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Apple/Googleに“市場濫用”認定 :Epicがこじ開けた“配布と決済”の二つの扉

Apple/Googleに“市場濫用”認定 :Epicがこじ開けた“配布と決済”の二つの扉

2025年08月14日 01:59

「豪連邦裁、AppleとGoogleに“市場支配力の濫用”認定――フォートナイト戦争は新章へ」

2025年8月12日(現地)、オーストラリア連邦裁判所が、AppleとGoogleのアプリ配信・アプリ内課金の運用について競争・消費者法(CCA)46条の違反――平たく言えば「市場支配力の濫用」に当たると判断した。訴えたのは『Fortnite(フォートナイト)』のEpic Games。判決は“全面勝訴”ではないが、エコシステムの根幹を揺さぶる部分勝訴であり、世界各地で続くプラットフォーム論争に大きな一石を投じた。The GuardianReuters


何が認定されたのか:核心は「配布と決済」

裁判所は、AppleとGoogleがアプリ配布経路とアプリ内決済を実質的に縛り、競争を著しく減少させたと判断。iOSでのサイドローディング禁止や、両社の自社決済の強制が競争を阻害した点が、特に問題視された。Google側では、主要開発者を自陣に引き留める**「Project Hug」**のような施策も、競争環境に歪みを生んだと指摘されている。The Guardian


ただし、Epicが主張した消費者法上の「悪質・良心の呵責を無視した(unconscionable)」行為など、いくつかの請求は退けられており、判決は“白黒”ではなく“濃淡”がある。約2,000ページに及ぶ判断のうち、現時点で一般に公開されているのは要旨で、全文公開と詳細分析はこれからだ。AP NewsAppleInsider Forums


直近のインパクト:フォートナイトの“帰還”宣言と、クラスアクションの扉

Epicは早速、**「フォートナイトとEpic Games Storeを豪州のiOSへ戻す」**方針を公にした。実装日程は未定だが、2017年以降“囲われていた”iOSの配布・決済に、一部でも風穴があく可能性は小さくない。The VergeEngadget


さらに重要なのは、“追い風”を受ける2件のクラスアクションだ。最大1,500万人の消費者と15万の開発者が、過去の価格や手数料の「上乗せ」分について賠償を求める余地が広がる。金額は別途審理だが、もし認容されれば両社にとって財務・ブランドの両面で大きな痛手となる。ABC


当事者の反応:三者三様の“勝利宣言”

Epicは当然のように**「消費者と開発者の勝利」と強調。一方でAppleとGoogleは、一部のEpicの主張が退けられた点には賛意を示しつつ、課金や運用に関する違法性の認定には不同意を表明している。つまり、三者とも“勝ち筋”をアピールし、控訴(上訴)を含む法廷戦は続行**の構えだ。Reuters


ルールメイクの最前線:法廷 vs. 規制

今回の判断は法廷闘争の成果だが、規制当局の役割も無視できない。豪州競争・消費者委員会(ACCC)周辺からは、裁判だけではスピードとコストの面で限界があるとの見方が示され、プラットフォーム規制のルール整備を急ぐべきとの議論も強まっている。Lexology


28日以内に控訴可:勝負は“セカンドレグ”へ

AppleとGoogleには判決から28日以内の控訴期限が与えられている。救済(リメディー)の設計や、iOS/Androidの実装変更が“豪州限定”にとどまるのか、他地域へ波及するのか――次の一手が相場を左右する。gtlaw.com.au



SNSの反応:歓喜、慎重論、そして“エコシステムの自由”をめぐる議論

 


**X(旧Twitter)では、EpicのCEOティム・スウィーニー氏が「豪州での独禁訴訟に勝利。フォートナイトはiOSに戻る」と躍る。公式ニュースアカウントも「豪州裁がAppleとGoogleの配布・決済支配を認定」**と投稿し、コミュニティに期待感が広がった。X (formerly Twitter)Information Age


Reddit(r/Games)では、「スマホという“主要な計算機”が一社のストアにロックされるのはおかしい」「両社の“地代取り”を是正すべき」といった、“エコシステムの自由”をめぐる支持が目立つ。他方で、「セキュリティや品質管理のコストを誰が負担するのか」という慎重論も一定数を占め、安全と自由のトレードオフが改めて論点化している。Reddit


ゲームフォーラムのResetEraでも、「巨大テックに対して実効的な歯止めがかかった」と歓迎する声が多い一方、「法廷が開発スピードやUXに与える副作用」を心配するコメントも。いずれにせよ、開発者の交渉力が上がるとの見立ては概ね共通している。ResetEra



世界の文脈:米国・欧州・英国で揺れる“アプリ税”

Epicの対プラットフォーム闘争は、米国ではAppleに対しては大筋でEpicが敗訴しつつも「外部リンクの許容」など一部で前進、Googleに対しては2023年の陪審評決でEpicが勝利するなど、勝ち負けが交錯してきた。今回の豪州判決は、その国際的な**“点と点”を線で結ぶ**一歩に見える。The Verge



これからの注目点(実務)

  1. 救済設計(Remedies):どの範囲で、どのUXで、代替ストア/代替決済を許容するのか。子ども向け課金や詐欺対策の設計は?(今後の審理・ルール次第)The Guardian

  2. 価格転嫁:手数料率が実質下がれば、アプリ価格やサブスク料金は本当に下がるのか。クラスアクションの損害算定も焦点。ABC

  3. 地理的波及:豪州限定の運用変更か、グローバル標準に寄せるのか。サプライチェーンの複雑性とエンジニアリング負荷は無視できない。Reuters

  4. 控訴戦略:期限内にApple/Googleがどの論点を再戦に持ち込むか。サイドローディングの安全性が最大の争点の一つになる。gtlaw.com.au


まとめ:大義は「自由か、安全か」ではなく「両立の設計」

“アプリ税”と呼ばれてきた30%手数料や、配布・決済の一体的な囲い込みは、エコシステムの安全・品質・収益モデルを支える柱でもあった。だがそれが競争を不当に減殺するなら、設計の見直しは不可避だ。今回の豪州判決は、安全と自由をどう両立させるかという実務的な問いを、世界のモバイル市場に突きつけている。The Guardian


参考記事

オーストラリアのフォートナイト事件で、アップルとグーグルが市場の乱用で有罪
出典: https://www.channelnews.com.au/apple-and-google-guilty-of-market-abuse-in-australian-fortnite-case/?utm_source=rss&utm_medium=rss&utm_campaign=apple-and-google-guilty-of-market-abuse-in-australian-fortnite-case

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