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ビットコイン急落とAI株失速 ― 2025年相場に何が起きているのか

ビットコイン急落とAI株失速 ― 2025年相場に何が起きているのか

2025年11月20日 00:14

ビットコイン急落&株安――「リスクオンの終わり」がXをざわつかせる理由

11月中旬、ビットコインと米株式市場が同時に崩れ、X(旧Twitter)やTikTokでは「2025年の本当の下げ相場が来たのではないか」と不安の声が広がっています。

米報道によると、ビットコインはわずか6週間前に史上最高値の12万6,000ドル超をつけたあと、そこから約26%も下落し、いったん9万ドル割れまで急落。WTOP News


一方、米国株も同日にダウ平均が約0.9%安、S&P500が0.6%安、ハイテク色の強いナスダック総合が0.9%安と、そろって下げました。WTOP News


「株も仮想通貨も一緒に落ちるなら、逃げ場なんてないじゃないか」。そんな嘆きがSNSに溢れていますが、いま相場で何が起きているのでしょうか。



1. 何が起きているのか:ビットコインは「強気相場の調整」か、それとも終わりの始まりか

まず現状を整理してみましょう。

  • ビットコイン

    • 2024年12月に初めて10万ドルを突破。WTOP News

    • トランプ大統領(再選)と「暗号資産に優しい」政策への期待から2025年10月初旬には12万6,000ドル超まで高騰。WTOP News

    • しかしその後急落し、現在は9万ドル前後で推移。年初来の上昇分をほぼ吐き出した水準まで戻ってしまいました。WTOP News

  • 米国株

    • 生成AIブームを牽引してきたハイテク株が軟調。NVIDIAやAmazon、Microsoftといった大型株も数%規模の下落。WTOP News

    • ハイテク比率の高いナスダック総合は、10月末の史上最高値からすでに6%以上下げ、時価総額ベースで約2.5兆ドルが吹き飛んだ計算です。WTOP News

  • 市場心理

    • VIX指数(恐怖指数)は11%上昇。

    • CNNの「Fear & Greed Index(恐怖と欲望指数)」も「極度の恐怖」ゾーンまで低下しています。WTOP News

数字だけを見ると、投資家心理が一気に「欲」から「恐怖」へ傾いているのは明らかです。



2. なぜ同時に崩れたのか:FRBの「よく分からなさ」と高すぎるバリュエーション

今回の同時下落の背景には、大きく2つの要因があります。


(1) FRB(米連邦準備制度)のスタンスが読めない

投資家が最も気にしているのは、「FRBが本当に来月、利下げに動くのか」という点です。

市場はこれまで、

「景気は減速気味。インフレもピークアウト。だから近いうちに利下げが来るはず」

という期待のもとで、AI関連株やビットコインのようなリスク資産へ一斉に資金を流し込んできました。


ところが、インフレ指標や雇用統計が「意外と強い」数字を出し続けたことで、
「FRBはまだ様子見を続けるのでは?」という見方がじわじわと広がり、期待先行で上がっていたリスク資産に逆回転が起きている、という構図です。


(2) 「高すぎた」AI株とビットコイン

もうひとつはバリュエーション(株価水準)の問題です。

  • AI関連銘柄は、「将来の利益」をかなり楽観的に織り込んで株価が急騰していた

  • ビットコインも、トランプ政権による暗号資産フレンドリーな政策――たとえばステーブルコインを規定するGENIUS法の成立や、暗号資産寄りとされる人物のSEC(米証券取引委員会)トップ就任など――を背景に、「規制リスクが薄らぐ」として買われすぎていたWTOP News


つまり、「期待とストーリーだけで買われていた部分」が大きかった分、失望のきっかけさえあれば、売りが売りを呼びやすい状態にあったと言えます。



3. ビットコインの下げが株よりきついワケ:流動性の薄さと“古参勢の利確”

同じリスク資産とはいえ、株とビットコインの下げ方が違うのには理由があります。


(1) 10月の「トラウマ」が残した傷跡

報道によれば、10月10日にビットコインは「フラッシュクラッシュ」と呼べるような急落を経験しました。そのきっかけになったのは、トランプ大統領が対中貿易戦争を再燃させる発言をしたこと。WTOP News


このとき、多くのマーケットメイカー(板を支えるプロトレーダー)が大きな損失を被り、
その後、ビットコイン市場の板は「スカスカ」な状態になったと指摘されています。

板が薄いと、少しまとまった売り注文が出ただけで価格は大きく動きます。今回の下げでも、

「株と同じ程度のリスク回避売り」
が、
「ビットコインでは極端な価格変動」

として現れてしまった可能性があります。


(2) 長期保有組の利確売り

もうひとつは、長期ホルダーの利確です。
この数年でビットコインを大量に保有してきたファンドや個人投資家が、
12万ドル超まで上昇したタイミングで「そろそろ一度利益を確定しよう」と売り始めたとみられています。WTOP News


長期勢は保有量が大きいため、彼らの売りは一気に価格にのしかかります。
そこへマクロ不安と薄い板が重なり、「ちょっとした調整」のつもりが本格的な下げ相場の様相を呈してきた、というわけです。



4. 金と株はまだプラス圏、ビットコインは「今年分の利益を吐き出し」

興味深いのは、今年ここまでのリターンを比較すると、「ビットコインだけが特別に弱い」わけではない、という点です。

  • S&P500:年初来で約13%の上昇(今回の下げを織り込んでもまだプラス)WTOP News

  • 金(ゴールド):年初来で約53%の上昇と、安全資産としての存在感を強めているWTOP News

  • ビットコイン:年初は9万4,000ドル付近だったが、現在はそこを下回り、過去11か月分の上昇をほぼ帳消しにしてしまったWTOP News


つまり、リスクオフ相場の中でも「株と金はまだなんとかプラス圏」、
一方で「ビットコインは振れ幅が大きい分、利益の吐き出しも極端」になっている状況です。



5. SNSの反応:パニック派・チャンス派・冷静派の三国志

この相場を受けて、SNSではどんな声が上がっているのでしょうか。
ここでは実際の雰囲気を踏まえつつ、典型的な反応をいくつかピックアップしてみます(投稿内容はイメージです)。


