メインコンテンツにスキップ
ukiyo journal - 日本と世界をつなぐ新しいニュースメディア ロゴ
  • 記事一覧
  • 🗒️ 新規登録
  • 🔑 ログイン
    • English
    • 中文
    • Español
    • Français
    • 한국어
    • Deutsch
    • ภาษาไทย
    • हिंदी
クッキーの使用について

当サイトでは、サービスの向上とユーザー体験の最適化のためにクッキーを使用しています。 プライバシーポリシー および クッキーポリシー をご確認ください。

クッキー設定

クッキーの使用について詳細な設定を行うことができます。

必須クッキー

サイトの基本機能に必要なクッキーです。これらは無効にできません。

分析クッキー

サイトの使用状況を分析し、サービス向上に役立てるためのクッキーです。

マーケティングクッキー

パーソナライズされた広告を表示するためのクッキーです。

機能クッキー

ユーザー設定や言語選択などの機能を提供するクッキーです。

年々増え続ける子どもの「スマホ依存」──脱却に必要なことは?治療の最前線に密着

年々増え続ける子どもの「スマホ依存」──脱却に必要なことは?治療の最前線に密着

2025年08月31日 01:18

序章:スマホは“生活のインフラ”、だからこそ「量」より「使い方」

  • 所有率と使用時間の現実
     国内調査では、18歳未満のスマホ所有率は47.9%、利用は週平均1,219分(約20時間)。親側も「依存が心配」という声が強まっています。M2RI


  • “スマホ依存”は診断名?
     医学的には「ゲーム行動症(Gaming Disorder)」がICD-11に収載されています。コントロール不能、他活動より優先、悪影響があっても継続という3要件が中核。SNSや動画視聴など“スマホ全体”は単独の診断名ではない一方、同様の機序で日常生活に支障を来すケースがあり、医療現場は「ネット・ゲーム依存」枠で包括的に評価します。世界保健機関精神科協会


  • ガイドラインの潮流
     米小児科学会(AAP)は年齢一律の絶対時間ではなく、家族のメディア計画(何を・いつ・どこで・誰と・睡眠/運動/学業との両立)を重視へ。未満児はごく限定。寝る前の使用・寝室持ち込みを避けることが推奨されています。aap.org+1



第1章 日本の現状をデータで読む

  1. 家庭内ルールの普及と限界
     小中高生の家庭で「ルールを作っている」はおよそ7割。ただし高校生では“ルールなし”が過半に。自立性が増す学年ほど、親のコントロールは難しくなります。Zen-P

  2. 「インターネット利用環境」政府調査のポイント
     こども家庭庁(旧内閣府)が毎年公表する実態調査は、フィルタリングや利用状況の変化を継続把握。2025年公表版でも、低年齢化と長時間化、動画・SNS・ゲームの“ハイブリッド使用”が進む構図が確認されます。自衛隊統合幕僚監部e-Stat

  3. 学校の対応
     文科省は小学校での携帯持ち込みは原則禁止とする通知(2020年)を出しており、地域実態に応じ方針策定と保護者周知を求めています。BYOD学習や緊急連絡の現実と、リスク教育の両立が課題です。文部科学省



第2章 なぜやめられない?──行動科学で見るスマホの“魔力”

  • 可変比率報酬(ギャンブル性):いつ“いいね”が付くか分からない設計は強力な強化子。

  • FOMO(取り残され不安):連絡・コミュニティ維持がスマホに集約。

  • 睡眠負債の連鎖:就寝直前の使用→入眠遅延→学業・気分の悪化→現実回避でさらに使用。

  • 発達課題との交錯:思春期の自己同一性探索、ADHDや不安/抑うつと相互増悪。治療レビューでは、認知行動療法(CBT)と家族療法が有効とされます。国民生活センター



第3章 治療の最前線に密着:専門外来のリアル

3-1 受診までの流れ

  • 初回評価:問診、生活史、合併症評価(睡眠、注意・多動、不安/抑うつ、学校不適応)。

  • 診断の枠組み:ネット・ゲーム依存の臨床評価を行い、目標設定(登校・学習・睡眠・対人)。

  • チームアプローチ:精神科医+臨床心理士+看護+デイケアスタッフが連携。kurihama.hosp.go.jp


3-2 実際の介入メニュー

  • 個別CBT:トリガー把握→行動実験→置き換え活動→再発予防プラン。

  • 集団CBT:同年代と“使い方のルール”を作り合う。

  • SST(社会生活技能訓練):対話・断り方・予定管理の練習。

  • デイケア:昼夜逆転の是正、生活リズムの再構築。

  • 家族面接:統一ルール、声かけ、強化子の一致。kurihama.hosp.go.jp


3-3 家族教室とピアの力

  • 家族会(久里浜):毎月開催。講義と体験共有で“孤立”を断つ。家族の対応が変わると治療効果が安定します。kurihama.hosp.go.jp


3-4 ニーズ急増と体制整備

  • 若年男性を中心に受診が増加。相談・治療需要の増大に対し、地域連携とデータ整備が急務とされています。厚生労働科学研究成果データベース



第4章 学校・地域でできる“予防医療”

