前倒しで、9月30日以降のEV購入は即時0ドルとなる。reuters.comelectrek.co


▍第2章 マスクのX連投と“ポリティカル・スーサイド”発言

マスク氏は28日夜から29日朝にかけ計37件の投稿を連投。「共和党は化石燃料と向き合う最後のチャンスを捨てた」「これはGOPにとって政治的自殺行為だ」と書き込み、フォロワー1.9億人を動員して上院議員に電話を掛けるよう呼びかけるテンプレートまで配布した。ndtvprofit.compolitico.com


▍第3章 トランプ陣営の反撃

トランプ氏は29日午前ホワイトハウス前で記者団に「彼(マスク)は政府職を辞めた途端に狂った」と発言、「テスラとの防衛・宇宙関連契約を洗い直す」と牽制した。共和党全国委員会(RNC)は同日、#SlimBeautifulBill の公式ロゴを公開し「補助金に頼らない“スリムな美しい法案”」とPR。両陣営はわずか10時間で計5回の声明と動画を放ち、ニュースサイクルを支配した。irishtimes.comcbtnews.com


▍第4章 相場が示した“政策プレミアム”の崩壊

6月30日の米株市場でテスラ株は前日比▲14.3%、時価総額で1,500億ドルが蒸発し、1日下落額として同社史上最大となった。NASDAQ指数も▲3.1%と連れ安。アナリストは「EVクレジットの剥落で2026年までにテスラ利益が累計38億ドル減少」と試算する一方、フォードやGMも同日▲7〜9%下落した。reuters.comreuters.com


▍第5章 SNSの熱狂と世論の分断

SNS分析会社NewsWhipによると、28〜30日で関連投稿約240万件、総インプレッション45億。感情分析では**ネガティブ41%/ポジティブ33%/中立26%**と拮抗し、共和党支持層ほどポジティブが高い傾向が出た。ハッシュタグ別では

  • #KillTheBill … 98万件(主に環境NGO・EVオーナー)

  • #SlimBeautifulBill … 64万件(保守系シンクタンク・石油業界)

  • #CutThePork … 41万件(財政保守派)
    が上位。twitter.com


▍第6章 供給網と雇用への影響

調査会社IHS Markitは、クレジット廃止で2030年の米EV新車シェアが「48%→42%」に低下し、27万人の雇用が失われると推計。とりわけバッテリーサプライチェーンが集中するネバダ州とテキサス州で最大12万人の雇用リスクが指摘された。businessinsider.comreuters.com


▍第7章 国際的波紋

EUのティメルマンス気候委員は「米国がEV支援をやめれば、EUは炭素国境調整措置(CBAM)の適用を拡大せざるを得ない」と発言。カナダのフリーランド副首相も「対抗関税の可能性」を示唆した。結果的に同法案は貿易摩擦と産業政策競争を激化させる誘因となっている。carscoops.com


▍第8章 産業界のロビー戦

米IT・自動車・再エネ70社は29日、新団体**「Tech4Future」を立ち上げ、5億ドル規模のロビー資金を投入して「クリーン雇用防衛キャンペーン」を展開すると発表。初動として22の上院選“激戦区”**でテレビ広告を流し、共和党温厚派に揺さぶりをかける。caranddriver.com


▍第9章 法案の行方

法案は上院通過後、独自修正を加えた下院版との調整が必要で、最速でも7月3日深夜の再採決→4日午前の大統領署名が想定される。ただ共和党内でも財政タカ派や自動車労組系議員から反対が出ており、**「EV条項だけ分離採決すべき」**との動議も浮上。政権とテスラのパワーゲームは今後も続く。cbtnews.com


▍結語

今回の衝突は単なるマスクvs.トランプではなく、**「補助金依存からの脱却」対「グリーン産業育成」**という米国の進路選択を映し出す。補助金を打ち切り自由競争を促すのか、あるいは競合国に対抗し“国家資本主義”を進めるのか。法案可決の瞬間、米国はエネルギー・雇用・地政学の三位一体で歴史的な岐路に立つことになる。



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