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ケロッグがシリアルから人工着色料を削除! 『色』から『理由』へ — ケロッグの決断が示す次の消費

ケロッグがシリアルから人工着色料を削除! 『色』から『理由』へ — ケロッグの決断が示す次の消費

2025年08月16日 00:17

概要

米シリアル大手のWK Kellogg Co(ケロッグ)は、フルーツ味の定番「Froot Loops」や「Apple Jacks」を含む朝食シリアルから人工着色料(FD&C色素)を2027年末までに全面撤廃する。背景には、テキサス州司法長官とケロッグが締結した法的拘束力のある合意(AVC)、そして米国内で高まる合成添加物への警戒感がある。学校向け製品では2026–27学年度までにFD&C色素不使用へ切り替える計画だ。すでに販売量ベースで約85%はFD&C不使用としており、残る主力品の改良に踏み切る。AP News



何が決まったのか:3つのマイルストーン

  1. 法的合意の成立
    テキサス州司法長官は2025年8月13日、ケロッグとAVC(Assurance of Voluntary Compliance)を締結。これにより同社は2027年末までに米国のシリアルから人工着色料を恒久的に除去することを法的に確約した。主要食品企業でこの種の合意は初とされる。texasattorneygeneral.gov

  2. 学校向けの前倒し対応
    学校提供品は2026–27学年度にFD&C色素を外す計画。AP News

  3. 全体の完了期限
    一般小売向けを含む米国シリアルは2027年12月31日までにFD&C色素を撤廃し切る。Los Angeles Times


背景:色の議論は“健康”の議論へ

人工着色料は長年、子どもに人気の鮮やかな色を生み出してきた。一方で注意欠如・多動などの神経行動への影響を指摘する研究があるとして、市民団体や一部の州が規制を加速。米食品医薬品局(FDA)は「現行承認色素は安全」との立場を維持するが、消費者の選好変化と州レベルの動きが企業の配合見直しを後押ししている。Los Angeles TimesAP Newsfooddive.com



業界のうねり:同調する他社、広がる“脱・合成色素”

2025年夏以降、General Mills、Kraft Heinz、Nestlé、J.M. Smuckerなどが相次いで人工色素撤廃の目標時期を公表。ケロッグの合意は、その流れの法的裏付けを象徴する出来事だ。AP NewsLos Angeles Times


一方、ケロッグとは別会社になったスナック主体のKellanovaも、小売食品を2027年末までにFD&C不使用へ、学校向けは2026–27学年度までに完了予定と発表している。シリアル以外の朝食・間食カテゴリーでも**“自然色”化**は進む見込みだ。Kellanova News



プロダクトがどう変わる?——配色・味わい・コストの現実

  • 色合い:自然由来の色は合成に比べてくすみやすく、ロット差も出やすい。棚前での視認性が下がる懸念はあるが、「より自然」への共感が訴求力になる。

  • フレーバーとの整合:果汁・野菜色素などを組み合わせ、風味に影響を与えない設計が鍵。

  • 原料とコスト:天然色素は調達・安定化コストが上がりがち。ただし大手一斉移行により価格がこなれる可能性も。

  • 海外との整合:ケロッグはカナダや欧州で先に天然色へ切替済みとの指摘があり、米国版との見た目統一が進むとの見方もある。fooddive.com


タイムライン(米国シリアル)

  • 2026–27学年度:学校向けシリアルでFD&C色素不使用へ。AP News

  • 2027年12月31日:米国内の小売向けシリアルでFD&C色素の撤廃完了。Los Angeles Times


SNSの反応:称賛・懐疑・実利派——三層構造で広がる声

発表直後、X(旧Twitter)や各メディアのSNS投稿には祝意や歓迎が多く並んだ。地域メディアや大手ニュースのポストが拡散し、**「テキサスが良い仕事をした」**とする声も目立つ。

 


一方で、レディットなどでは以前から**「色素より砂糖が問題では」という実利派の懐疑も根強い。「海外版は自然色なのに、なぜ米国は遅いのか」という国際比較視点の投稿も拡散した。今回の合意で米版の見た目が海外版に近づく**ことを歓迎するコメントも多い。Reddit


また、ブランドの“顔”が変わることへのノスタルジーもある。鮮やかさが薄れることに寂しさを漏らす声、子どもの食べる意欲への影響を心配する親世代のコメントなど、感情の揺れも可視化された。こうした受け止めの分散は、**「健康」と「楽しさ」**の同居を目指すブランドにとって、配色・パッケージ・店頭体験の再設計を迫る。fooddive.com



規制と科学の狭間:何をどう読み解くか

  • 規制当局の評価:FDAは承認色素の安全性を改めて強調しており、大多数の子どもに有害影響は見られないとする立場。AP NewsLos Angeles Times

  • 健康サイドの主張:一部研究は、特定の子どもで神経行動症状を悪化させる可能性を示すとして、予防的な削減を後押し。Los Angeles Times

  • 企業の戦略:安全・規制適合だけでなく、顧客の安心感を競争力とみなす。ケロッグの法的合意と学校向け前倒しは、信頼の最短距離を狙う意思表示だ。texasattorneygeneral.govAP News


競合・小売・自治体の反応で“第二幕”へ

今後は小売チェーンの棚替え、PB商品の追随、自治体や学区の調達基準など、川下が動く番だ。Kellanovaを含め2027年末完了を掲げる企業が増えるほど、天然色素サプライチェーンの強靱化と価格の安定が期待される。Kellanova News



まとめ:見た目は少し“淡く”、物語は“濃く”

人工着色料の撤廃は、単なる色の調整ではない。健康観の更新、企業と行政の新しい関係性、そして消費者の体験設計が交わる“ブランドの再構築”だ。2027年末、米国の朝食テーブルに並ぶシリアルの色は控えめになっているかもしれない。しかし、そこに宿る信頼と納得の色は、むしろ濃くなるだろう。AP Newstexasattorneygeneral.govLos Angeles Times


参考記事

ケロッグは、2027年末までにシリアルから人工着色料を除去すると発表しました。
出典: https://financialpost.com/pmn/kellogg-says-it-will-remove-artificial-dyes-from-cereals-by-the-end-of-2027

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