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バスはもう“現金お断り”でいいの? ──急拡大する「完全キャッシュレス運行」は、日本の足を守る最後の手なのか

バスはもう“現金お断り”でいいの? ──急拡大する「完全キャッシュレス運行」は、日本の足を守る最後の手なのか

2025年10月26日 17:58

1. いま日本で「現金お断りバス」が増えている

相鉄バス、日立自動車交通、国際興業バス、三重交通など、都市圏や観光路線を中心に“完全キャッシュレスの実証運行”が次々スタートしている。これは「車内では現金で運賃を払えません」という宣言で、Suica・PASMOなどの交通系ICカードやタッチ決済、事前購入したデジタル乗車券などに限る運賃体系だ。国土交通省は、こうした運行を制度的に認め、全国的な展開を後押ししている。国土交通省+3新車・中古車の自動車総合情報サイト〖carview!〗+3新車・中古車の自動車総合情報サイト〖carview!〗+3



2. なんで急に? 最大の理由は「このままだとバスが消える」

全国のバス会社はドライバー不足と赤字路線の維持で限界に近い。運転士は1万人規模で足りないという試算もあり、減便や路線廃止がもう各地で起きている。現金対応という“余計な仕事”をなくせば、負担が下がり、1人の運転士で回せるダイヤを増やせるという狙いがある。つまりキャッシュレス化は単なるハイテク化ではなく、「路線そのものを守る延命策」という、かなり切実な意味を持っている。新車・中古車の自動車総合情報サイト〖carview!〗+1



3. 現金対応ってそんなにコスト高いの?

はい、バカにならない。車内にある運賃箱や両替機は高価なうえ、硬貨・紙幣の回収や点検・釣り銭準備・集計・銀行入金など、毎日人手がかかる。さらに「すみません両替いいですか? いくらですか? あっ小銭が…」というやりとりそのものが遅延の原因になる。キャッシュレスにすると、乗降が速くなり定時性が上がる=同じ本数のバスでも“稼働効率”が良くなるうえ、現金処理スタッフや機器維持費をまとめて削れるので、数十億円単位のコスト削減効果が見込めるという推計も示されている。新車・中古車の自動車総合情報サイト〖carview!〗+2新車・中古車の自動車総合情報サイト〖carview!〗+2



4. 運転手の仕事が変わる

いまの路線バス運転士は、実はドライバーとレジ係を同時にやっている。均一料金のバスならまだマシだが、区間別運賃のバスでは「整理券を見せて、この区間は◯◯円です」「小銭がない? 両替しますね」と、走行中に料金案内まで求められる。ヒューマンエラーも起きやすいし、精神的な負荷が高い。キャッシュレスにすれば、運転に集中できる・アナウンスや案内も簡略化できる・ストレスが下がる、という効果が期待されている。これは人材確保と定着率の改善にもつながる、と事業者は説明している。新車・中古車の自動車総合情報サイト〖carview!〗+1



5. じゃあ「現金派」はどうなる? 一番の不安は“置き去り”

もちろん課題はある。日本には交通系ICカードを持たず現金払いに慣れている高齢者がまだ多い。中には「携帯も持っていない」「チャージ方法が分からない」という人もいる。完全キャッシュレス化は、そういう人に“乗るな”と言っているように見えるリスクがある。公共交通が高齢者の移動手段である以上、ここは非常にセンシティブだ。新車・中古車の自動車総合情報サイト〖carview!〗+2WEB CARTOP+2



6. それでも国とバス会社が踏み切る理由

実は論点は「年配の現金主義を守るか」ではなく、「そもそもバス路線を存続できるのか」に移っている。キャッシュレス化で経費を下げなければ、採算の悪いローカル路線は順番に消えていく。路線自体を失えば、高齢者は“そもそも乗るバスがない”状態になる。だから事業者側は「多少の不便があっても、まずは路線を維持することが福祉だ」と強調する。これは厳しいけれど現実的な言い分だ。新車・中古車の自動車総合情報サイト〖carview!〗+1



7. 「高齢者 vs 外国人観光客」どっちを優先してるの?

