トイレのスマホ、やめた方がイイ理由 ─ 座りっぱなし+スマホ=痔が46%増?最新研究と賢い対策

トイレのスマホ、やめた方がイイ理由 ─ 座りっぱなし+スマホ=痔が46%増?最新研究と賢い対策

はじめに──なぜ今「トイレのスマホ」?

The Ageは「痔を避けたい? だからスマホはトイレの外に置こう」と題して、最新研究の警鐘を伝えた。要点はシンプルだ。スマホはトイレ滞在時間を無自覚に延ばす。そして長居そのものが痔のリスクを押し上げるかもしれない、という話である。 Ground News


研究のコア──“46%高い”の中身

米ボストンのBeth Israel Deaconess Medical Center(BIDMC)による横断研究(PLOS ONE, 2025年9月3日公開)。45歳以上の125人を対象に、腸の状態やトイレ習慣をアンケートし、痔の有無は大腸内視鏡で確認した。結果、トイレでスマホを使う人は66%5分超の着座はスマホ使用者で37%、非使用者で7%。年齢や運動、BMI、食物繊維、力みなどを調整後も、スマホ使用群は痔の保有が46%高かったとされる。なお、“力むこと”単独の影響は確認されず座り続けること自体がカギだと示唆した。 PLOSNew Atlas


BIDMCは「『5分ルール』は臨床的助言として妥当。スマホは外に置くのが無難」と発信。メディア各社も「“Two TikToks”で出る」というキャッチーな目安で拡散した。 ビデオメディカルセンターガーディアン


なぜ“長く座るだけ”が問題なのか

洋式便座で骨盤底の支持が弱いまま座位を続けると、肛門・直腸の静脈叢に圧がかかる。痔核は本来だれにでもあるクッションだが、鬱血・腫脹すると症状化する。トイレでの長居はこの鬱血を助長しうる、というメカニズムだ。ガーディアンやワシントン・ポストも、**成因は“力み”より“滞在時間”**に重心が移っている点を強調している。 ガーディアンThe Washington Post


限界と留意点──“因果”はまだ言い切れない

この研究は横断デザインであり、因果は断定できない。自己申告の時間45歳以上に限られる対象など、一般化には注意が必要だ。ともあれ、**「長居はよくない」**という古くて新しい知見を、現代のスクロール習慣が後押ししているのは確かだ。 New Atlas


SNSの反応──皮肉、共感、そして“行動変容”へ

X(旧Twitter)では、サイエンス系アカウントが**「スマホ使用で46%高い」という要点を淡々と紹介する一方、メディア各社も見出しで拡散。相関と因果の区別を巡るツッコミや、「スマホで滞在時間が倍になる」といった自己報告も並ぶ。Redditではr/scienceやr/technologyのスレッドが立ち、「用を足したら手を洗ってソファでスクロールしろ」**という実践的な合意(?)も見られた。 X (formerly Twitter)Reddit

 



象徴的だったのは英ガーディアンの**「二つのTikTokで退室」というフレーズ。“タイマー代わりにショート動画二本で切り上げ”という発想がミーム化し、「静かに座っていたい親世代の“トイレ避難”をどうやめるか」**という実生活ネタにまで議論が広がった。 ガーディアン


反応のスナップショット

  • スマホで時間が溶ける。5分のつもりが15分」──自己ツッコミ系の投稿。 Reddit

  • 相関でしょ?長く座る人がスマホを持ち込むだけ」──懐疑派。 Reddit

  • ソファでスクロールしろ、それが教訓」──行動指針派。 Reddit


実践ガイド──「5分ルール」の運用術

1) スマホはドアの外へ。 置き場所を固定し、“持ち込まない”をデフォルトに。 ビデオメディカルセンター
2) 5分で切り上げる。 目安は5〜10分2本のTikTok/キッチンタイマー/スマートスピーカーのリマインダーなど使い分けを。 The Washington Postガーディアン
3) 力まない・出ない時は一旦やめる。 便意が弱い時は戻ってから再トライPLOS
4) 便をやわらかく。 食物繊維(豆、全粒穀物、果物、葉物)と水分スムーズな排便を。 The Washington Post
5) 足台で“前傾+足上げ”。 直腸の角度がゆるみ、無理な力みを回避しやすい。(一般的助言/個々の症状で調整)
6) 出血・強い痛みが続くなら受診。 早期の評価で裂肛・炎症・貧血などの合併を見逃さない。


文化的背景──“読む”から“スクロール”へ

1980年代の「新聞をトイレで読む」時代から、注意を奪う設計のアプリへ。可処分時間の奪い合いが、腸の健康にまで影響しはじめた。感染や清潔面の観点でもスマホの持ち込みは推奨されないという声は以前からある。 ビデオメディカルセンターSBS


まとめ──合言葉は「置いてけ、スマホ。守れ、肛門」

因果はまだ確定的ではない。それでも**「長居しない」「5分で出る」「スマホは外」低コストで効果が見込める生活戦略**だ。The Ageが伝えた素朴な勧めは、デジタル時代のセルフケアとして十分に合理的である。 Ground News


免責: 本記事は一般的情報であり、診断や治療に代わるものではありません。出血、激痛、脱出、黒色便などの症状がある場合は早めに医療機関へ。