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「決戦の日」を迎えたNuvalent──新世代ROS1阻害薬〈ジデサンチニブ〉が描く希望とリスク

「決戦の日」を迎えたNuvalent──新世代ROS1阻害薬〈ジデサンチニブ〉が描く希望とリスク

2025年06月24日 17:34

目次

  1. Nuvalentとは何者か

  2. ROS1陽性NSCLC──希少がんの現状と課題

  3. ジデサンチニブの科学:TRKスパリング設計の妙

  4. ARROS-1試験の全貌と最新データ

  5. 規制当局との対話と承認戦略

  6. 株価インパクト:ブル・ベア両シナリオ

  7. 競合比較:レポトレクチニブ、クリゾチニブに勝てるか

  8. 投資判断のポイントとリスク管理

  9. まとめ——「OnTarget 2026」の射程

  10. 参考記事一覧



1. Nuvalentとは何者か

2017年設立、本社ケンブリッジ(米マサチューセッツ)。研究開発に特化し、製造は外部委託する“バーチャル・ファブレス”型の軽量経営を採用。現金同等物は2025年3月末時点で約9.8億ドル、2027年までの運転資金を確保しているとされる。filecache.investorroom.com



パイプライン概要

  • NVL-520(ROS1)

  • NVL-655(ALK、第4世代)

  • NVL-330(HER2 Ex20ins 前臨床)




2. ROS1陽性NSCLC──希少がんの現状と課題

ROS1融合遺伝子はNSCLCの**1〜2%に認められ、診断時40%が脳転移を伴う難治例。既存TKI(クリゾチニブ、エンレトレクチニブ)はCNS浸透性と抵抗性変異(G2032R)**がボトルネック。免疫チェックポイント阻害薬の奏効は限定的で、新規TKIへの期待は高い。onclive.com




3. ジデサンチニブの科学:TRKスパリング設計の妙

ジデサンチニブはROS1活性化ループに対しサブナノモル濃度で結合、TRKを“素通り”する選択性が特長。TRK阻害に伴う神経毒性(感覚異常など)を回避しつつ、脳関門透過性を確保した。分子モデリング研究は2025年4月にMol. Cancer Therapeuticsに掲載された。investors.nuvalent.com




4. ARROS-1試験の全貌と最新データ

試験デザイン:国際多施設・Phase1/2、目標症例数359。主要評価項目は奏効率(ORR)、副次項目にPFS・CNS制御率など。
2025年6月24日発表のトップライン(追跡中央値11.2カ月):


コホートnORRmDORCNS ORR
全患者7144%14.8m50%
既治療(クリゾチニブのみ)2273%15.6m60%
ROS1-G2032R1872%13.9m55%
治験医師主導の脳画像解析ではCNS進行例ゼロ(観察期間21カ月)。ainvest.com



同日開かれた投資家向け説明会でNuvalentは、






  • 2025年Q4にNDA提出

  • 承認取得後12カ月以内に第一次市販後調査を開始
    ――と明言した。prnewswire.com




5. 規制当局との対話と承認戦略

FDAは2024年にBreakthrough Therapy指定、同年Orphan Drug指定も付与。最終データに基づきPriority Reviewを申請する方針で、標準審査6カ月短縮が見込まれる。欧州EMAとはローリングレビューを交渉中。




6. 株価インパクト:ブル・ベア両シナリオ

  • ブルケース:ORRが公開値を維持しPFS中央値18カ月超なら、初年度売上7.5億ドル、目標株価110ドルへ。

  • ベアケース:脳転移サブセットで安全性シグナルが顕在化、ORR下方修正→株価50ドル割れも。
    独Aktiencheckは「当日の値動きで方向感が決まる“Binary Event”」と警告。aktiencheck.de




7. 競合比較:レポトレクチニブ、クリゾチニブに勝てるか

| 項目 | ジデサンチニブ | レポトレクチニブ | クリゾチニブ |
| CNS ORR | 50% | 34% | 7% |
| G2032R ORR | 72% | 28% | ND |
| TRK阻害 | なし | あり(副作用増) | なし |


第4世代ALK阻害薬NVL-655はAlecensa対決のPhase3 ALKAZAR が始動。oncologypipeline.com




8. 投資判断のポイントとリスク管理

  • 臨床的差別化:CNS制御力と耐性変異への有効性

  • 規制リスク:優先審査でも査察遅延リスク

  • 資金調達:承認前後の追加増資で希薄化の可能性

  • 競合動向:Amgenの新規ROS1/METデュアル阻害薬がPhase1入り




9. まとめ——「OnTarget 2026」の射程

Nuvalentは“精密標的薬”というニッチで高い臨床インパクトを狙う。ジデサンチニブが承認されれば、ALK領域のNVL-655、HER2領域のNVL-330が続く“波状攻勢”で、企業価値は指数関数的に拡大する可能性がある。反面、バイオセクター特有の成功・失敗二極化のリスクは健在だ。投資家はデータの質と規制当局の評価軸を冷静に見極める必要がある。



参考記事一覧

  • Börse Global「Nuvalent Aktie: Entscheidungstag für Krebsmedikament」(2025-06-24)aktiencheck.de

  • AInvest「Nuvalent’s Zidesamtinib: A Breakthrough in ROS1-Positive Lung Cancer」(2025-06-24)ainvest.com

  • PR Newswire「Nuvalent Announces Timing of Pivotal Data for ARROS-1」(2025-06-24)prnewswire.com

  • Molecular Cancer Therapeutics(2025-04-29)「Rational Design of Zidesamtinib」investors.nuvalent.com

  • OncologyLive「ARROS-1 Trial of Zidesamtinib」onclive.com

  • OncologyPipeline「Nuvalent’s Two-Pronged Strategy(ALKAZAR 試験)」oncologypipeline.com

  • Nuvalent Investor Deck(2025-05-08)「Corporate Overview」filecache.investorroom.com

参考記事

「Nuvalent株式:がん治療薬の決定日」
出典: https://www.aktiencheck.de/news/Artikel-Nuvalent_Aktie_Entscheidungstag_fuer_Krebsmedikament-18704776

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