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実は“新参者”だったネコ:1万年一緒はウソだった?家ネコ誕生の意外なタイムライン

実は“新参者”だったネコ:1万年一緒はウソだった?家ネコ誕生の意外なタイムライン

2025年11月29日 17:35

「ネコは昔から人と一緒」…と思っていたら

家のソファで丸くなり、SNSでは日々バズり、テレビでも特集される。
現代の生活にネコはあまりに自然に溶け込んでいるので、「人とネコの歴史はさぞ長いだろう」と多くの人が思ってきました。


ところが最新の古代DNA研究は、そのイメージをあっさり覆します。
BBCが報じた新しい論文によると、「人とネコの“いまのような関係”が始まったのは、せいぜい3500〜4000年前にすぎない」というのです。BGNES


1万年どころか、歴史のスケールで見ればかなり「最近の出来事」。
私たちが「うちのコ」と呼ぶあの存在は、実は人類史においては“後からやってきた相棒”だったのです。



これまでの定説:1万年前、肥沃な三日月地帯で家畜化?

従来の教科書的な説明はこうでした。

  • 農耕が始まった約1万年前、レバント(現在の中東一帯)の農村で穀物倉にネズミが発生

  • ネズミを狙って野生のネコが人里に近づく

  • 人はネズミ退治役としてネコを“歓迎”し、次第に半野生→ペット化が進む

犬や家畜の多くがこの「農耕革命期」に人と関係を深めたため、ネコも同じタイミングだろうと考えられてきました。National Geographic


しかしこのストーリーには決定的な弱点がありました。
“それを裏付ける古代ネコのDNAデータがほとんど無かった”のです。



古代DNAが語る新ストーリー:出発点は北アフリカ

今回の研究では、ヨーロッパ・北アフリカ・アナトリア(現在のトルコ周辺)の考古学遺跡から見つかったネコの骨に含まれるDNAが大規模に解析されました。Science


その結果、次のようなストーリーが浮かび上がります。

  1. すべての現代のイエネコは、アフリカヤマネコ(Felis lybica)に由来

    • 骨のDNAと現代ネコのゲノムを比較したところ、家ネコたちは一つの野生種から分かれた“親戚一族”であることが再確認されました。BGNES

  2. 「本格的な家ネコ」は北アフリカで誕生

    • 家畜化の決定的な痕跡が見られるのは、農耕初期のレバントではなく、数千年後の北アフリカ、とくにエジプト周辺。

    • 古代エジプトの墓からは、人とともに埋葬されたネコやネコのミイラが多数見つかっており、「神聖な動物」として特別扱いされていたことがDNAデータとも合致します。BGNES

  3. ヨーロッパへの「上陸」は、たった約2000年前

    • ヨーロッパ各地で見つかる古代ネコの骨を調べると、「家ネコと言えるゲノム」を持つ個体が現れるのは、ローマ帝国期(1世紀〜)が最初。

    • つまり、ローマ人がエジプトなど北アフリカを支配し始めたころ、ネコもまた“ローマ人と一緒に”地中海世界へ旅をしたと考えられます。Sci.News: Breaking Science News

  4. その後、ローマ帝国と交易路に乗って世界へ拡散

    • 船の上ではネズミ対策として重宝され、港から港へと渡り歩く“船ネコ”に。

    • 陸ではシルクロードを通じ、ユーラシア大陸を横断していきました。BGNES

「気づいたらどこにでもいる」現代のネコのグローバル展開は、こうして始まったようです。



中国ではベンガルヤマネコが先輩だった

今回のBBC記事の背景には、もう一つ重要な論文があります。
それが、中国におけるネコの歴史を扱ったCell Genomics誌の研究です。セル.com


この研究によると――

  • 中国では約3500年前から、ベンガルヤマネコというヒョウ柄の小型野生ネコが、人間の集落の周辺に住みついていた

  • 人とベンガルヤマネコの関係は、「お互いあまり干渉しないけれど、ネコがネズミを食べてくれるので人間側は得をする」という“片利共生”に近い状態

  • しかし、このベンガルヤマネコは最後まで完全には家畜化されず、現在もアジア各地で野生のまま暮らしている

その後、**本当の意味での「イエネコ」**はシルクロード経由で中国に入り、これは今から約1400年前のことだと推定されています。セル.com


面白いことに、近年になってベンガルヤマネコとイエネコを交配させた結果生まれたのが、あの人気猫種「ベンガル」。1980年代に品種として公認された、比較的新しい“ブランドネコ”です。BGNES



