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心臓発作と脳卒中の99%を引き起こす4つの主要要因とは?予防と早期発見の重要性 : 心臓発作と脳卒中のほとんどは予告されていた

心臓発作と脳卒中の99%を引き起こす4つの主要要因とは?予防と早期発見の重要性 : 心臓発作と脳卒中のほとんどは予告されていた

2025年10月15日 01:08

なぜ今「99%」が話題なのか

2025年9月29日にJournal of the American College of Cardiology(JACC)に掲載された国際共同研究は、韓国の国民健康保険データと米国の多民族縦断研究(MESA)を合わせ、数百万人規模・最長20年の追跡から導いた結論を公表した。結果は明快だ──心筋梗塞・脳卒中・心不全の発症者の99%以上が、発症前に少なくとも一つ、血圧・脂質・血糖・喫煙のいずれかが“最適”ではなかった。研究グループはノースウェスタン大学と延世大学が中心で、プレスリリースでも「ほぼすべてのイベントは“前触れ”を伴う」と強調している。PubMed


4つの赤信号:どれが最も多いのか

WELTの報道によれば、最も頻度が高かったのは高血圧で、米韓いずれの集団でもイベント経験者の93%以上が発症前に高血圧を有していた。また、60歳未満の女性でも95%以上が4因子のいずれかに該当していたという。つまり「若い女性だから安心」という神話も、データの前では崩れる。DIE WELT


“非最適”という落とし穴──診断未満でも油断禁物

この研究のキーワードは「nonoptimal(非最適)」。診断基準を超える“病気レベル”でなくても、最適値から外れている状態が長く続けば、危険は静かに積み上がる。JACCの論評は、だからこそ早期のリスク管理が肝心だと訴える。PubMed


巨大データが補強した“古典”

実は「大半は予防可能な因子で説明できる」という潮流は新しい発見ではない。INTERHEART(2004)は9つの修正可能因子が初発心筋梗塞のリスクの>90%を説明し、INTERSTROKE(2010/2016)も10因子で脳卒中リスクの約90%を説明すると示してきた。今回のJACC研究は対象と時代を更新し、「非最適レベルという現代的なグラデーション」を加えて、その実像を可視化したと言える。PubMed


研究が教える3つの実践ポイント

  1. 血圧は“正常高値”から管理する。 家庭血圧で朝晩測定、平均を記録。上が130mmHg前後から生活改善・受診の検討を(高血圧治療ガイドラインやJACCの総説もリスクベース管理を推奨)。ジャパンアメリカン心臓協会

  2. LDL-CとHbA1cを“定点観測”。 年1回の健診だけでなく、治療中なら3–6か月ごとのフォロー。

  3. タバコは“完全禁煙”。 加熱式でも血管内皮機能の悪化が報告される。禁煙外来やニコチン代替療法の併用を。

※本文は一般的情報であり、個別の医療判断は必ず医師に相談してください。


SNSの反応をざっくり可視化

  • 肯定派:「“突然”は神話だった。家庭血圧と年1〜2回の採血でかなり減らせる」

  • 懐疑派:「“99%”は強すぎ。遺伝、慢性ストレス、社会経済要因などはどう扱った?」

  • 実務派:「“診断未満の非最適”を放置しない運用が大切。保険・健診の設計を変えるべき」

  • 政策派:「職域・学校での血圧測定の常態化、禁煙支援、減塩・運動の環境整備を」

こうした議論は、論文著者が強調する「非最適レベルでも介入価値がある」というメッセージと響き合う一方で、「99%=すべて予防可能」と誤読しない注意喚起にもつながっている。STAT


よくある誤解と限界

  • 「99%は完全に防げる」ではない。 研究は**関連(前駆的存在)**を示すもので、因果と完全予防を保証するものではない。PubMed

  • 他の因子が不要になったわけではない。 食事、運動、肥満、ストレス、社会的決定要因なども、既存研究で心血管リスクに関与。PubMed

  • 測定と診断閾値の問題。 たとえば家庭血圧と外来血圧、白衣効果など測定のバイアスは残る。

  • 外挿には注意。 データは韓国と米国が中心。他地域では民族差・医療アクセス差が成績を左右しうる。


それでも「今できること」

  • 今日から1週間の家庭血圧ログをつける

  • 最近のLDL-C/HbA1c値を確認し、未測定なら採血を予約

  • 禁煙の意思表示を周囲に宣言し、サポートを得る

  • “ちょい足し運動”(通勤で+10分歩く、階段を選ぶ)と減塩をセットで


まとめ

この研究は、「心血管イベントはほとんどが“予兆つき”」という厳しくも希望に満ちた事実を再確認させた。非最適の段階で動けば、99%の“前触れ”を治療や生活改善のチャンスに変えられる。問題は“あるかどうか”ではなく、“いつ気づいてどう動くか”だ。American College of Cardiology


参考記事

心臓発作と脳卒中の99%はこれらの要因に起因する - WELT
出典: https://www.welt.de/gesundheit/article68e6225e95122ee99c5cd747/herz-99-aller-herzinfarkte-und-schlaganfaelle-sind-auf-diese-faktoren-zurueckzufuehren.html

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