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ママ友ゼロが「ふつう」になる時代へ――20年で6%→ほぼ半数、その裏側と「1人でいることは悪くない」理由

ママ友ゼロが「ふつう」になる時代へ――20年で6%→ほぼ半数、その裏側と「1人でいることは悪くない」理由

2025年11月16日 15:31

1. 「ママ友ゼロ」が20年で例外から“ふつう”へ

かつて日本では、「ママになったらママ友が当たり前」という空気が強くありました。公園デビュー、幼稚園の送り迎え、PTAや保育園行事……。
しかし、最新のデータを見ると、その常識は大きく変わりつつあります。


  • 2003年:ゼロ~6歳の子を持つ母親のうち、「ママ友がいない」人は 6.2% に過ぎなかった。DLRI

  • 2022年:同研究所の調査では、ママ友がいない母親は 45%。別の調査では、小学生以下の子を持つ親全体の 56% が「ママ友・パパ友がいない」と回答。すくすく+1


つまり約20年の間に、「ママ友ゼロ」は“少数派の例外”から、“ほぼ半数の選択肢”になったのです。

朝日新聞の取材に応じた東京未来大学・藤後悦子教授も、「ママ友との関係に悩む人は少なくない。現代は、職場や趣味の場など『子ども抜き』のコミュニティを持つ母親が増えた」と指摘。ママ友がいないことは、もはや「孤立」ではなく、ライフスタイルの多様化の一側面といえます。はてなブックマーク



2. データで読み解く「ママ友ゼロ」急増の背景

2-1. 第一生命経済研究所の調査結果

第一生命経済研究所のリポート「もうママ友は必要ないのか」では、2003年と2022年の調査を比較し、ママ友を取り巻く環境の変化を詳しく分析しています。DLRI+1

主なポイントは次の通りです。

  • 2003年の母親調査

    • ママ友が全くいない(0人):6.2%

    • ママ友の平均人数:9.2人
      →「ママ友がいるのが当たり前」の時代。

  • 2022年のパパ友・ママ友調査

    • 「ママ友がいない」母親:45%

    • 「ママ友・パパ友がいない」親(父母合算):56%
      →「ママ友ゼロ」が“マジョリティに近い選択肢”へ。すくすく+1

さらに、2022年の調査では、「ママ友・パパ友との付き合いは自分にとって必要か?」という質問に対し、

  • ママ友がいる人の 約65% が「必要」と回答

  • ママ友がいない人の 約87% が「必要ない」と回答

という、価値観のくっきりした分かれ目も示されています。J-CAST ニュース



2-2. 「ママ友ゼロ」が増えた社会的要因

なぜ、ここまで短期間にママ友ゼロが増えたのでしょうか。先行研究や報道を見ると、いくつかの要因が重なり合っていることがわかります。


  1. 共働き世帯の増加と時間のなさ

    • 共働き世帯が主流になり、送り迎えも分担・シフト制に。

    • 平日のママ同士の立ち話やランチの時間が物理的に消えた。

  2. 子育てコミュニティの分散化

    • 仕事、趣味サークル、オンラインコミュニティなど、「子ども抜き」で繋がれる場が増加。

    • 「子ども経由の友だち(ママ友)」に頼らなくても、他の大人の繋がりを持てるようになった。はてなブックマーク+1

  3. コロナ禍による対面交流の減少

    • 保護者会やPTA活動がオンライン化・縮小され、「顔を合わせて仲良くなる」機会自体が減った。

    • そのまま以前のような密な交流に戻らないケースも多い。

  4. 「ママ友疲れ」への社会的共感の広がり

    • SNSやメディアで、ママ友トラブルやLINEグループ疲れが繰り返し取り上げられるように。

    • 「無理に付き合わなくていい」というメッセージが広がり、距離を取る選択がしやすくなった。

  5. 地域子育て支援サービスの拡充

    • 行政の子育て支援センター、一時預かり、ファミサポなど、公的なサポート窓口が増加。J-STAGE

    • 「困ったらママ友頼み」ではなく、制度にアクセスするという道が見えるようになった。


こうした社会的な変化が重なり、「ママ友を頑張って作らないと子育てできない」という呪縛は、確実に弱まっています。



3. 「ママ友はいらない」と感じる理由

では、ママたちはなぜ「ママ友は必要ない」と感じるのでしょうか。調査や記事、ママたちの声を整理すると、主に次のような理由が挙がります。


3-1. 比較とマウンティングから距離を置きたい

  • 進学先、習い事、成績、家計状況……話題の中心はどうしても“子どもと家庭”。

  • 意図せず比べてしまったり、「うちはうち」が揺らいでしまったりする。

  • 「聞きたくない情報まで入ってくるくらいなら、最初から距離を置いた方が楽」と感じる人も多い。


特に、学歴・収入・住むエリアなどの格差が見えやすくなった現代では、ママ友間の“なんとなくの格差意識”がストレス源になりがちです。はてなブックマーク+1



3-2. LINEグループ疲れ・情報過多

  • 保護者LINEグループで、連絡事項に膨大なスタンプ、雑談が延々と続く。

  • 「既読がついたのに返してない」「既読スルーしたら悪く思われるかも」というプレッシャー。

  • 情報量が多すぎて、むしろ安心より不安が増えることも。

「もともとSNSに疲れているのに、さらに保護者のグループまで増えるのがしんどい」という声は、さまざまな調査・取材でも繰り返し指摘されています。wellbeing100.jp+1



