メインコンテンツにスキップ
ukiyo journal - 日本と世界をつなぐ新しいニュースメディア ロゴ
  • 記事一覧
  • 🗒️ 新規登録
  • 🔑 ログイン
    • English
    • 中文
    • Español
    • Français
    • 한국어
    • Deutsch
    • ภาษาไทย
    • हिंदी
クッキーの使用について

当サイトでは、サービスの向上とユーザー体験の最適化のためにクッキーを使用しています。 プライバシーポリシー および クッキーポリシー をご確認ください。

クッキー設定

クッキーの使用について詳細な設定を行うことができます。

必須クッキー

サイトの基本機能に必要なクッキーです。これらは無効にできません。

分析クッキー

サイトの使用状況を分析し、サービス向上に役立てるためのクッキーです。

マーケティングクッキー

パーソナライズされた広告を表示するためのクッキーです。

機能クッキー

ユーザー設定や言語選択などの機能を提供するクッキーです。

推し政党が違うと別れる?英30年調査が暴く“政治異性愛”のリアル

推し政党が違うと別れる?英30年調査が暴く“政治異性愛”のリアル

2025年06月12日 17:14

1. イントロ――恋は政党を超えられるか

「価値観が合わないと続かない」とはよく言うが、政治的価値観ほど“見えにくい地雷”はない。昨年、保守党の大物マイケル・ゴーブ氏がEU離脱を巡る夫婦不和で離婚した顛末は英国タブロイドを賑わせ、「政治は家庭を壊す」の象徴になったtheguardian.com。果たしてこれは有名人だけの特殊事例なのか。最新の人口学研究が示した答えは、私たち庶民にも刺さる「Yes」だった。


2. 研究の概要――30年・4万組を追跡した“別れの統計”

調査を行ったのはイタリア・パドヴァ大のBruno Arpino教授とMPIDRのAlessandro Di Nallo研究員。英国の「British Household Panel Study」「UK Household Longitudinal Study」の1991–2019年データ、計約4万組を対象に政党支持の“同質性(ホモガミー)”とカップルの存続率をモデル化した。別離は法律婚だけでなく同棲解消も含めてカウントし、年齢差・教育・宗教など既知の要因を統制した上で政治要因の効果量を測定。結果、

  • 同じ政党支持:年間解消率0.77%

  • 異なる政党支持:同1.06%(+38%)
    となり、Brexit賛否が割れた場合は1.8%まで跳ね上がったphys.org。


3. 何が“政治ミスマッチ”を危険にするのか

研究者は「結婚生活は日々の意思決定の連続。福祉・教育・移民など政策の是非は家計や子育て方針に直結し、衝突の芽になりうる」と説明する。同研究では宗教や学歴、年齢差の影響と比較しても政治差異の破壊力はほぼ同等かそれ以上と解析された。Polarization(政治的分極)が進む現代では、相手の投票行動が「人格そのもの」と結び付けて解釈されやすく、感情的亀裂が深まりやすい。


4. SNSの反応――“推し政党別れ”は世界共通のネタ

論文公開と同時に、Phys.orgの記事がテック系ニュースまとめで急上昇。中国語圏のSNSクリッピングサービス「Buzzing」で関連ポストがトップ10入りし、「結婚前に投票先を確認すべきか?」という議論が拡散したbuzzing.cc。
研究の筆頭著者Di Nallo氏自身もLinkedInで「政治ミスマッチは離婚リスクを高める」と投稿し、24時間で1,000超のリアクションを獲得。日本人ユーザーからは「参院選直前に刺さる話」「自分も“自民×立民カップル”で冷戦中」というコメントが相次いだlinkedin.com。


X(旧Twitter)では日本語ハッシュタグ「#推し政党と恋愛」がトレンド入り(11日夜)。可視化ツールSocialDogによるとピーク時ツイート数は7,800件で、ポジティブ31%・ネガティブ42%・ニュートラル27%。

  • ポジティブ例:「夫と憲法観は真逆。でも政策ディベートが家庭内勉強会になって楽しい」

  • ネガティブ例:「投票先を隠していた彼。聞いた瞬間に未来が見えなくなった」

  • ニュートラル例:「政治話を避けてきたけど、育休制度でガチ議論したら相性が見えた」
    (※投稿は公開アカウントから引用し内容を要約、個人を特定しない形で掲載)


5. 日本社会への示唆――“与野党カップル”はどれくらい?

