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ブーム終焉後の「ゆるキャラ選挙」――参加は激減しても、“寛容でゆるく”続く理由

ブーム終焉後の「ゆるキャラ選挙」――参加は激減しても、“寛容でゆるく”続く理由

2025年07月31日 21:16

1. ゆるキャラとは何か――外国人向けに基礎から

**ゆるキャラ(Yuru-chara)**は、日本の自治体・公共団体・企業などが地域PRや商品紹介のために用いる「親しみやすいマスコット」です。くったりとした造形やシンプルな表情、どこか不完全で愛嬌のあるデザインが特徴で、特に自治体由来のものは「ご当地キャラ」とも呼ばれます。2000年代後半から2010年代にかけて全国的に拡大し、観光誘致、ふるさと納税、物産展、学校・防災啓発まで幅広い分野で活躍しました。 ウィキペディア



2. 選挙の時代:2010年代の“総選挙型”ブーム

ゆるキャラ文化を国民的イベントへ押し上げたのが、2010年に始まったゆるキャラ®グランプリです。オンライン投票と会場決戦を組み合わせ、毎年「推しキャラ」を応援するムーブメントを生みました。

  • 全盛期の規模感:2015年は1,727体が参加、オンライン投票は5,057万票に達し、会場来場者は約7万6,000人。地方自治体や企業によるキャンペーンが相乗し、全国的な注目を集めました。 ゆるキャラウィキ

  • 象徴的な優勝キャラ:2011年は熊本県のくまモン、2014年は群馬県のぐんまちゃんがグランプリを獲得し、以後も観光PRや物産販売で大きな経済効果を生みました。 ゆるナビゆるナビゆるナビ

外国人向けポイント:Yuru-charaは「ゆるい」見た目ですが、当時の投票はかなり本格的。日本のポップカルチャーと地域政策が重なった現象でした。




3. ブームの翳りと大会終了(~2020)

2017年前後から参加数の減少が報じられ、かつての過熱ぶりに陰りが見え始めます。SNS運用や広告費の負担、投票疲れ、順位至上主義への違和感などが要因として指摘されました。2020年、**「ゆるキャラグランプリ 2020 THE FINAL」**が岩手県で開催され、10年の歴史に幕を下ろします。 KSBゆるナビ



なぜ終わったのか(主な論点)

  • コストと人手:自治体・企業にとって、年単位での投票運動やイベント遠征は負担が大きい。

  • オンライン投票の“疲労”:日々の投票呼びかけは、コミュニティに過度な圧をかけやすい。

  • 熱狂の反動:組織票・不正防止や炎上対応など、運営の難易度が上がった(市民の観測・解説として)。 note(ノート)

備考:主催者発表としては「役目を終えた」ことが公式サイトで示され、ちょうど10年という節目でのクローズでした。 ゆるナビ




4. 「今」のゆるキャラ選挙:参加は激減、それでも“寛容でゆるく”

2025年現在、参加数は全盛期から大幅に減少。ただし文化そのものは終わっておらず、**“寛容でゆるい”**方向へ舵を切っています。つまり、順位より物語、競争より共創。地域や学校、商店街レベルで、誰もが気軽に関われる「小さな場」が増えています。こうした現状は本日の報道でも整理されています。 毎日新聞



変化のポイント

  1. 小規模・分散化:大舞台の“総選挙”より、各地域・施設のミニ企画へ。

  2. ファン参加の柔らかさ:毎日投票を迫るより、来場・写真投稿・寄付・ボランティアなど多様な関わり方を歓迎。

  3. 炎上耐性の重視:ランキングの一極集中を避け、「誰も傷つかない設計」へ。

キーワードは“共感のトーンダウン”。熱狂の温度は下がっても、心理的安全性と可視化された地域愛が残る――というのが2020年代のゆるキャラ選挙の姿です。




5. 競争から“場”へ――「ゆるバース(Yuruverse)」という再設計

2023年から主催者は、グランプリの理念を引き継ぎつつ**「ゆるバース」へリブランディング。メタバース的な発想を取り入れ、PCやスマホで楽しめる常設の“場”**として位置づけました。HMDは不要で、キャラ・ファン・地域企業が交差するオンラインのハブを目指しています。従来の「一過性の順位」から「継続的な交流」へ軸足を移したのが特徴です。 ゆるナビ

  • 近年は大学や学校法人のキャラもエントリーし、教育・地域貢献の文脈での参加が見られます。 沖縄タイムス+プラス



6. 国際読者のための年表(ダイジェスト)

  • 2010:ゆるキャラ®グランプリ開始。

  • 2011:くまモンが優勝、全国区の知名度へ。 ゆるナビ

  • 2014:ぐんまちゃんが優勝、ゆるキャラの経済効果が話題に。 ゆるナビゆるナビ

  • 2015:参加1,727体でピーク。 ゆるキャラウィキ

  • 2017:エントリー数の減少がニュースに。 KSB

  • 2020:THE FINALとして終了(岩手開催)。 ゆるナビ

  • 2023–:ゆるバースとして再設計。 ゆるナビ

  • 2025:参加は激減。ただし**“寛容でゆるい”**方向で継続。 毎日新聞



7. なぜ参加が減っても価値は残るのか

7-1. 地域の“翻訳機”としての力

ゆるキャラは、難解な行政テーマ(防災・移住促進・健康啓発など)を可視化するコミュニケーションの翻訳機。これは順位がなくても機能します。広報・教育・観光での長期的ストーリーテリングに適しています。