(1) パニック派:「また暗号資産バブル崩壊だ」

  • 「給料3か月分をビットコインに突っ込んだタイミングで9万ドル割れ。なんでいつも天井で買ってしまうんだ…」

  • 「AI株もビットコインも全部マイナス。2025年は“失われた一年”になるのか」

こうした投稿は、特にレバレッジ取引をしている個人トレーダーのアカウントに多く見られます。
「ロスカットされた」「証拠金が飛んだ」といった悲鳴は、相場が本当に痛みを伴っているサインでもあります。


(2) チャンス派:「ガチホ勢にとってはごほうびセール」

一方で、「これは絶好の買い場」と捉える強気派も少なくありません。

  • 「4月に7万4,500ドルまで落ちたあと、ビットコインは12万ドル超まで上がった。今回も同じパターンになるなら、今は仕込み時では?」WTOP News

  • 「恐怖指数が上がったときこそ、ドルコスト平均法で淡々と積み増しするのみ」

長期目線の投資家ほど、「値動きの荒さはいつものこと」と冷静に見ている印象です。


(3) 冷静派:「株・債券・金・暗号資産、全部混ぜるのが現実的」

さらに、「どちらにも偏らない現実派」も増えています。

  • 「株とビットコインが同時に落ちるときのために、金やキャッシュポジションを持っておく――投資本に書いてある基本を、今こそ思い出すべき」

  • 「暗号資産100%ポートフォリオは、上がるときは楽しいけど、下がるときは生活リスクになる。せめて割合を決めよう」

「ビットコインか、株か」ではなく、「どのアセットをどれくらいの比率で持つか」という視点へ、議論がシフトしつつあるのも現在の特徴です。


(4) 陰謀論系:「これは政府とウォール街が仕掛けたクラッシュだ」

もちろん、どんな急落局面でも必ず現れるのが陰謀論です。

  • 「トランプ政権は表向きは暗号資産に優しいが、本当は大口だけが儲かるように個人投資家をふるい落としている」

  • 「FRBと大手ファンドが組んで、ビットコインを安く買い叩くための“意図的な恐怖演出”だ」

こうした見方はエビデンスに乏しいものの、「自分だけがやられ役になった」という感情と結びつきやすく、拡散力が強いのも事実です。




6. いま個人投資家がチェックすべきポイント

では、この局面で個人投資家は何を意識すべきでしょうか。
ここからは、あくまで一般的な情報提供としての観点から、整理してみます(投資判断は必ずご自身で行ってください)。


① 期間を決める:短期なのか、長期なのか

  • 数日〜数週間単位の短期トレードなら、ニュースとボラティリティに翻弄される覚悟が必要

  • 3〜5年単位の長期投資なら、「今年の値動きは大きなトレンドの一部」と割り切る視点も重要

期間があいまいなままだと、下がったときに「損切りすべきか、ガチホすべきか」が判断できず、精神的に追い込まれます。


② ポートフォリオ比率を見直す

  • 暗号資産が資産全体のどれくらいを占めているか

  • ひとつのコインに偏っていないか

  • 株・債券・金・キャッシュといった他の資産とのバランスはどうか

「夜ぐっすり眠れるかどうか」をひとつの目安に、リスク許容度を考えてみるのも有効です。


③ マクロ要因と政策リスクを追いかける

今後の展開を左右するのは、FRBの利下げタイミングとトランプ政権の政策です。
特に暗号資産については、規制が緩むのか締まるのかで、中長期のストーリーが大きく変わります。

  • 金利が高止まり → リスク資産には逆風

  • 金利が下がり始める → 再び「カネ余り相場」でビットコインやAI株に追い風が吹く可能性

ニュースを追う際は、「価格だけでなく、その背景にあるマクロ要因」を意識すると、SNS上のノイズに振り回されにくくなります。



7. 「恐怖」の次に来るものは?

今回の下げ相場は、まだ「始まったばかり」かもしれません。

ある暗号資産取引所の幹部は、
「ここからさらに深い調整になっていくのか、それとも短期的なショックで終わるのか、数日〜数週間の値動きが重要な分岐点になる」とコメントしています。WTOP News


一方、暗号資産運用会社のアナリストは、
「長期的には上昇トレンドはまだ崩れていない。むしろ、恐怖が支配する今こそ、慎重にポジションを積み増すチャンス」とのスタンスを崩していません。WTOP News


市場はいつだって、「恐怖」と「欲望」の間を揺れ動きます。
今回のビットコイン急落と株安は、その振り子がいま「恐怖」に大きく振れた瞬間と言えるでしょう。


SNSのタイムラインをスクロールしていると、悲鳴や強がり、陰謀論が次々に目に入ってきます。
しかし、最後に自分の資産を守るのは、自分自身のルールと冷静さです。

  • どれだけリスクを取るのか

  • どれだけの期間、相場に付き合うのか

  • 何が起きたら撤退し、何が起きてもホールドするのか

この3つを決めておくことこそ、ボラティリティだらけの2025年市場を生き抜くための、最大の「防御力」なのかもしれません。



参考記事

暗号通貨が暴落し、株価が下落し続ける理由
出典: https://wtop.com/news/2025/11/por-que-las-criptomonedas-se-estan-desplomando-y-las-acciones-siguen-cayendo/

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