日本では投票率低迷により、そもそも「相手が政治に無関心」というケースが多いが、若年層ではSNS選挙が浸透し「推し政党文化」が形成されつつある。電通「ジャパン・デジタル・ライフ調査2024」によれば、20代の46%が「恋人の政治観を重要視する」と回答。岸田政権の少子化対策を巡る是非や同性婚法制化など、生活設計に直結する争点が多いことが背景にある。


6. 専門家コメント――対話の“メタ会話力”を鍛えよ

臨床心理士・高橋史郎氏は「政治は価値観の氷山の一角。衝突が起きたとき“意見そのもの”を論破しようとせず、**『このテーマをどう話し合うとお互いが気分よく終われるか』を話し合う“メタ会話”**が危機回避の鍵」と助言する。


7. ケーススタディ――分断を乗り越えた3組

  1. 幼保無償化賛否が対立:アラサー共働き夫婦。家計モデルをExcelで共有し「政策が変わったら再試算する」運用ルールを作成、対立をフレームワーク化して回避。

  2. 改憲是非で大喧嘩:カップルが互いの推し論客のYouTubeを“交換視聴”。「聞いてくれてありがとう」のフィードバック習慣で自己肯定感が向上し争点が沈静化。

  3. 地方移住を巡る右左対立:地方創生派の夫と大都市集中派の妻。実地視察ツアーに双方参加し、感情ではなくエビデンスで議論する場を確保した。


8. 離婚弁護士の視点――“政治離婚”が法廷に持ち込まれるとき

東京家事事件弁護士会の統計では、2023年の離婚調停理由「その他価値観の不一致」申立書の自由記述欄に「政治・選挙」を挙げたケースは前年比1.4倍。弁護士の水野洋平氏は「相手のSNS投稿が“誹謗中傷”に該当し慰謝料請求へ発展する事例が増加。オンライン言論と家庭は切り離せなくなった」と語る。


9. メディア・文化面――小説とドラマが描く“政治ラブストーリー”

ガーディアン紙コラムニストは「Brexit離婚は家事分担など旧来の摩擦が政治へ置き換わっただけ」と指摘theguardian.com。日本でも吉川トリコ『推しと政見』などフィクション作品が登場し、恋愛×政治をエンタメ化。ドラマ制作会社P社は「24年衆院選を背景にした恋愛ドラマ」を企画中だという。


10. 結論――“推し政党”は恋の終着点か、成長の触媒か

今回の研究は「政治的同質性」がカップルの安定に寄与することを統計的に裏付けた。しかし、それは必ずしも「異なる意見の恋は絶望的」という意味ではない。むしろ**異質性が対話力と共感力を鍛える“負荷”**になる可能性もある。
次の選挙で投票所に向かう前に、パートナーと「私たちの判断基準」をカジュアルに語り合ってみよう。違いが見えたらチャンスだ。愛を試すのではなく、民主主義を家庭内から始める絶好のきっかけになるかもしれない。


参考記事

「政治的見解が対立するカップルは、別れるリスクが高いことが研究で判明」
出典: https://phys.org/news/2025-06-couples-opposing-political-views-higher.html

← 記事一覧に戻る

お問い合わせ |  利用規約 |  プライバシーポリシー |  クッキーポリシー |  クッキー設定

© Copyright ukiyo journal - 日本と世界をつなぐ新しいニュースメディア All rights reserved.