7-2. 観光・物産との親和性

物産展やローカルフェスに登場し、記念撮影や限定グッズで来場動機を強化。ピーク時のような投票動員をしなくても、小さな接点の積み重ねが地域経済を温めます。


7-3. 炎上回避と心理的安全性

勝敗に直結する投票は熱狂を生む一方で、勝者と敗者を生む設計でもあります。現在は「参加だけでうれしい」「比べない」設計により、ファンコミュニティの安心感を守る方向へ。




8. 現場のリアル:自治体・学校・商店街の運用

  • 自治体:大規模投票に注力するより、観光・移住促進の中長期KPI(来訪者数、リピート率、SNSのUGC量)で成果を追う。

  • 学校・大学:学園祭・オープンキャンパス・地域連携イベントに学園キャラを活用。教育・地域貢献の文脈で小さな成功体験を積む。 沖縄タイムス+プラス

  • 商店街・施設:キャラが回遊を促すスタンプラリーやフォトスポットが効果的。順位で競わせず、店主とキャラの共演で来街体験を演出。



9. データで見る「全盛期との距離」

  • 2015年:エントリー1,727体(ご当地1,092/企業・その他635)、5,057万票、会場来場7.6万人。 ゆるキャラウィキアメーバブログ(アメブロ)

  • 2017年:参加数は前年より約260体減と地域メディアが報道(傾向としての減少の始まり)。 KSB

  • 2020年:THE FINALで終了(岩手)――大規模投票の時代に区切り。 ゆるナビ

  • 2025年:主要メディアが参加激減を伝える一方、**“寛容でゆるい”**方向性を評価。 毎日新聞

重要なのは、**「規模」から「質」**へと価値基準が移ったこと。量的な比較だけでは現在の意義を測れません。




10. 海外読者向け:日本でゆるキャラに“出会う”コツ

  1. ご当地イベント:県庁所在地の広場、物産展、地域フェス。週末に登場することが多い。

  2. 鉄道駅・空港の催事:期間限定の観光PRブースで着ぐるみグリーティングを実施。

  3. 自治体SNS:X(旧Twitter)・Instagramでスケジュールを事前確認。

  4. オンライン(ゆるバース):遠方でも、公式サイト上の企画で“ゆるく”関われる。 ゆるナビ



11. これからの指針――“寛容で、ゆるく”

  • 包摂性:順位や人気度より、多様な参加者(子ども・高齢者・障害のある人・外国人観光客)が安心して関われる設計へ。

  • 持続可能性:イベントや投票の低コスト化、地元ボランティアとの協働。

  • 物語化:防災・環境・郷土史・方言など、地域の物語を一緒に育てる。

  • デジタル連携:オンライン上の“場”を併用し、距離や言語の壁を超える。 ゆるナビ



12. FAQ(外国人からよくある質問)

Q. ゆるキャラは「子ども向け」?
A. もちろん子どもにも人気ですが、大人のファンやコレクターも多く、地域経済や観光政策と密接に関わっています。


Q. まだ“選挙”はある?
A. 全国規模の“総選挙”は2020年で終了しましたが、地域企画やオンライン企画は続いています。最近は「順位より参加」を重視する傾向です。 ゆるナビゆるナビ


Q. おすすめの楽しみ方は?
A. 現地イベントでの写真・交流、限定ご当地グッズの購入、そしてSNSでの感想シェア。必ずしも投票しなくても良いのが“今”のスタイルです。




13. まとめ

ブームの熱狂が去り、参加は減っても――ゆるキャラは消えずに残る。その価値は、小さな物語をつなげ、地域のやさしさを可視化する点にあります。総選挙の時代から共創の時代へ。これからの主役は、ランキングではなく地域の日常です。 毎日新聞ゆるナビ




参考記事・出典リンク一覧

  • ブーム終焉「ゆるキャラ選挙」の今 参加は激減も「寛容でゆるく」|毎日新聞

  • 2020年「ゆるキャラグランプリ THE FINAL」フォト特集|毎日新聞

  • ゆるキャラ®グランプリ2020 THE FINAL 開催概要(公式)

  • ゆるキャラ®グランプリ2020 投票終了のお知らせ(公式)

  • ゆるバース(Yuruverse)とは? ゆるキャラGPの後継オンライン空間(公式)

  • 2015 Yuru Chara Grand Prix – 参加数・投票規模まとめ(Fandom 英語)

  • 2014年 ゆるキャラグランプリ優勝「ぐんまちゃん」|結果ページ(公式)

  • 2017年、参加数の減少傾向を伝える地方ニュース(KSB)

  • 2015年のグランプリ優勝「家康くん」海外向け紹介記事(Crunchyroll)



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