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買い物するたびビットコインが貯まる!――Coinbase新クレジットカードの衝撃

買い物するたびビットコインが貯まる!――Coinbase新クレジットカードの衝撃

2025年06月13日 18:05

1. Coinbase One Cardとは何か

2025年6月13日、スイス・ツークで開催された「State of Crypto Summit」。会場を沸かせたのが、Coinbaseのブライアン・アームストロングCEOによる新クレジットカード発表だった。年会費制のサブスクリプション「Coinbase One」会員のみが申し込める限定カードで、買い物金額の最大4%をビットコイン(BTC)で還元するという大胆な設計が特徴だ。aktiencheck.de

1-1. プレミアム会員サービス「Coinbase One」

Coinbase Oneは月額制で、現行プランでは

  • 取引手数料無料

  • 優先サポート

  • ステーキング報酬の上乗せ
    が提供される。今回のカード追加で、「買って・預けて・使って・貯める」というサイクルが完成する。


1-2. リワードの仕組み

  • キャッシュバック率:0.5〜4.0%(保有資産残高に応じて段階的に変動)

  • 還元方法:BTCによる即時付与(取引アプリ内ウォレットへ自動反映)

  • 決済ネットワーク:American Express(AMEXが発行・決済処理)

  • 年会費:Coinbase One月額料金に内包(カード自体の追加年会費はなし)

カード利用額がドル建てで請求される点は従来のクレジットカードと同じだが、還元が法定通貨ではなくBTCであるため、利用=ドル支出/BTC収入というユニークなキャッシュフローが発生する。



2. 競合比較:Gemini・BlockFi・Binance

暗号資産カード市場は21年以降急速に拡大しており、先行するGeminiカードは最大3%、BlockFiカードは1.5%固定でBTC還元を行う。Coinbaseは**4%**という破格の率設定により、


  1. 高額利用者の囲い込み

  2. Coinbase One加入インセンティブの強化
    を同時に狙う。GeminiカードはMastercardネットワークで全米利用可能だが、還元率を保つ条件が緩い一方、Coinbaseは「保有残高連動」というゲーミフィケーションを採用した点が異なる。gemini.comcoindesk.com



3. 利用者メリット

  1. ビットコイン長期保有の自動積立
    決済額の4%分がそのままBTCとして積み上がるため、相場上昇局面では実質還元率が拡大する可能性がある。

  2. ドル資産とBTC資産の分散
    カード利用(消費)はドル、リワードはBTCという二重通貨建てでリスク分散効果。

  3. Coinbase Oneの手数料無料特典
    アプリ内売買で手数料がかからず、リワードBTCを即座に他資産へリバランスすることも可能。



4. 潜在的リスク

  1. 税務コスト
    米国・日本とも暗号資産取得時点で取得価額を記録する必要があり、少額決済でも年間取引が多いと損益計算が煩雑になる。


  2. 価格変動リスク
    還元後に相場が下落すれば、実質還元価値は目減り。


  3. 法規制の不透明さ
    日本では資金決済法・割賦販売法の枠組みで暗号資産還元カードがまだ承認されていない。



5. Coinbaseの成長戦略とカードの位置付け

Coinbaseは5月にパーペチュアルスワップ取引所のUS版ローンチ計画を公表し、デリバティブ領域へ本格参入を宣言したばかり。カードはリテール部門の粘着性(スティッキネス)を高めるフロントエンドとして機能し、バックエンドで手数料商材(デリバティブ、ステーキング)を提供する「二段ロケット」戦略が鮮明だ。aktiencheck.de



6. 日本市場への影響

6-1. 税制・会計処理

日本ではポイント還元は課税対象外だが、暗号資産還元は取得時点で雑所得扱いになる可能性が高い。還元サービスが普及するには、税務上の「少額特例」導入や年間一括計算制度などの整備が不可欠だ。


6-2. 資金決済法上の論点

暗号資産を「前払式支払手段」とみなすか、「交換価値の保存手段」とみなすかで規制主体が変わる。クレジットカード業界団体は割賦販売法との整合性も含めガイドライン策定を検討中。


6-3. ユーザー受容性

  • キャッシュレス利用率が高い若年層は「投資しながら消費する」モデルに感度が高い。

  • BTC還元率がカード年会費を超過するかが普及のカギ。

  • 国内暗号資産交換業者との提携が進めば、円建て決済/BTC還元というハイブリッド型が現実味を帯びる。



7. ケーススタディ:月10万円利用シミュレーション

  • 月利用額:100,000円

  • 米ドル換算:666 USD(1 USD=150円想定)

  • 還元率:4% → 26.64 USD相当のBTC

  • 年間還元:319.68 USD ≒ 47,952円
    BTC価格が年平均+20%で推移すれば、実質リターンは5.76%に上昇する計算だ(為替変動等は考慮外)。



8. まとめ

Coinbase One Cardは、支払い行為を投資行為へと変換する画期的なプロダクトだ。米国での成功次第では、欧州・アジアにも“4%BTC還元”波が押し寄せる可能性が高い。

日本では税務・規制の壁が残るものの、政府のWeb3推進方針やデジタル円議論の高まりと歩調を合わせる形で、2026年以降に類似サービスが登場するシナリオも描ける。今後のポイントは、


  1. 還元設計の持続可能性(原資と手数料モデル)

  2. 税制の簡素化(損益計算の手間削減)

  3. 既存ポイント経済圏との共存(楽天・PayPay等)
    であり、「暗号資産リワード元年」となるか注視したい。



参考記事一覧

  • DER AKTIONÄR, 「Bitcoin beim Einkauf erhalten? – Coinbase macht’s möglich」, 2025年6月13日. aktiencheck.de

  • Gemini, 「Earn Crypto Rewards with the Gemini Credit Card」, 2024年6月. gemini.com

  • CoinDesk, Danny Nelson, 「Coinbase Debit Card Now Works With Apple Pay」, 2021年6月1日. coindesk.com

参考記事

ビットコインで買い物?-コインベースが実現
出典: https://www.aktiencheck.de/news/Artikel-Bitcoin_beim_Einkauf_erhalten_Coinbase_macht_s_moeglich-18665054

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