3-3. 価値観の違いが大きく、気をつかいすぎる

ママ友は、年齢もバックグラウンドもバラバラな人たちの集まりです。藤後教授も、「学生時代の友人や職場の友人と違い、ママ友は価値観やライフスタイルが大きく異なりやすい」と指摘します。はてなブックマーク


  • ワクチン・医療・教育方針など、デリケートなテーマが話題に出やすい。

  • どこまで踏み込んでいいのか、いつも探りながら話さなければならない。

  • 「ちょっと合わないな」と感じても、子ども同士が仲良いと簡単に距離を取れない。

こうした「気疲れ」を避けたいがために、最初から深い付き合いを控える母親も増えています。



4. それでもママ友には価値がある?ポジティブな側面

「ママ友はいらない」という声が目立つ一方で、「ママ友がいてよかった」というポジティブな側面も確かに存在します。


第一生命の別レポートでは、ママ友がいる人の6割以上が「ママ友は必要」と回答し、その理由として次のような点が挙げられています。wellbeing100.jp

4-1. いざという時の“セーフティネット”

  • 陣痛で急に入院することになったとき、上の子をママ友に預けた。

  • 自分が病気で入院したとき、退院直後の1週間、保育園の迎えを代わってもらった。

  • 仕事でどうしても迎えに行けないとき、子どもを一緒に連れて帰ってもらった。


これは、家族だけではカバーしきれない「もしもの時」に支え合う関係です。
近所で、子どもの性格やアレルギーなども把握している相手だからこそ、安心して預けられるという声も多く聞かれます。wellbeing100.jp



4-2. ネットにはない“生のローカル情報”

  • 本当に評判の良い小児科・皮膚科・歯医者さん

  • 地域の公園や子育てイベント、保育園・幼稚園のちょっとした実情

  • 行政サービスの「使える裏ワザ」(このタイミングで申し込むと通りやすい、など)

ネット検索だけでは得にくい「具体的な生活情報」は、今もママ友ネットワークから生まれています。wellbeing100.jp+1



4-3. 感情を共有できる“同じ目線の仲間”

  • 子どもの成長の喜び

  • イヤイヤ期や反抗期の愚痴

  • パートナーや義実家との関係のモヤモヤ

同じ地域で同じ年代の子を育てているからこそ、「それわかる!」と共感し合える。
メンタルの面で支えになるママ友も少なくありません。



ポイントは、「ママ友がいる/いない」の二択で良し悪しをつけるのではなく、自分にとってちょうどいい距離感を選べることです。



5. 「1人でいることは悪くない」——ママ友ゼロでも孤立しないコツ

実際、「ママ友ゼロ」でも心身ともに健康に、むしろ伸び伸びと子育てしている人はたくさんいます。
大切なのは、「ママ友ゼロ=友だちゼロ」でも「完全な孤立」でもない、という視点です。

ここでは、ママ友ゼロでも孤立しないための具体的なヒントをまとめます。



5-1. 情報源を“制度と専門家”に切り替える

  • 自治体の子育て支援サイト・広報紙

  • 保育園・幼稚園、学校からの公式お便り

  • 小児科・助産師・保健師などの専門家

「分からないことはまずママ友に聞く」のではなく、公的な情報+専門家を基準にすることで、噂話や不確かな情報に振り回されるリスクが減ります。厚生労働省+1



5-2. 「ゆるい顔見知り」を意識して増やす

がっつり仲良くなる必要はありませんが、

  • 挨拶をするだけの保護者

  • 公園で会えば「こんにちは」と声を掛け合える親子

  • 行事の時だけ隣の席で世間話をする程度の関係

こうした「ゆるい知り合い」が数人いるだけで、心理的な安心感はぐっと増します。
連絡先を交換しなくても、「顔だけ知っている人」が何人かいること自体が、地域での孤立を防ぐクッションになります。



5-3. パートナー・家族との“チーム育児”の再設計

ママ友に頼らない代わりに、パートナーや家族との役割分担を見直すことも大切です。

  • 送り迎えや家事の分担

  • 子どもの相談を、まずパートナーと共有する習慣

  • 祖父母に頼れる範囲とルールを話し合っておく

「困った時に頼れるのがママ友しかいない」状態を避け、家族の中にセーフティネットを作るイメージです。



5-4. 自分の趣味・仕事コミュニティを大事にする

ママ友がいなくても、職場の仲間や趣味の友人がいれば、それは立派な人間関係です。

  • 推し活仲間

  • オンラインコミュニティ(ゲーム、読書、ハンドメイドなど)