SNSでは「訪日外国人向けサービスばかり優遇されて、日本の高齢者は置き去り?」という声もある。ただ、現場をよく見るとその対立図はややズレている。

・訪日客向けには、クレカのタッチ決済やQRコード乗車券など、言語いらずで使える手段が整備されてきた。福岡・東京湾岸・観光高速バスなどは、実は外国人の乗りやすさも重視している。西鉄グループ+2WEB CARTOP+2

・一方で高齢者向けには、「シルバーパス提示で可」「既存の高齢者定期はそのまま使える」など“現金以外でも今の優待を継続できるようにする”調整が入っているケースがある。東京エリアの国際興業の実証では、シルバーパスは乗車時に見せればOKという運用にしている。これは「現金はやめるが、高齢者の権利は残す」やり方だ。新車・中古車の自動車総合情報サイト〖carview!〗

つまり「高齢者を切り捨てて観光客を優遇」というより、「両方を何とか拾う設計をしつつ、とにかく現金処理だけはやめたい」がリアルな立ち位置になっている。



8. “置き去り”を防ぐ具体策はもう始まっている

完全キャッシュレスといっても、いきなり「機械がない人は乗れません、さようなら」ではない。各社は次のような“ソフトランディング策”を同時に進めている。


  • 車内やバスターミナルでICカードをその場で買える・すぐにチャージできるようにする拠点整備(福岡、首都圏など)。新車・中古車の自動車総合情報サイト〖carview!〗+1

  • 高齢者向けの割引パスや福祉乗車証は、紙やプラカードを見せれば引き続き無料/割引扱いにする。新車・中古車の自動車総合情報サイト〖carview!〗

  • 「現金では運賃を払えないが、現金でICにチャージはOK」という折衷ルールも入れている事業者がある。これは“財布の中身は現金のまま”でも、乗車時はICでタッチできるようにする工夫だ。新車・中古車の自動車総合情報サイト〖carview!〗+1

    完全キャッシュレスは、高齢者を急にスマホ決済に引きずるというより、「ICカードを一枚持ってください。あとは変えません」という落とし所を用意し始めている段階といえる。



9. クレカのタッチ決済がカギになるワケ

地方ほどSuica系ICが使えない・買いづらいという課題がある。そこで流れは「交通系ICカードだけ」から「クレジットカードのタッチ決済(Visaタッチなど)もOK」へ広がりつつある。これだと、訪日客はもちろん、もう年金受取口座と紐づいたデビットカードを持っている高齢者にも対応できる。熊本では交通系ICカードシステムの維持費が高すぎるため、交通系ICをやめてタッチ決済へ一本化する動きまで出ている。インフラ維持費が半分ですむという試算もある。Impress Watch


要するに「ICカードを地域で一から整備するのは重い→汎用のタッチ決済で統一したほうが安いし誰でも使える」が、地方バス延命のロジックになってきた。



10. スピードアップは“利用者得”でもある

キャッシュレス化で乗降が速くなれば、ダイヤが乱れにくくなる。混雑時間帯のバス停で1人あたりの精算が2〜3秒短くなるだけでも、路線全体ではかなりの遅延縮減になると事業者は見る。定時性が上がれば、通勤・通学・病院通いの足としての満足度も上がる。これは高齢者にも、観光客にも、地元の通勤客にも共通のメリットだ。新車・中古車の自動車総合情報サイト〖carview!〗+2西鉄グループ+2



11. それでも残る「最後の壁」=デジタルに触れたことがない人

問題は「ICカード? なにそれ?」という層だ。特に超高齢の単身世帯や、買い物も病院も徒歩圏で完結してきた人たちにとって、ICカードを買いに行くこと自体がハードルになる。自治体やバス事業者は、福祉窓口や地域包括支援センターなどと組んで“ICカード取得サポート会”のような超アナログな支援を現地でやる必要がある。ここを放置すると、移動弱者の孤立が一気に進むリスクがある。これは今後の最大の宿題だという指摘は強い。新車・中古車の自動車総合情報サイト〖carview!〗+1



12. 日本の「公共交通の未来」とキャッシュレスはセット

国交省は、完全キャッシュレスを“便利だからやる”ではなく、“これをやらないとバスネットワーク自体が崩壊する”という位置づけで語り始めた。すでに「完全キャッシュレス」は、観光の先進サービスではなく、地方の移動インフラを守るための最低ラインになりつつある。今後は、


  • 路線維持を優先しつつ、

  • 高齢者やデジタル弱者へのサポートを地域で用意し、

  • 外国人・観光客にも使いやすい決済手段を並べる、

    という“三点セット”が当たり前になるだろう。国土交通省+3新車・中古車の自動車総合情報サイト〖carview!〗+3新車・中古車の自動車総合情報サイト〖carview!〗+3
    バスのキャッシュレス化は「お年寄りを置き去りにする未来」ではなく、「お年寄りの足そのものを消さないための最後の手段」へと意味を変えつつある。

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