「ネコは人に飼われたのか、人がネコに仕えたのか」――SNSの反応

このニュースは、BBCや各国メディアが報じたことで、SNSでも大きな話題になりました。Hacker News


1. 「やっぱりネコらしいよね」派

Hacker NewsやRedditなどの掲示板では、まずこんな声が目立ちます。Hacker News

  • 「1匹のネコでも懐くまで数年かかることがある。人類全体に懐くのに数千年かかったとしても驚かない」

  • 「うちの農場ネコは、ひたすら同じ穴を何時間も張り込んでネズミを待ち伏せする。あれを見てると『人類のために働いている』というより『自分のゲームを楽しんでいる』感じ」

いずれも要約ですが、「主導権はあくまでネコ側にある」という感覚が強くにじみ出ています。


2. 「ネズミ退治として本当に有能だったの?」という議論

同じくHacker Newsのスレッドでは、「ネコはペストコントロールとして役立つのか」が熱い議論に。Hacker News

  • 都市部の調査では、**ネコがいる地区のネズミが単に“姿を見せなくなるだけで、個体数が減っているとは言えない”**と指摘するコメント

  • それに対し、「農場や船の上では、訓練されたネコが特定の場所を根気よく見張り、大いに役立っている」と反論する声

ここから浮かび上がるのは、「ネコ=万能なネズミ駆除業者」というイメージは少し誇張気味で、実際には “場所とネコの性格次第” という現実です。


3. 「エジプト説ふたたび?」科学 vs. 一般イメージ

今回の研究は「北アフリカ・エジプト起源」を強く示唆しており、
「一般の人が“エジプト起源”と思っていた感覚の方が、むしろ正しかったのでは?」というコメントも見られます。Hacker News


一方で、専門家や歴史ファンからは、

  • 「古代の文献(例えばヘロドトス)は、ネコをエジプトの“珍しい動物”として記述している。今回のDNA結果は、その印象を裏付けた形だ」

といった声も。


長年、学界では「レバント起源説」が有力だったため、「一般のイメージ」と「研究者の通説」が入れ替わる、ちょっとした逆転劇になっています。


4. 「そもそも“家畜化”って何?」という根源的な問い

コメント欄では、そもそも「ネコを家畜化と呼べるのか?」という哲学的な議論も。Hacker News


  • 牛や犬のように、人間が目的をもって繁殖・改良してきた動物と違い、ネコは自分から人の生活圏に近づき、「人に許容される性格の個体」が残っていった、いわゆる**“自力家畜化”**に近いのではないか

  • それなら、「家ネコ」というより「人間社会に適応した野生ネコ」と呼んだ方がしっくりくる

こうした議論は、「ネコは自由でマイペース」というイメージと不思議なほど噛み合い、多くの人の共感を呼んでいるようです。



ネコ史を書き換えると、何が変わるのか

この一連の研究結果は、「ネコの歴史マニア」だけの話にとどまりません。

  1. 人と動物の関係史の再構築

    • ネコは、他の家畜よりもずっと遅れて“人の側”に来た存在だった。

    • それでも世界中に広がり、いまやインターネットの主役になるほどの人気を獲得している――この事実は、人と動物の共存のあり方を考える上で象徴的です。

  2. 生態系への影響を再評価する材料に

    • 元が野生に近いぶん、外に出るネコは鳥類や小動物にとって大きな脅威になることが各国で問題視されています。Reddit

    • 「そもそもネコは、人間社会の中でもまだ“半分野生”なのでは?」という視点は、今後の外飼い・地域ネコ政策などを考える際の重要な前提になりそうです。

  3. 遺伝学・考古学の可能性

    • 今回のように、骨に残されたDNAを使うことで、文字資料がほとんど残っていない時代の出来事まで“かなり具体的に”復元できることが示されました。

    • イヌや家畜だけでなく、他の野生動物や「人間の移動史」の研究にも応用が広がっています。Science


これからの「人とネコの物語」

長いと思っていた共生の歴史は、実はここ数千年の出来事にすぎません。
逆に言えば、**「人とネコの関係のほとんどは、まだ“連載中”の最新話」**とも言えます。

  • 古代エジプト人は、ネコを神聖視しミイラにした

  • ローマ人は、ネコを連れて広大な帝国を旅した

  • 中国では、ベンガルヤマネコと人間が、ゆるやかな距離感で暮らしていた

  • そして現代、私たちはSNSで自分のネコを世界中に自慢し合っている

過去のDNAが解き明かすのは、「ネコがどこから来たか」という“出発点”です。


その先の物語――「これから人とネコがどう付き合っていくのか」は、私たち一人ひとりの暮らし方と選択にかかっています。

今日もあなたの隣で眠っているそのネコは、数千年にわたる進化と旅の末に、ようやくたどり着いた“人類の新しい隣人”なのかもしれません。



参考記事

猫が私たちの仲間になったのは、あなたが思っているよりもずっと後のことです。
出典: https://www.bbc.com/news/articles/cq8dvdp9gn7o?at_medium=RSS&at_campaign=rss

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