  • 職場の同僚、学生時代の友人

「ママである前の自分」を支えてくれるコミュニティを持つことは、メンタルヘルスの観点からも非常に重要だと指摘されています。wellbeing100.jp+1



5-5. 「私はこういう距離感でいく」と決めておく

  • 保護者LINEグループには最低限の参加だけ

  • 無理なランチ・お茶の誘いには「その日は難しくて」とやんわり断る

  • 「子どものために」と自分の気持ちを犠牲にしすぎない

事前に自分のルールを決めておくと、その場の空気に流されにくくなります。



6. それでもママ友と付き合うなら――“ちょうどいい距離感”のコツ

「ママ友ゼロでもいいけれど、完全にゼロにする必要もない」と感じる人も多いはずです。
そんな人向けに、“ちょうどいい距離感”でママ友と付き合うためのポイントも整理しておきます。



6-1. LINEグループは「連絡ツール」と割り切る

  • 重要な連絡を見落とさないために通知は確認する。

  • でも、雑談には毎回返信しなくてOK。

  • 「既読=即レス」が当たり前というルールを自分に課さない。

最初に「グループLINEでは、連絡事項だけ確認しますね」と軽く宣言しておくと、後々ラクなケースもあります。



6-2. お金が絡む話は慎重に

  • 共同購入、チケット手配、旅行や大型レジャーなどはトラブルの元。

  • 会計が複雑になりそうな企画は、そもそも参加しない選択もあり。

金銭トラブルは、人間関係を一瞬で壊します。
「お金が絡むことは基本的に避ける」と決めておくと、ストレスもぐっと減ります。



6-3. 噂話・悪口には乗らない

  • 先生や他の保護者の噂話

  • 子どもの出来・性格への陰口

  • 「誰がどこの塾に行っている」「どこに家を買った」などの詮索

その場の空気に合わせて相槌を打ってしまいがちですが、後々「あの人も一緒になって言っていた」と思われるリスクも。
曖昧な笑顔で流す・話題を変えるなど、自分のスタンスを保つ工夫が大事です。



6-4. 「学校・園が変われば9割は疎遠になる」と知っておく

多くの保護者が、「小学校卒業から数十年後も定期的に会うママ友は、クラス全体から見れば数%に過ぎない」と振り返っています。神戸新聞

  • 「一生ものの友だちを作らなきゃ」と思う必要はない。

  • その時期を一緒に乗り越える“期間限定の仲間”くらいに捉えると、気持ちが軽くなる。



7. 「ママ友ゼロ」の増加は、社会の成熟の一側面かもしれない

「ママ友ゼロ」が20年で6%からほぼ半数へ――この数字だけ見ると、一瞬「親同士の繋がりが希薄になってしまった」と不安になるかもしれません。すくすく


しかし裏を返せば、

  • 共働きが当たり前になり、母親だけに過度な“付き合い力”が求められなくなってきた

  • ネットや制度を通じて、ママ友以外からも情報やサポートを得られるようになった

  • 「無理に合わせるより、自分らしい距離感を大切にする」という価値観が広がった

とも言えます。


もちろん、どの選択にもメリットとデメリットがあります。
大切なのは、「ママ友の有無」ではなく、自分と家族が安心して暮らせる人間関係を、自分で設計できているかどうかです。



8. まとめ:「ママ友がいない私」は、もう“おかしくない

最後に、本記事のポイントを簡単に振り返ります。

  1. 20年でママ友ゼロは6%→ほぼ半数へ

    • 2003年はママ友ゼロ6.2%、2022年にはママ友がいない母親が45%、親全体では56%が「ママ友・パパ友ゼロ」。DLRI+1

  2. 背景には社会の変化がある

    • 共働きの増加、オンラインコミュニティや趣味の場の充実、公的な子育て支援の拡充、ママ友疲れへの共感の広がりなど。

  3. ママ友ゼロでも、工夫次第で孤立せずに子育てできる

    • 専門家・制度を頼る

    • 「ゆるい顔見知り」を増やす

    • 家族・パートナーとのチーム育児

    • 自分のコミュニティ(仕事・趣味・推し活など)を大切にする

  4. ママ友と付き合うなら、“ちょうどいい距離感”を意識して

    • LINEは連絡ツールと割り切る

    • お金や噂話には巻き込まれない

    • 「期間限定の仲間」として軽やかに付き合う


「ママ友ゼロ、1人でいることは悪くない」という言葉は、ママ友を否定するためのものではなく、
“ママ友がいない自分”を責めてきた人を解放するメッセージでもあります。

あなたが今、どんなスタイルで子育てをしていても——
ママ友が何人いようともゼロであろうとも——
それだけで「良い母」か「悪い母」かが決まるわけではありません。
自分と家族が少しでもラクに、笑っていられる形を、一人ひとりが選んでいい時代になっているのです。


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