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夏時間の是非:人間の体内時計に逆らう現代の習慣とは? - 時計より体内時計

夏時間の是非:人間の体内時計に逆らう現代の習慣とは? - 時計より体内時計

2025年11月04日 00:08

冬に“減速”する権利――サマータイムが人間と自然に逆行する理由

米国の多くの地域では、2025年11月2日(日)午前2時に時計の針を1時間戻し、夏時間(DST)が終了した。暦の上では「1時間得」だが、毎年繰り返されるこの行事は本当に私たちの暮らしを豊かにしているのだろうか。最近の論考は、夏時間が「人間の自然」に反しているという強い問題提起を投げかける。そこには、自然のリズムに合わせて生きることを重視する先住民の視座や、資本主義と労働時間の関係への批判が含まれている。CBSニュース


先住民の暦が教える「季節に任せる」知恵

論考の骨子は明快だ。生き物は明るい季節に活動を増やし、暗い季節に活動を落とす。冬に休み、夏に花開く。人間も例外ではない――むしろ自然と強く結びついている。にもかかわらず、私たちは時計をいじり、夜明けでも黄昏でもない「人工の時間」に自らを合わせているのではないか。先住民の知は、会合を「木曜日の4時」ではなく「次の満月」に開く、といった形で、天体と地上の循環に時間を結びつけてきた。時間は“管理する対象”ではなく、いのちの循環そのものなのだ、というわけだ。FlaglerLive


“9時から5時”が前提の制度

夏時間の本来の目的は「日照を節約する」ことだが、実際に恩恵を受けるのは定時のオフィスワーカーが中心だ。夜勤やケア労働のように、季節や時間帯を問わず社会を支える仕事は、制度設計の視界から外れがちである。結果として“誰の時間を、何のために、どの季節でも同じだけ働かせるのか”という問いが浮き彫りになる。時間を数値化し生産性で測る発想は便利さをもたらした一方、仕事時間と生活時間の境界を曖昧にし、過労と消費を加速させる。論考は、この「時間の物象化」が自然の有限性と矛盾すると指摘する。FlaglerLive


法制度の現在地:恒久化は“まだ”

「もう時計をいじりたくない」という世論のうねりは大きい。米連邦議会には2025年会期でも夏時間を恒久化する「Sunshine Protection Act(H.R.139)」が再提出されたが、可決には至っていない。恒久化には議会の立法が必要で、政治的な合意形成は道半ばだ。つまり、少なくとも当面は「春に進め、秋に戻す」季節行事が続く見通しである。Congress.gov



SNSの反応を読み解く:賛否と“ネタ化”の三層構造

 


夏時間の最終日が近づくと、X(旧Twitter)やInstagramには「フォールバック」告知が溢れる。テレビ局の公式アカウントが「今週日曜に1時間戻ります」とリマインドを出す一方、タイムラインはミームで賑わい、世論調査や投票も繰り返される。文化としての“ネタ化”、実務上の困惑、制度への疲労感――反応は大きく三層に分かれる。X (formerly Twitter)


  1. 実務派:体内時計と生活の乱れを懸念
     「睡眠が崩れる」「子どもの寝かしつけが地獄」という声は毎季節の定番だ。健康番組や公衆衛生メディアも、就寝・起床時間を15分刻みでずらす“ソフトランディング”を勧める。これは体内時計(概日リズム)への負荷を抑えるためで、特に秋の移行後は夕暮れが早まり情緒にも影響しやすい。The Guardian

  2. 制度疲れ派:恒久化か廃止か
     毎年の“時計いじり”にうんざりする声は強い。春の「1時間失う」局面ではとりわけ反発が高まり、オンライン上の大規模投票やアンケートが拡散する。2025年3月、X上の大規模投票が話題になり、メディアも「夏時間の是非を巡るオンライン反発」を伝えた。反対多数の結果や、「春の前進」をやめるべきだとの意見が可視化された。yahoo.com

  3. ネタ派:ミームと“時差ボケ”自虐
     “1時間の旅”や「車の時計は放置でOK?」など、定番の自虐ネタが毎年TLを席巻する。こうしたミームの拡散は、制度そのものへの批評とユーモアが同居する「年中行事化」を物語る。パレード


「自然の速度」を取り戻すために――実践のヒント

  • 外光基準の一日をつくる
     朝は5~10分でも屋外の自然光を浴びる。夜は就寝90分前から強い光を避け、端末の使用を控える。移行週は15分ずつ起床・就寝をスライド。The Guardian

  • 予定の“余白”を確保
     移行前後1週間は、会議や通学の開始時刻をゆるめに設定。家庭では子どもの寝かしつけや朝支度にバッファを取る。pbs.org

  • コミュニティの暦を見直す
     地域行事の開始を「日没後すぐ」「日の出後1時間」など外光ベースで提案し、冬は思い切って短時間・少密度に。先住民の暦に学ぶ“季節とともに働き、暮らす”発想は、過密スケジュールに風穴を開ける。FlaglerLive


結語:節約すべきは「日照」ではなく「自分のいのちの燃料」

夏時間は、9時から5時の世界に少し長い夕暮れをもたらす仕掛けだ。しかし私たちは、自然の有限性と自分の体内時計という“生態系”のなかに生きている。冬に減速し、春に加速する。季節のリズムを尊び、休むこと・介護すること・育てることを「生産性」と同じ重みで評価する。――そんな価値観の転換こそ、時計の針をいじる以上に、私たちの生活を持続可能にするはずだ。FlaglerLive


参考記事

夏時間は人間の自然に反している
出典: https://flaglerlive.com/daylight-saving-nature/

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