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南カリフォルニアのビーチで発見された紫色生物、その正体と地球温暖化の関係とは? 南カリフォルニアを染めたバイオレットスネイルの謎

南カリフォルニアのビーチで発見された紫色生物、その正体と地球温暖化の関係とは? 南カリフォルニアを染めたバイオレットスネイルの謎

2025年07月26日 12:41

1. 夕暮れのラホヤに現れた“紫の点”

7月23日、博士課程5年目の海洋学者アニャ・スタイナー氏がラホヤ・ショアーズの砂浜で見つけたのは、直径4 cmほどの深紫色の殻だった。「足元を洗った波が熱いと感じた瞬間、その殻が光った」──本人の回想には興奮がにじむ。実はこの巻貝、学名Janthina janthina、通称バイオレットスネイル。普段は太平洋表層を“上下逆さ”に漂うため、海岸での目撃例はきわめて少ない。


2. “浮き筏”という究極の省エネ移動術

バイオレットスネイルは口元の器官で空気を泡状に封じ込め、粘液で連結した筏を作る。そこで殻ごと逆さにぶら下がり、強烈な紫外線から身を守る紫殻は上面が濃く、下面が淡い「逆カウンターシェーディング」だ。表層で待ち伏せし、Velella velellaやポルトガルガス・クラゲを捕食する“ハンター”でもある。spokesman.com


3. 漂着のカギは「海面水温30 ℃ライン」

今回の発見日はラホヤ沖の海面水温が平年比+2 ℃超。黒潮分岐流に相当する暖水舌が南カリフォルニア沿岸へ張り出し、貝を運んだとみられる。2015年エルニーニョ最盛期にも同種の小規模漂着が報告されており、温暖化とENSOイベントが重なる年に出現頻度が上がる傾向がある。スタイナー氏は「原因を断定はできないが、連続観測が必要」と述べる。


4. SNSが拡散した“紫の衝撃”

発見直後、スクリプス海洋研究所はX(旧Twitter)で「Super‑rare Janthina spotted on SD beaches!」と投稿。FOX 5 San Diegoの動画が「Never seen anything that color purple」と報じると、TikTokでも#VioletSnailが急上昇した。コメント欄には

“まるで海のアメジスト💜” 
“温暖化のバロメータじゃ…”
といった驚きと懸念が並ぶ。YouTubeYouTube


5. 市民科学とのシナジー

研究チームは「写真だけでOK」と強調し、保護区での“持ち帰り禁止”を周知。iNaturalistやInstagramへの投稿データは漂着域を可視化し、翌日には10件以上の新規記録が追加された。市民科学が分布データを補完する好例となっている。


6. 紫の来訪者が映す未来

海面を漂うネクトン・プランクトン群集(ネウストン)は、熱波・マイクロプラスチック・酸性化など複合ストレスにさらされる最前線だ。バイオレットスネイルの漂着は「表層生態系が南北にシフトしている」ことを示すリトマス紙かもしれない。

「小さな殻の色は、海が発するシグナルカラー」


この鮮やかな紫を“ただ綺麗”で終わらせず、海洋気候変動を語る取っ掛かりにすることが、次の10年を左右する。


参考記事

南カリフォルニアのビーチで珍しい紫色の海洋生物が発見される:温暖化する海が原因か?
出典: https://phys.org/news/2025-07-rare-purple-sea-creature-socal.html

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