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セブン-イレブンが「店内ロボット」試験導入へ――補充・清掃・接客を肩代わりし、省人化とサービス高度化を同時に狙う

セブン-イレブンが「店内ロボット」試験導入へ――補充・清掃・接客を肩代わりし、省人化とサービス高度化を同時に狙う

2025年09月09日 18:27

1. 何が始まったのか:店内ロボ+アバターの“同時実装”

2025年9月、セブン-イレブンは東京・荒川区の荒川西尾久7丁目店で、店内ロボットとアバター(遠隔接客)を同じ店舗に複数種入れて効果検証を始めました。狙いは、補充(品出し)・清掃・接客といった反復的/ピーク差の大きい業務をテクノロジーで肩代わりし、人を販売強化・売場作りへ再配置すること。実証店舗は“住宅立地・一般レイアウト”の既存店タイプで、水平展開の現実性を見極める設計です。 Impress Watch


店内ロボットは、ウォークイン冷蔵庫を含む飲料・酒売場の補充を主に支援。バックヤード作業を置き換えて補充を安定化し、欠品や売場乱れを抑える──これが省人化と売上の両立に効きます。 流通ニュース



2. すでに「外」にもロボット:公道配送の先行実験

セブンは公道配送ロボにも踏み出しています。2025年5月、東京・八王子で2店舗・4台体制の実証を開始。顧客は「7NOW」アプリで注文し、配送はロボか手渡しかを選択。配送料は330円、9:30〜20:00の運用で、受け取りはQRコードで認証する仕組みです。パートナーにはスズキ×スタートアップのLombyのロボを活用。実証は翌年2月まで続け、実装可否を見極めます。 朝日新聞Arab NewsRobotics & Automation NewsMobilityPlaza


この「外のロボ」を支えたのが、2023年の道路交通法改正です。一定要件を満たす低速・小型の自動配送ロボが届出制で公道走行可能になり、社会実装が本格化しました。制度面の整備が、店外配送と店内省人化の両輪を回し始めたわけです。 経済産業省+1



3. なぜ今、省人化なのか:人口動態・24時間運営・“補充の重労働”

日本の小売は人手不足と賃金上昇が重なり、24時間運営を維持しつつ補充・清掃・接客を回すのが難しくなっています。とりわけ日本のコンビニは小型店舗×高回転で、飲料補充は寒冷環境での高頻度・重量物の反復作業。機械が得意な領域です。セブンが人を「セブンカフェ・ベーカリー(商品力強化)」へ振り向ける設計は、売上の質を上げる打ち手でもあります。 Impress Watch



4. 海外との違い:倉庫ロボ中心 vs. 日本の“店内バックヤード自動化”

欧米小売の自動化は倉庫(フルフィルメント)中心が多いのに対して、日本は密集地の小型店舗が多く、店内・バックヤードの自動化がROIを生みやすい構造です。セブンの北米戦略はM&Aや新規出店によるスケール拡大が主流で、店内ロボの水平展開は日本市場が先行する可能性があります。 Reuters



5. 競合動向:ファミマは「飲料補充ロボ」量産、ローソンは「アバター接客」

ファミリーマートは2021〜22年にTelexistence「TX SCARA」を発表・導入し、300店舗規模へ展開。24時間体制で飲料補充を担い、作業可視化と合わせて店舗運営を最適化しました。人は接客へという再配置思想はセブンと整合的です。 ファミリーマート+1IT Leaders


ローソンはアバター企業AVITAと組み、店内の遠隔接客を各地で実証・展開。時間・場所に縛られない働き方を実験し、深夜帯や多言語対応の解決策として前進しています。 ローソンAVITA株式会社



6. セブンの「接客アバター」:万博でのPoCから店舗へ

セブンは2025年春の大阪・関西万博でも、NTTのIOWNネットワーク上で**アバターロボット「newme」**を活用した遠隔接客を実証しました(日本語・英語対応)。高品質な遠隔接客の実地検証を経て、店舗展開の布石に。今回の荒川のテストも、その延長線上にあります。 NTT



7. 店内ロボの“肝”はバックヤード:冷蔵庫補充が変わる

補充ロボがウォークイン冷蔵庫へ出入りし、飲料・酒類を安定補充できれば、欠品削減・見栄え維持・人手のピーク平準化に直結します。飲料ケース→バックヤード→店頭のボトルまでをセンサー+アームで処理し、人は発注・陳列演出・推奨販売に集中――こうした分業は既にファミマの実績が示唆しています。 流通ニュースファミリーマート



8. 法制度の後押しと今後の拡張余地

2023年4月の道路交通法改正は、遠隔操作型小型車(配送ロボ)に法的位置付けを与え、届出制での公道走行を実現。経産省は2024〜25年にかけてより配送能力の高いロボの社会実装像も整理し、モビリティ×リテールの連携地図を描き始めました。店外(配送)と店内(補充・清掃・接客)が一本のオペレーションとしてつながる布陣です。 経済産業省+1ドローンジャーナル



9. ビジネスインパクト:ROI・安全・顧客体験

  • ROIの源泉:①欠品率の低下(機会損失削減)、②労働時間の削減(とくに深夜帯)、③清掃品質の安定、④販売強化による粗利改善(カフェ・ベーカリー等)。

  • 安全性:バックヤード・店内動線の人機協調(低速・停止・人検知)設計、遠隔介入の冗長化が鍵。公道配送では歩行者・自転車との共存ルールが整備済み。 国土交通省

  • 顧客体験:アバターによる多言語案内やセルフレジ支援で、訪日客にも“迷わないコンビニ”を実現。万博での実証はその実運用テストと言えます。 NTT



10. 海外読者向け“ここがポイント”

  1. 日本は小型店舗が主役:店内バックヤードの自動化が費用対効果を生む。

  2. 法整備が速い:配送ロボは明確な区分(遠隔操作型小型車)で実装が進む。 経済産業省

  3. 競合も総力戦:ファミマ=補充ロボ量産、ローソン=アバター接客。市場全体が人×ロボのハイブリッドへ。 ファミリーマートローソン



11. 今後のロードマップ(予測)

  • 短期(〜1年):補充・清掃・遠隔接客の組み合わせ最適化、同型店舗への横展開テスト。

  • 中期(〜3年):配送ロボ(店外)と店内ロボの連携、在庫・発注をつなぐリアルタイム最適化。

  • 長期(3〜5年):省人化を前提にした店舗設計の刷新(バックヤード動線のロボ最適化、24h運用の再設計)。



12. 生活者への影響とQ&A

Q. ロボだらけで人がいなくなる?
A. 目的は人の再配置。カフェ・ベーカリーや商品提案など人にしかできない体験へ振り向ける方が収益に合う設計です。 Impress Watch


Q. 価格は上がる?
A. 省人化はコスト圧力の吸収に寄与。配送は実証で330円の価格設定例が出ています。 朝日新聞


Q. 観光客は使いやすくなる?
A. アバター接客は多言語での案内や支援が可能。訪日客の利用体験が向上します。 NTT

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