メインコンテンツにスキップ
ukiyo journal - 日本と世界をつなぐ新しいニュースメディア ロゴ
  • 記事一覧
  • 🗒️ 新規登録
  • 🔑 ログイン
    • English
    • 中文
    • Español
    • Français
    • 한국어
    • Deutsch
    • ภาษาไทย
    • हिंदी
クッキーの使用について

当サイトでは、サービスの向上とユーザー体験の最適化のためにクッキーを使用しています。 プライバシーポリシー および クッキーポリシー をご確認ください。

クッキー設定

クッキーの使用について詳細な設定を行うことができます。

必須クッキー

サイトの基本機能に必要なクッキーです。これらは無効にできません。

分析クッキー

サイトの使用状況を分析し、サービス向上に役立てるためのクッキーです。

マーケティングクッキー

パーソナライズされた広告を表示するためのクッキーです。

機能クッキー

ユーザー設定や言語選択などの機能を提供するクッキーです。

山梨『コンビニ富士山』の今――“幕”は再設置、しかし高さ半分で抑止力は弱く 外国人観光客殺到で危険横断が続く

山梨『コンビニ富士山』の今――“幕”は再設置、しかし高さ半分で抑止力は弱く 外国人観光客殺到で危険横断が続く

2025年08月22日 00:06

1. 「コンビニ富士山」で今なにが起きているのか

河口湖駅近くのコンビニ前は、今年8月7日に高さ約1.4mの“低い幕”へと更新された。昨年の黒い目隠し幕(2.5m)と違い、富士山の稜線がフレームに収まる高さ設定で「景観と安全の両立」を狙う。だが再設置後も人出は衰えず、車道への飛び出しや斜め横断が常態化。現地を取材した報道では「効果なし」「危険横断が続く」との厳しい評価が示された。毎日新聞めざましmedia



2. 2年間の経緯を整理――「設置→撤去→再設置」

  • 2024年5月:人波と道路上の迷惑行為に対応するため、高さ2.5m・長さ20mの黒い幕が設置(視界を大きく遮断)。AP News+1

  • 2024年8月:台風接近による安全上の理由などから幕をいったん撤去。自治体は「状況が悪化すれば再設置も」として保管。euronews朝日新聞

  • 2025年8月7日:高さ約1.4m、茶系の幕に仕様変更して再設置(眺望確保と横断抑止の両立を意図)。毎日新聞Japan Today



3. なぜ「半分の高さ」なのか――バス安全と景観配慮

町の都市整備担当は、大型バスのサイドミラーと干渉しにくいように高さを抑えたと説明する。結果として、観光客は幕越しに富士山を撮影できる一方、抑止効果は限定的との見方も出ている。南日本新聞デジタル



4. “抑止効果”の評価は割れる

現地観測では「危険横断が続く」との報告がある一方、町側は迷惑行為は減ってきたとのトーンも示す(ただし定量データの公開は乏しい)。新幕は1.4mで、視界は確保しつつ車道側へ出にくくすることを狙った設計だが、ピーク時間帯の群集圧には十分でない可能性がある。


評価にばらつきが生じるのは、時間帯・天候・訪日団体の到着タイミングなど需要の波が大きいためだ。今後、**時間帯別の歩行者横断数・注意喚起件数・微小事故(ヒヤリハット)**など、エビデンス主導の検証が不可欠である。めざましmediaVOCO News 全球即時新聞Tokyo Weekender



5. なぜここまで人が集まるのか――SNS時代の「構図」が生む磁力

このスポットは「コンビニ屋根に富士山が乗って見える」という“決まりの構図”がSNSで拡散、外国人観光客の大行列と危険横断を招いた。為替や周遊動画の波及効果も重なり、撮影のためだけに横断する行動が常態化したのが実態だ。The Japan Times



6. 富士山全体に広がるオーバーツーリズムの影

富士山では2024年以降、1日上限4,000人・入山料2,000円などの登山規制が導入され、弾丸登山の抑制や安全確保が図られてきた。ふもとの撮影ポイントでも、安全・環境・住民生活を守るためのルール整備が求められる。AP News



7. 何が足りないのか――現場で効く「5つの改善」

  1. 動線の“面”管理:幕の前を連続ガードレールでつなぎ、交差可能点を横断歩道のみに限定。

  2. 横断歩道の“位置と形状”:横断歩道の移設+ハンプ(段差)やカラー舗装で(自動車)速度を落とす“ゾーン30”化。

  3. “撮影台”の設置:安全地帯にミニ展望台(段差)を設け、望遠で屋根乗せ構図が作れるよう誘導(標的を安全地帯に移す)。

  4. “団体バス”対策:バスの停車ベイと添乗員向け多言語ガイドライン、到着時に整理員を置く時限運用。

  5. 情報発信の再設計:空港・駅・ホテルでピクトと動画中心の多言語注意喚起、SNS公式テンプレ(安全な撮り方)をインフルエンサーと共同配布。


これらは世界の観光地で実績がある“ハード+ソフト+ナッジ”の組み合わせ。「見える/撮れる」を完全に奪わずに危険行動を“面”で封じるのが肝要だ。



8. 来訪者のためのミニ・セーフティガイド

  • 道路には出ない/横断は横断歩道でのみ。

  • 混雑時は順番待ちの列に並ぶ。敷地(私有地)へ立ち入らない。

  • 撮影は短時間で。ゴミは持ち帰る。

  • 代替スポット(公園や展望地)を活用し、分散観光に協力する。



9. 結論――“低い幕”は出発点にすぎない

高さ1.4mの新幕は、景観を残すかわりに抑止力が弱いというトレードオフを抱える。可変的な運用(繁忙期・時間帯での強化)と、横断動線の物理的封じ込み、安全地帯の魅力設計を重ねることで、ようやく事故リスクを現実的に下げられる。観光の受け入れと生活の安全は両立可能だ――大事なのは、データで測り、素早く手を打つことに尽きる。毎日新聞めざましmedia

Powered by Froala Editor

← 記事一覧に戻る

お問い合わせ |  利用規約 |  プライバシーポリシー |  クッキーポリシー |  クッキー設定

© Copyright ukiyo journal - 日本と世界をつなぐ新しいニュースメディア All rights reserved.