  • ユニバーサル予防としての集団CBT
     学級単位で実施できるプログラムが国内学会でも整備中。アセスメント→効果測定→指導案→教材まで、学校現場に載せる設計が議論されています。med-gakkai.jp

  • 家庭×学校×地域の三位一体
     ルール化だけでなく、睡眠・運動・学習の基盤をつくる。児童会/生徒会の参加で“生徒が自分で決める校内メディア規範”を作ると内発的動機づけが働きます。



第5章 家庭で今日からできる10の実践

  1. 家族メディア計画(Family Media Plan):誰が・何を・いつ・どこで・どれだけ・睡眠と運動の確保。aap.org

  2. 寝室と就寝前1時間は“スクリーン休憩”。ブルーライト×SNS刺激は入眠遅延の大敵。aap.org

  3. 通知のオフ/要約配信:アプリ側の強化スケジュールを断つ。

  4. ホーム画面の再設計:学習・健康アプリを1面に、娯楽は2面以降。

  5. 週末の家族イベント:置き換え活動(運動・外遊び・料理)。

  6. “ながら”禁止ゾーン:食卓・移動中・学習時間。

  7. 合意書とリセットルール:破ったときの予め合意したペナルティ(利用時間短縮・課金停止等)。

  8. スクショ家計簿:課金・購入履歴は親子で可視化。

  9. 学校・塾との連絡:遅刻/欠課兆候の早期共有。

  10. 困ったら専門へ:長時間化+生活崩れ+暴言/引きこもりが重なったら医療・相談へ。国民生活センター



第6章 “依存”の見極め:赤信号チェック

  • 学校・家庭の役割低下(遅刻・欠課・成績低下)

  • コントロール不能(やめると決めてもすぐ破る)

  • 重要な人間関係・活動より優先

  • 身体症状(睡眠不足、頭痛、視力低下、倦怠)

  • 継続・エスカレート(課金、嘘、隠し事)
    これらが12か月以上持続、または重篤なら専門評価へ(ICD-11の基準の考え方を参考)。世界保健機関



第7章 受診ガイド:どこに相談すればいい?

  • 専門外来(ネット・ゲーム依存外来):初診→評価→治療方針。CBT、SST、家族教室、デイケアの組合せ。kurihama.hosp.go.jp

  • 家族会:同じ悩みの家族と情報交換し、孤立を防ぐ。kurihama.hosp.go.jp

  • 学校・教育委員会・保健所:窓口の確認。こども家庭庁の調査や地域リソースも参考に。自衛隊統合幕僚監部



第8章 治療はこう進む:12週間の標準モデル(例)

  • 週1回×12セッション(個別/集団CBT)
    1–2:アセスメント(トリガー地図)、睡眠衛生
    3–4:刺激コントロール(通知・レイアウト)、代替行動
    5–6:課金・報酬の見直し、衝動の波乗り
    7–8:コミュニケーションSST(断り方・頼り方)
    9–10:家族合同回(ルール再合意と強化設定)
    11–12:期末対策・長期目標・再発予防プラン

  • 並走支援:デイケアで生活リズム再構築、学校と欠課対策。kurihama.hosp.go.jp



第9章 90日で建て直す「家庭リカバリープラン」

  • 0–7日:緊急安定化
     寝室からスマホ退避/就寝前1時間ノースクリーン/通知まとめ。保護者は叱責より観察。

  • 8–30日:新習慣の設計
     週次の家族メディア会議、代替アクティビティ、ホーム画面整理、課金可視化。

  • 31–60日:自律の強化
     子側が自分でルールを作ってプレゼン→親は修正を“合意形成”。

  • 61–90日:再発予防
     旅行・長期休暇・受験前など“ハイリスク時期”の事前作戦を紙で用意。
    (AAPの枠組みを援用。睡眠・運動・学習の基盤を優先)aap.org



第10章 “時間か、質か”論争に終止符を

テレビ視聴は減少しても、ショート動画とゲームが伸長し、**“時間の置き換え”**が起きています。だからこそ、単純な合計時間ではなく、内容・文脈・睡眠との関係で設計する視点が重要です。Parentsaap.org



第11章 課題とこれから

  • 人材と地域差:外来は増えつつも受診待機が生じる地域も。研究班は患者・家族・医療機関の実態を収集し、体制整備の根拠を整えています。厚生労働科学研究成果データベース

  • 標準治療の確立:メタ解析ではCBT/家族療法等の有効性が示唆される一方、年齢層や併存症に応じた最適化が継続課題。国民生活センター

  • 学校主導の予防:集団CBTやリテラシー教育の普及とエビデンス蓄積が鍵。med-gakkai.jp



まとめ

スマホは“悪”ではなく、設計と伴走の問題です。データで現状を直視し、医療の力を借りながら、家庭と学校と地域で睡眠・運動・学業・人間関係という土台を取り戻す。治療は“やめさせる”ではなく“生き方を再設計する”プロセス。今日から、できる一歩を。


Powered by Froala Editor

← 記事一覧に戻る

お問い合わせ |  利用規約 |  プライバシーポリシー |  クッキーポリシー |  クッキー設定

© Copyright ukiyo journal - 日本と世界をつなぐ新しいニュースメディア All rights reserved.